完結しろって20年以上言ってんだよ!― X ―
CLAMP作品の中でグロ表現No.1作品。そして完結全然してない作品No.1(当社比)。
『X』の感想です。
完結せえや!と20年以上念じ続けている。なんとなくどうなるのか分かる部分もありますけれども、それはそれとして完結してくれや。
しかし2024年8月現在、休載中。一番社会情勢に左右された作品とのこと、まあそうでしょうね。さまざまなインタビュー等、いろいろな媒体で「必ず完結させたい」とは言っているものの、その気配なし。
どういうきっかけでXを読み始めたのか、イマイチ覚えていない。インターネットなどというものは使えなかった時代であったが、何らかのきっかけでカードキャプターさくらと同じ作者だと知って読み始めたのだと思う。
お金のない小学生だったから、ブックオフに入り浸っていた。多分最初の一冊はブックオフで買ったのだと思う。よくわからないが13巻を買ったのを覚えている。当時、大人ぶっているクラスメイトから、『りぼん』なんか読んでるとバカにされたが、こっちは『りぼん』読みつつ十二国記やら聖伝やらXやら読んでたんだからこっちの方が上だと今なら言える。いや上とか下とかじゃないけれども!
ちなみにそのクラスメイトは『花とゆめ』を読んでいた。こっちだって『フルーツバスケット』読んでたわ!!
いやー、よく読んでましたな、小学生の私。読むなよ。グロすぎて、私が親なら絶対読ませません!笑
結構、読者の拒否反応もあったということで、砕軌さんの死以降はマイルドな?感じになった模様。確かに砕軌さんの生首は本当にどうかしてるぜと思った。
『りぼん』に載っている漫画にはそんな血みどろのシーンはなかったため(当たり前)、新鮮(?)さを感じていた。(おそらく『聖伝』はすでに読んでいたとは思う。)そして、恋愛以外が主題の漫画というのにも馴染みがなく、それにも新鮮に感じていた。…待て、考えてみればイグアナの娘とか読んでたな…何を言っているんだ私は…?
つまり何というか、白状いたしますとイケナイものを読んでいる気がしておりました。だってグロいだけじゃなく、なんかエッチなんですもん!神威が封真にヤンデレプレイ(?)されているところ、マジで怖かったけどガン見してました。ちなみにまさにこういうシーンをCLAMP展で男性がばっちし写真撮ってましたからね。皆さん、イケナイものは見たいんでね。
そういえば魔道祖師とか読んどいて何なんですが、私は何故か、BL好き腐女子にならなかったんです。嫌悪感とかはないので、読もうと思えば読めるんですけども。
とある場所で、小学生の時にXを読んでいたら年上のお姉さまが友達になってくれました。「16巻で星ちゃんが告白するじゃない?」と言われ、そうか、やっぱりあれば告白なんだ、と腑に落ちました。
昔、単行本未収録の18.5巻が付録としてついていた『CLAMP New Type』ってのが発売されまして、とても欲しくて、でも近所の書店には入荷しないとのことで、どうにかして手に入れられないかと思案し、Amazonは親に却下され、受験生なのに電車に乗ってわざわざ買いに行きました。そして待望の18.5巻を読んだわけですが、当時、Asukaで読んでいた人は噴飯ものだったに違いない。こんなシーンで終わるなんてな…。誰かが刺された音で終わるという最悪のコマで、to be continuedって…オイイイイイイイイイイイイ!!!!!!
読み返しての感想
全体的に黒いな!
あのさ、初期と別人すぎない、神威くん。
黒板に書く文字としてはかっこよすぎない!?筆のような「司狼神威」
国会議事堂の地下、夢があるよな。
空汰!いい人!
初期は割とXにもギャグあるよな。空汰と遊人の戦い、会話に漫才のようなスピード感と程よいギャグがあって、笑っちゃうよな。
あ!ぜってー良くない結末になるコンピュータ:獣だ!
星見!孔雀!
かんわええ小鳥ちゃん、なのに、、、
東京は地震で崩壊する。最近思うけど、割と本当にそうなりそうな…東京ってとにかく災害に弱いよな。
電柱白刃取り、波動拳、地球割り…いやなんちゅーか(笑)
世間にゃ変わった奴が掃いて捨てるほどいやがるからな。
マジか…。
このポッキーの流れ最高。空汰が笑い転げるのも分かる。
空汰、嵐のために死ぬんだろうな、嵐に殺されるのかな、嫌だな。
昴流くんーーーーー!
昔は無口じゃなかったんだぜ!
サンシャイン60!
おばあ…先代!車いすに!!
おおおおCLAMP学園探偵団!
昴流君、こんなになっちゃって…通行人とぶつかっても気にしない人に…。
やはり皇家十三代目当主!かっこよ。
すさまじすぎる拒否反応だ
なんてかわええショタ神威。
昴流君はなあ…、本質は変わってねえんだよ。いいシーンだよな。
神剣安置場所のマークw
神剣、これ生きてるよな。エヴァンゲリオンみたいな、、、やだよ!
地球の影贄!温暖化!
俺にとって世界は、愛する人たちだから…
昴流君!!!高校中退しちゃったんだな。いやするって言ってたけど、改めて悲しい。
勉強教えてくれるなんて優しいな。
空汰はひどいw
タバコを心配してくれる神威、優しいまなざしの昴流君。平和だ…泣
瀬川君いい奴すぎて、最終回でも生きててほしい。
封真が好きな人に見えるって不気味だよな。
たった一人を想い続けることは、病んだ心にしかできない。
これ反則だろ、封真くん。「昴流君」て。確信犯やん。反則勝ちやん。
星ちゃん激おこの右目失明シーンです。さすが昴流君のストーカー。もちろん助けるなんてことはせずしっかり?見てます。
つまらない賭けとはずいぶんな言い方だ。
空汰…!!そうだな、後悔したら、次どうするか考えて前に進んでいかんとな。
食べるということは生きるということ。
一人じゃ寂しい…
どうして人を殺しちゃいけないの?
なんつー質問を…。病んでる中学生、いやイキってる中学生みたいな質問を…
痛い痛い痛い痛い!!ヤンデレプレイってレベルじゃねーです!
いい男は大体既婚者か同性愛者、勉強になります。
火煉さんの過去、悲しい。児童虐待のテーマもぶち込んでくるとはな…。
丁…己の心の邪に勝てよ!と八雲立つで言っていた
この崩壊する恵比寿でのアイス食べてる封真と星ちゃんの会話、大人になったら好きになった。間接キスやんw二人とも全く気にしないだろうが…。クレープとか食べんの?星ちゃんは。
流されるままに流されて、最後にどうなるか見て見るのも面白いかと
そんな人も必要よね。
小犬鬼かわええ
殺し合いならぬ殺し愛!
殺す気にならんといかんのか。
そう!!!あなたが変えたんです!!!
あなたにとってはどうでもいいことでしょうが…多分、どうでもよくなかったんだろうな。嬉しいんだろうな、星ちゃん。さいってー!!
全くだ。昴流君に人は殺せません!
星ちゃん、あんたって人は……。一度ボコボコにしないと…。
昴流くん、これは完全に心が死んだと思ってました。壊れてなくてよかった。
誰もが幸せになる道なんてないんだよ。…いや分かるけど…分かるけど悲しい。
殺されたい人に殺される。好きな人がどうせ死ぬなら必ず殺す。お、重い…。メンヘラ女子の10倍重い。キマッてますな。
星ちゃんの母上、幼すぎない?ドラマCDによると座敷牢に入っていたそうで…
まあ桜塚護は一番好きな人に殺されるらしいので、やはり賭けは星ちゃんの負けなんだな。
庚も拗らせてるな。普通に封真に殺されると思っていた。
昴流は優しすぎて、その優しさが自分を傷つけてた。そうか、星ちゃんのこと殺すって言ってたもんな。でも自分が殺されようとしたってことは、北都ちゃんが殺されたことは傷が癒えていたのかな。完全に癒えることはないだろうけど、それでも時間が経って、癒える部分はあったなんだな。でもそれを許せない自分もいたんだな。自分に厳しかったもんな、昴流君。
神威の心に入った時、自分の望みの為に生きている。それは自分を愛してくれている人を悲しませるだろうけど、望みを止められないと言っていた。譲刃ちゃんがお見舞いに来た時、色んな人を心配させても、自分のことしか考えてないって自嘲してたけど、誰より他人に優しくて、自分に厳しいかつての昴流くんの欠片を見たようで…。本当に、星ちゃんに会ったのが運の尽きだったんだなあ…。まさにその優しさが命取り、みたいな…。
しかし、左目を渡すのは封真に色々やってもらう前提?頼んどいたんか?
願いが分かるんだからあとよろしく的な、会話のない打ち合わせがあったのか。
誰かを悲しませるかもしれない、それでも願わずにはいられない願い。
星ちゃんは最後の最後まで昴流君の気持ちに気が付いてなかった…のか。北都ちゃんを殺したんだから、恨まれて当然とは思ってはいたろうが…。北都ちゃんを殺す前までは自分が好かれてるって少しは分かっていた、、、よな?でも、あの北都ちゃんを殺したことは許されるはずがないって思っていたのかな。
髪が伸びて、昔みたいになった昴流くん。
星ちゃん、自分勝手すぎる。昴流君には生きていて欲しいなんてさ。
誰かを大切に思えば思うほど見失ってしまって、その大切な人を傷つけてしまう。北都ちゃんがしたことも確かにそうなんだけど、そうでもしないと昴流くんと星ちゃんは二人とも生きていくっていうのは難しかったんや…。
水没した東京が綺麗に見える。なんとなく、コロナの時の人のいない街を思い出してしまった。瓦礫の山ではあるんだろうが。
ツバサの東京編は荒廃して砂漠化した都市が描かれてるけど、あれは天の龍が残った場合、現状維持の地球の未来なのか。
貴方の望みのままに、貴方が欲するもののために生きなさい。
もし本当の望みがあるのだとすると、望みのままにいくとまずいのでは…
不穏すぎる「ドシュ」って音で終了。
どーゆーこっっちゃ!!!!よりによってこれで休載って!!!
東京BABYLONの続編としてのX
/東京BABYLONの最終回としてのX16巻
やはりXを語る時に欠かせないのが東京BABYLONではなかろうかと思う。詳しくは東京BABYLONの時に語る予定ではあるが、ここで特に16巻について語りたいと思う。実は私は昴流くんが一番好きでして、彼が辛い目に遭うのは本当に辛いんですが、基本的にXは皆辛い目に遭うので、、、、もう仕方がない。
少し大人になった昴流くんとあまり変わらない年齢不詳の星ちゃんが出てきて、東バビ勢は大歓喜であります。
北都ちゃんの最期の謎も明かされて、東バビから続く謎やら因縁やらはすっきりさせてくれたって感じです。この16巻がなかったら全然すっきりしなくて、もやもやしたままだったと思う。
こう…東バビの最期は星ちゃんが色々ぶっ壊して殺して、お前なんなんだーーー!!となり、ラストは昴流くんが一人寂しく事件を解決する様子で終わり、という何とも消化不良な終わり方でありました。大人になったらこの終わり方にも味があったなと思うのですが、お子様であった私には到底受け入れられるものではございませんでした。
だから東京BABYLONの最終回は、この16巻なんだろうなと。
星ちゃんが昴流くんをさっさと殺しに(殺されに)来なかったのは、北都ちゃんの顔を立てたのかな。最近そんな風に思うようになってきた。まあ分からんのだが。
Xには『CLAMP学園探偵団』の三人組も出てきて、こちらもファン大歓喜なのですが、こちらは続編的な要素はなくて、完全なファンサービスでしたな。大人になった三人、エレガントになってました。
『CLAMPのキセキ』によれば、同人時代は4人(昔は6人だが)それぞれがお話とキャラをもっていて、互いに出演させたりしていたと。その名残り?みたいなもんなんだな。
〇『ALL ABOUT CLAMP』と『CLAMPのキセキ』のX部分の感想
ノストラダムスの大予言!子どもながらに世界が滅亡したらどうしようと思ってた!
世紀末の雰囲気。確かにな、何かが起こりそうな、世の中がざわついている雰囲気、なんとなく分かる。そして退廃的な感じも…。
もともと東京に住んでいたら、こうは描かないと。そんな気がする。大人になって、私もそう思う。なんとなく、地方出身者からみた東京、みたいなところある。
なるほ!世紀末×南総里見八犬伝なんだな。私も仲間が集まっていくの大好きです。
そうなんだよ、蒼軌さんが封真に会ったら、奥さんみたいに見えるんか…???
今だったら3人×3人(笑)人数確かに多い。でもそれがいい。
各登場人物について
〇神威について
今のところXのだいたいの謎は神威についてじゃないかと思う。
なぜ神威は結界をつくれないのか?
神威の本当の願いは何なのか?
神剣を使えば封真に会えるってどういうことなのか?
なぜ結界をつくれないのかについては、やはり守るべきものがないからだろうなと思う。封真が一応生きる意味ってことにはなっているけれども、封真を取り戻すというのは本当の願いではないらしい。神威の本当の願いは何なのかというと、これはもう封真に殺されたいってことだろう。これは繰り返し封真が神威を殺そうとしているところから予想できる。最初は地球の願いだから神威を殺そうとしているのかと思ったが、13巻でまた殺し愛している時、それが神威にとって一番だ、的なことを言っていたので、それが神威の願いである可能性は高い。
ただし、昴流も星史郎に殺されたいと思っていたけれど結界を作れたわけで、死にたいとか殺されたいと思っていることが結界を作れない絶対条件ではない。ということは、神威が封真に殺されたいとはっきり認めて、その上で、封真を守りたいと思わないといけないってことなのでしょうか。
まあよく分からんけど、人間、素直にならないと上手くいかないってことかな。ちょっと雑な結論だけどw
CLAMP作品に共通するテーマとして「未来は変えられる」「未来は決まってない」というのがあるので予見されている未来は変わるんだろうなとは思っている。どうやら神威は死ぬ運命を予見されているみたいなので、夢見が外れて死なないで終わるんじゃないだろうか。
それにしても地球の運命を背負わされた人って不幸すぎる。まだ高校生だぞ!子どもですよ!
〇封真について
CLAMP作品って大抵どうにもできないことで人格が180度変わってしまって、でも元々の心を取り戻すってのが結構ございます。(阿修羅、ツバサの小狼)
ということは封真も最後には元に戻るんだろうなとは思う。
それにしてもいいお兄ちゃんだったのに、この人も地球の運命に関わったおかげで散々ですな。両親は死んじゃうし、妹は殺しちゃうし。神威を度々半殺しにするし。
牙暁の言っていた、もう一人の神威は神威自身でもあるということなので、神威の闇の部分がこのヤンデレ封真くんなのでしょうか。
〇昴流くんについて
変わってしまった昴流くん。先代からの電話を居留守使ったり、やべー依頼人に全然悩んでなかったり、私は悲しい。
17巻以降の昴流くん、生きる意味を喪っちゃって、もっと達観してしまったような感じで辛い。動物園の飼育員さんになりたいって言ってたじゃないか!!!
それなのに、それなのに…。
でも一番、北都ちゃんが昴流くんのことは心配してたと思う。そして、北都ちゃんはあの世で星ちゃんをボコボコにしてほしい。
とりあえず済んだことは仕方ないので(世界がそれどころじゃない)、神威のいい兄ちゃんポジを完遂してくれや。
〇北都ちゃんについて
貴方って人は…!
なんて…なんてことを…。
人を愛しちゃいけない人なんていないんだよ、この言葉に込められた深い愛情と祈りを感じて、号泣してしまいました。それなのに、星ちゃんは、それをはっきり聞いていたくせに死におって!昴流くんを使った自殺じゃないか!
牙暁に外を見せてあげていたということで、全方向にいいことをしている北都ちゃん。この人は死んではいけなかったんだよ。
〇星史郎さんについて
オイ…、自分の目をあげるとかさ、いやもうなんていうか…こじらせてんなぁ。この人素面ですからね。自分はハッピーに死んで、昴流くんには生きていてほしい、自分勝手過ぎて笑うしかない。北都ちゃんは命がけで、二人が生きていけるようにって死んだのに、このおっさんは本当にひどいおっさんです。あの世で北都ちゃんにボコボコにされてほしい。
序盤では神威にちょっかいかけたりして楽しんでた。なんだかんだこの人が一番人生エンジョイしたんじゃないの!?東バビ三人の中で!ちょっとイラっとするぞ!
〇空汰について
死なないでほしい。めっちゃいい人。こういう友人を持ちたい。
〇嵐について
ツンデレ美人。眺めていたい。
〇譲刃について
名前がなんかすごいなと思った。ゆずりはって、名前じゃないみたいな…漢字がゴツい。犬鬼が可愛すぎる。最年少でもあるので、幸せになってほしい。
〇草薙さんについて
地の龍・常識人No.1。でも譲刃ちゃんとの関係が不幸にしかならなそうで怖い。
〇颯姫について
たぶん「獣」のせいで大変なことになるんだろうな。コンピュータしか友達がいないってのもやばいけど、その唯一の友達は大切にしような。
〇遊人さんについて
地の龍で貴重な普通の人。「獣」に殺されちゃうんでしょうか。流されるままに流されて、てところ、他の方は皆さん自分の望みまっしぐらで割とそれしか考えてない割にこういう人がいるとなんだか安心するのであった。
全体について
全体的にトーン貼るのが大変だったろうな、という黒さでございました。血!血がすごい。登場人物の皆さん、普通はあんなに立て続けに猟奇殺人を見せられたら鬱になるな。神威は一度心を閉ざしてしまっていただけど、その後もPTSDというか、追いグロシーンとか、いやもう本当に精神的ストレスが半端ないですよ!とキャラ達の精神状態が心配になってしまうのでした。子どもの頃に見た、どこかの戦地で兵士がぐちゃぐちゃになった、ほぼ頭しかない死体を持ち上げてる写真がトラウマになったことを思い出す。写真でも相当なインパクトあっんだからな、もう現実で見たら精神がえらいことになる。
もちろんグロいということ以外にも、連載再開が難しい部分もある。地震で世界が崩壊する漫画ということで、それもなんだかフィクションじゃ済まないような世情になってきてしまった。東日本大震災が起こって、本当に地球規模で大地震が起こったら、人類なんて簡単に滅亡しちゃうんだな、と自然の力の恐ろしさを感じた。怖かった。南海トラフも最近話題になってるし、地震に世の中が敏感になっていると思う。
この漫画の主題ではないんだけど、東京BABYLONの社会派の流れも感じる。地球は変革を望んでいる、人類の幸せが地球の幸せは違うということで、環境汚染や温暖化の現状を嘆き、このままでいいのかというメッセージも感じる作品でもある。80年代半ばから温暖化が指摘され始め、京都議定書の採択が‘97年だから、温暖化や気候変動はちょうど世間が意識し始めた時期であった。東京BABYLONみたいに社会問題を取り上げていくのがメインの話ではないんだけど、東バビの社会派の流れを受け継ぐ作品でもあると思う。
ともかく20年以上完結するのを待っていて、数年前に伏線リストなどをつくってしまった。本当はここでその伏線について検討するつもりだったのだが、そのデータが吹っ飛んでしまった。悲しい。色々、本当に色々難しいとは思うけど、完結させてほしい。
待ってるからな……!
2024.10.22追記:
地震の話、阪神淡路大震災が背景にあるということを忘れていた。あの大災害が日本に与えた影響はかなり大きかったから、それもこの作品につながっていると思う。
昔、2冊組のXの画集が発売されていて、お年玉で一冊買った。2冊とも欲しかったけど、お金がなくてできなかった。この片割れの画集は数年後に絶版になった後、古本屋で手に入れることができた。もう手放してしまったけれど、とても詳しく画材とか技法について書いてくれていて、和紙を貼り付けたとか、聖書をコピーして燃やして貼り付けたとか、解説コメントを興味深く読んだのを覚えている。高校時代の文芸部の部誌の表紙を担当した時、聖書をコピーして、ってのを真似させてもらったのを懐かしく思い出した。カラー原稿がとにかく凝っているのもCLAMP作品の魅力ですね。CLAMP展で、全然カラー原稿を近くで見られなくて残念でした。本気出して、平日に何回か行くべきでしたな。地方民の悲しいところです。
思い出したんですが、劇場版でアニメがありました!それを観たんだか、漫画化したのを読んだんだか忘れたんですが、確かラストは神威が封真を殺して号泣して終わり、という感じだったと思います。あと、牙暁が本編で出てきてなかったので、代わりに省吾くんというのが登場していました。それから神剣を産むのは時鼓さんから小鳥ちゃんに変更されていたような気が…。鈴村健一氏と諏訪部順一氏のW主?演で、人気絶頂の声優を使ってて、予算を感じますな。