航空自衛隊へ向けて

私は複数の試験を受けた、意に反する…公務員を。
一つだけ受かってしまった。
本当は、落ちたから大学も(高校は奨学金制度使ったので)奨学金で行けばいいと思っていた。そのつもりで勉強していた。
ある日帰宅すると
父「良かったなー!受かったぞ、ほら、言った通りだ、お前はやれるんだ!」

え?え?なに?

父はもう返答していた、私には入隊の意思があると。

さからえない、父も怖いし、受かる自信もない大学…
そのまま、決まっていた。
自衛隊に入る人はどんな人なんだろうか?私だけだろうな、こんな変な感じで入ったのは。
両親はよろんだ。そうだろう、金が手に入るから。私のやりたいことは違うの…でも言えない。

その日を迎える。高速道路の脇で拾われる、両親は笑顔で見送ってくれた。
さよなら、ありがとう。
あの色の車に乗る、知らない人と。
私、運動できないのに、体育1だけど。
やめよう、やめなきゃかも…でも…
長崎を出て、山口へ。
景色なんか見てなかった。
友達ともろくに挨拶してないな…みんな今免許とってるよ。

そんな出発だった。

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