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2024年のネネは


この話は、身勝手な両親から離れて暮らす為に、18歳の姉と8歳の妹がある町で2人暮らしする。

私も理佐と同じく、高校卒業と同時に就職したが、慣れない仕事をしながら幼い妹と過ごす大変さは分からない。
作中、理佐はしきりに、周りの人に助けてもらったと話すが、それは理佐と律が理不尽な環境にも文句を言わず、お互いがお互いの事を思いやり生活しているから、周りの人も助けてあげたくなるんだろうなぁと思った。

序盤は、悲しくて辛く、何でこの姉妹がこんな思いしなきゃならんの、と読み進めるのが辛かった。章が急に10年後に変わるので、困った。ストーブを買えたのか、律が高校に行けたのか、ちゃんと2人は楽しく過ごせてるのか!

そうやって私の気持ちをもて遊ぶかのように、10年ごとに話は進んでいく。10年はすごい時間だ、その間描かれなかったところが気になってしょうがない。でも、それを読みとりながら進んでいくのが楽しくてしょうがない。

エピローグも素敵で良かった。
読み終わった後に表紙を見ると、あのシーンだ!と分かるので、オススメです。

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