はじめましての鼻血(はなぢ)のはなし
はじめまして。まろこといいます。
読むのが好きな人間でしたが、とうとう自分でもなにか書いてみようかと思い立ちました。
よく鼻血を出します。今日も出たので、その話を。
1:鼻血が出やすいひと(自分)
2:出るときの傾向と、止めるときのルーティーン
3:1番早く鼻血が止まったとき
こんな感じで。
1:鼻血が出やすいひと(自分)
子供の頃からよく鼻血が出る。
たぶん、のぼせやすいのと、鼻をかまう癖があるのと、あとは鼻の血管が弱いのだと思う。ハウスダストのアレルギーがあるのも、すこし関係あるかも知れない。
別にヘンなことを考えているからではない(と思う)
保育所の頃から25年あまりの長い付き合いなので、もはや出てもあまり驚かなくなってしまった。
朝起きるといきなり出ていたりする。仕事中に突然出ることもある。そんなとき、慌てず騒がず、誰にも気付かれないうちにひっそりと止めて仕事に戻る。
2:出るときの傾向と、止めるときのルーティーン
ちょっと暑いな、と感じているうちに、鼻の奥につるりとした感触がして、
このスピード感、鼻水ではない。
と瞬時に判断。
速やかに鼻の下に手をスタンバイ、鼻から息を吸い込み、垂れるのを防ぎつつオーバーヒートした鼻の奥に空気を送り込みつつティッシュを探す。
ティッシュを2枚取り出して、取りあえず1枚を鼻にあてがい、念のため正体をたしかめる。
鼻血か、鼻水か。
(ごくまれに、水のような鼻水のこともある。騙されたような残念な気持ちになる)
鼻血であることを目視確認したならば、もう1枚を3~4センチ幅で引き裂き、ゆるく巻いて(ここがポイント)鼻に詰める。ゆるいと空気が通れるので、冷ましつつ乾かすイメージで鼻から息を吸う。
そして吐くときは口から。
(鼻から吐くと、水気を含んだ詰め物が勢いよく発射されてしまう)
冷やすものがあれば、眉間や首筋を冷やす。ないときでも水があれば、それを手にすこしつけて、おでこや首に付けると、すこしは冷えてくれる。
そして斜め上をみながら、鼻筋をつまんで押さえ、時々詰め物を換えながら、あとはじっと止まるのを待つのです。
天命を待つかのごとく。
詰め物を換えるとき、どんどん血が出ているときはいいのだけれど(よくないけど)、すこし乾きかけて止まりそうなときに不用意に抜くと、かさぶたになりかけた部分も取れてしまうことがある。そうなるとなかなか止まらない。
それを防ぐためにも、詰め物はゆるくふんわり、だんだん出血が減ってきて、血が出ている部分がどの辺りか分かってきたら、そこにはなるべく当たらないようにするとなおよい。
これが、鼻血が出やすい私がたどりついた、慌てず騒がず、なるはやで鼻血を止めるルーティーンです。
(ルーティーンが出来るくらい鼻血が出るのです)
3:1番早く鼻血が止まったとき
最後に、30年生きてきた中で1番早く鼻血が止まったときの話を。
中学生のとき。夏服に衣替え前のなんだか暑い日、例によって教室で鼻血。
その時授業をしていたのは、サッカー部顧問の男の先生。
「鼻血かッ!ちょっと待っとれ!」
先生は教室を飛び出し、手に脱脂綿が何個か入った容器と保冷剤を持って帰ってきた。
「冷やしながら、これを鼻に詰めて鼻をつまんで」
脱脂綿には、消毒用エタノールが染みこませてあった。
「1回試してみたかったんよ~。サッカーは血が出てるヤツはフィールドに出たらダメだから。ケガならすぐ手当てすればいいんだけど、鼻血は、出たら止まるまで1人少ないまま戦わないといけないんだよなあ」
エタノールと脱脂綿で早く止まるという情報を入手した先生は、ちょうど鼻血を出した私で実験していたのであった…。
そして鼻血は、そんな話をしているうちにあっという間に止まった。
いま思えば、注射のあとにしばらく押さえるのと同じことをしていたのだった。
さすがに動揺していたから、授業は中断していたのか、別室に移動したのだったかはちょっと曖昧。席の近い人たちからポケットティッシュをもらった記憶はあるのだけど(ありがたい)
これが私の知るかぎり、最も素晴らしく早い鼻血の止め方であった。だけど脱脂綿や消毒用エタノールはそうそう手元にないので、この方法を試したのは後にも先にもこれ1回。
久しぶりに詳細を思い出したので、そのうち試してみたいような、きっとやらないような。
そんな、鼻血の話でした。