こどもがうまれた

もうかれこれ 20数年前 子どもが産まれました。

多分、幸せの絶頂でした。

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私はどうしても助産院で産みたくて、とてもステキな助産院での出産。

妊娠期間中は順調。

自宅で1人でいるときに破水。

パンッと音がするような感触とともに水が股からボタボタと落ちてきて、「あ、破水」とすぐにわかりました。

だんな(当時のね)に電話で連絡して、すぐに帰ってきてもらいました。すぐに帰ってきてくれましたよ。で、助産院へ。

でも子宮口が全然開いてなくて、すぐ返されました。

そこからバナナ食べたり、陣痛に耐えたり。結局私助産院に行っては返され行っては返されを3回繰り返しました。。

普段から生理痛がひどい人は子宮口が硬い傾向にあるそうでして、私もその1人。最終的には、助産婦さんが子宮口マッサージをしてくれたんだけど、それが痛いの何の。出産よりそっちのほうが痛かった。だって膣から助産婦さんが指入れて、グイグイと子宮口を指圧するんだよ。痛い痛い。

4回目の訪院でやっと入院。そこからは早かった。1時間半。私が産んだ助産院はいわゆる「剃毛」やらないし、「浣腸」もやらない。何しろ自然分娩を目指しているから何もしない。産むところも自分で選べる。助産院の中であればどこでも。トイレで産んだ人、風呂場で産んだ人。階段で産んだ人。いろいろいるって。私は普通に分娩室で産みました。

いきんでるときは、一緒に「便」が出そうな感覚になって、助産婦さんに「う○ち出そう~」「出しちゃっていいわよ~」という会話を頻繁にした記憶。

今考えると、助産婦さんって凄い。他人が「う○ち出そう~」と言ってる場所をみてるのに「出しちゃっていいわよ~」と笑顔でいえるんだから。

子どもがおりてくると、痛い。何しろ痛い。でも助産婦さんが「頭触れるわよ、触ってみて」と私の手を膣に持って行ってくれる。痛いのに~と重いながらちょんちょんと膣から指を入れると触れた硬いもの。「赤ちゃんの頭よ」と。頭を触った感想は「かわいい~」・・・???見えもしないのに、そう思って鳥肌がたった。この子が出てくる。出てくる。痛い~~~。

鼻からスイカとか言うけど、私の場合、「アンドレザジャイアント」に骨盤握られて、ギュウギュウと広げられてる感覚でした。

そしていよいよあかんぼが出てくる瞬間は「熱い」その一言。火の玉を股間に挟んでる。「熱い~熱い~」と叫んでた。なんで熱いんですかね。皮膚が裂ける瞬間だからかな。

最後、頭が出てしまった後はにゅるんと出てくる。いや、これがまた快感でして。「ほわぁぁぁ~気持ちいい~~~」と思って。「この快感を味わえるならもう1人うんでもいいかな~」と思ったくらい。

で、子がこの世に産み落とされた。その助産院は血まみれのあかんぼをまずはお母さんが一番に抱く、という方式を取ってる。四つんばいで産んで、ポロンとあかんぼが出てくる。お母さんが四つんばいから正座に戻ると腿の間にあかんぼが転がってるという図。(想像できますか?)そこで、まずお母さんが赤ちゃんを抱き上げる・・・んですが、うちの場合、へその緒が短くて、あかんぼ、私のボテッとしたお腹の上までしか上げることができなくて・・・ちょっと間抜け。でも声をかけると見えもしない目で一生懸命上を向こうとしたわが子。首がすわってなくても顔動かせるんだって変なところに妙に感動したものです。

血まみれのわが子を撫でくりまわしました。かわいくてかわいくてかわいくて。この世に産まれて、お前を一番に抱いたのは助産婦さんでもお医者さんでもなく「おかあさん」だよ。それがすごく嬉しかった。

その後、後産です。胎盤が出てくる。また痛い。もー子どもでちゃったんだからいいじゃーん。おしまいにしてよ、と心から思った。

さてここからはまた続きとします。

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