岡村靖幸と藤井風
あなたにとって天才ミュージシャンは?
これまで、国内で天才と思うミュージャンを尋ねられたら迷わず岡村靖幸と答えていた。
いまは、岡村靖幸と藤井風というだろう。
SNSを覗いていると、互いに共通のファンがいる。
けど、共通点を探ろうと考えを巡らせると迷宮入りしてしまう。
ただぐるぐると考えていても、もやる一方なので少し駄文をしたためてみることにする。
岡村靖幸とわたくし
岡村ちゃんは1965年生まれ。わたくしはその9年後に誕生している。
出会いは突然やってくる。岡村ちゃんは1986年12月デビュー。記憶をたどることが困難な年齢になりつつあるが、当時日曜に見るテレビはサザエさんが定番。その前のお夕飯待ちの時間見ていたのがNHKの「ヤングスタジオ101(1986/4~1988/3)」だった。ブルーハーツや松岡英明を知ったのもここで。その後、後継番組は土曜日に移り「ジャストポップアップ(1988/4~1989/3)」は松岡英明が司会を務めた。ちなみに生まれて初めて行ったライブは彼である。中二病真っ只中のわたくしは、おそらく、ここで岡村ちゃんと出会った。記憶は定かでない。ただ圧倒的な歌唱力、ダンス。「エロかっこ気持ち悪い」(←完全に褒めている)思春期女子には衝撃だったし、バブルなご時世の中でこそ生まれた逸材かなとも思う。彼を知って、すでにリリースされていた「yellow」と「DATE」をレンタルしてお布団の中で聞く日々。周囲には内緒。だって、田舎の女子中学生にはいささか刺激が強い。でもある日、こらえきれずに放送委員だったのでお昼の時間に岡村ちゃんをこっそり流したら幼馴染の男子に気づかれ、彼も岡村ちゃんが好きだったので時々情報共有したりした。ちなみに彼はわたしの友人と長年交際していいカップルだった。けど、友人の両親が生まれながらの障害があるという理由で友人のほうが結婚を固辞したそう。彼のほうも癌を患ったが克服して今は別の方と結婚して幸せらしい。
みんな、いろいろあるけど。
勝手に比較してみる
🎵 岡村ちゃんはファンを「べいべ」と呼ぶ。
🎵 藤井風は「honey」と呼ぶ。→後日、「buddy」に訂正
🎵 岡村ちゃんは赤裸々な恋愛の歌詞が多い。
🎵 藤井風は人生観や死生観を飾らない言葉で紡いでいる。
🎵 岡村ちゃんはプリンスが好き。
🎵 藤井風はマイコーが好き。
やっぱり、似て非なるもの?
私が感じている共通点を挙げてみる・・・
類まれな才能
唯一無二の存在
作品に妥協がない
情熱的
愛にあふれている
踊れる
洋楽的センスが抜群
言葉選びのセンスサイコー
イケメン
高身長
男女問わず人気がある
こう挙げてみると、「天才」としての在り様が、見る人によっては「似ている」と感じるのかもしれないと思い至る。音楽性とか人物像ということではなく。
鮮烈なデビューを飾ったあの日の岡村靖幸と藤井風の今が重なりあって見えるのは、藤井風との出会いによって、わたくし自身の青春を蘇らせている故か。
「青春の病に侵され 儚いものばかりを求めて」いたあの頃。
そして今、
「僕たちはいつになれど少年です」に繋がっていく。
今、私の中に吹き荒れている風は「あの頃」に連れて行ってくれる。立ち止まって「いま」を見つめることもあるけど「先の長い旅」も見せてくれる。
長い旅の途中、岡村靖幸と出会い青春を過ごし、いま、藤井風に出会いこれまで以上に音楽の良さを噛みしめている。
サイコー。