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これが〝沼”なのですね。


2021/3/1 「旅路」デジタルリリース

これを機に私の思いがてっぺん。文章を書かずにいられない。思いを残さずにいられない。このままじゃ死ねない、とまで思う初春の候。クレイジーな2020年の振り返りと共に書き殴ろうと思う。


緊急事態宣言と藤井風


2020年の幕開けは平穏だった。

夫の実家へ帰省予定だったが愛猫の預け先が見つからず私一人自宅に残り一人で紅白を見てタパス的なつまみでワインを開け、大声で歌い踊り(平穏じゃない?)久しぶりに気兼ねのない年越しだった。

2月初旬、日本におけるCOVID19感染者が確認。あれから一年経過。個人的にはここまでの長期戦になると思ってなかった。それよりもインフルエンザが猛威を振るうNYに長女が単身行くというのでその心配をしていた。2/下旬、無事帰国。その約1ヶ月後アメリカからの入国制限が出され現在に至るまで厳しい規制が続いている。次女の高校卒業式も親は参加できず。大学の入学式もなく。一度も登校しないまま次女は2年に進級。本当にクレイジーな一年。大学生ばかりなぜよ?と家庭内は不穏な空気が漂い、衝突や家出騒動まで勃発。しかし次第にヒトは慣れる。逆に、もはや今までの普通の生活を送れるのだろうかと危惧している。

いや、普通ってなんだったんだろう?概念が変わるそんな時期なのだと思う。



話を戻そう。

2020/4/7 緊急事態宣言。私の仕事はリモートができないので3割出勤、7割は自宅待機となる。このシフトは5月末まで続いた。


ここ。

ここで出会いが来るのです。
記憶を辿るとおそらくここ。

家族が皆いるので主婦としては昼食を作らなければならず。最寄りのコンビニによく行っていた。最近は野菜もあるし便利だ。ここで先行配信されていた「優しさ」が頻繁に流れていたと思う。「なんかのドラマの主題歌だったかな?聞いたことあるような・・・やっぱり知らない曲だな、でも素敵だな」との印象だったと思う。

藤井風とフジファブリック

時系列が前後するのだけど、緊急事態宣言が出る少し前、3月末かな?NHKで「ヤマナシ・クエスト 若者のすべて~フジファブリック 志村正彦がのこしたもの~」を観ていた。リアルタイムで見逃して。試験配信を始めていたNHKプラスで視聴。あれから10年かと、エモい衝動が駆け巡りそんなこともあって、自宅待機中は初期のフジファブリックのYouTubeもよく見ては泣いていた。そうすると、おすすめの中に風くんの「若者のすべて」も上がってくるわけですよね。


8月、「帰ろう」のMV Teaserを見かけて監督が児玉さんと知って興味を持ち、藤井風という人物にも興味を持ち、続け様に娘たちが録画していた関ジャムを見てコンビニの曲とピアノの青年と「帰ろう」「なんなんw」の藤井風が同一人物とようやく繋がることとなる。


恋の始まりはいつも突然

しかしそこから2ヶ月のめり込む自分をセーブしようとしていた・・・好きになってはいけない人を好きになってしまいそうで怖いから、的な。

恋の入り口か?

こんなにハマるミュージシャンは中学時代の岡村靖幸との出会い以来(歳ばれる、いや、すでにバレてる)。

こんな時代もあったのよね。これめっちゃ愛してる動画。尾崎も岡村ちゃんも可愛い。



風さんのYouTube見まくってる。
寝不足だけどなぜか元気だ。
まずい、アルバムがっつり聴きたい。
でもやばい。私はとことん落ちる。
本気でハマるとズブだ。
危険だ。
仕事も家庭も放り投げてしまうかもしれない。
いや、この情熱はもはや奇跡。
これが我が人生で最後かもしれない。

え?武道館やるの?あーすごく気になる。キニナルキニナル。。。

アルバム購入までの葛藤の日々。

そして。買うぞ!と決めたはいいが、次に初回盤にするかで相当迷う。でも、彼のEnglish Coverは秀逸なので、初回盤をぽちっ。結果的に初回盤の今の売値を見ると尋常じゃないのでポチって正解だったと思う。
これが、2020/10/25の出来事。

沼落ちしたら進むのみ

そこからは、転がるように風の沼にハマっていく。

ピアノ弾きたい、風くんの曲を因数分解したい、譜面欲しい→チャリ〜ん 
広告なしでYoutube見たいよね→チャリ〜ん 
風アプリ登場→即ダウンロード
え、北海道のFM出るの?聴きたいよね→チャリ〜ん 
スカパーで例の特集再放送するの!→チャリ〜ん
え、テレビ買い替えるの?YouTube見れるやつがええなぁ→大晦日にテレビ届く。
わ、近くのホールにツアー来るじゃん!→応募→落選→チケットトレード始まる→ダメ元でエントリー→ナニィ、プレミアム会員になると確率が上がるだってぇー→チャリ〜ん→無事当選→人見記念講堂2日目参戦、トレードしてくださった方に感謝

新曲EPが出れば0時の配信でもお布団の中でリリース直後に即ダウンロード。M Vのプレミア公開には17時に仕事終わって慌てて帰宅。
自分の中で収まり切らず、遂に気心知れた同僚たちに次々と布教。いいね、と言われると何故か「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」と言ってしまう、ワレ何者よ?

そうなのか、これが〝沼”なのですね。私は今、風の沼に落ちて、出れないどころかずっとこうしていたいと思っている。

この想いもいつか終わるのかな?

〝果てしないと思えてもいつか終わりがくると” 知ってる私だけれども。今は知らないふりをしていたい。

初めは名前も曲名も何も知らない。彼が何者かも年齢も知らない。けど、私の耳や心は「素敵じゃん!」て、ソワソワしてる。知りたい欲求は高まるばかり。

出会いは偶然にふらりと訪れ、不意に耳に入った音から新しい世界が広がることの素晴らしさ。

藤井風を知り、久しぶりに触れるものの何と多いことか。

久しぶりにピアノを弾き、久しぶりに英文を書き訳してみた。彼がカバーした原曲も聴くようになった。コアな音楽番組から離れていたけど最近は目にするので若かったあの頃のように新旧織り交ぜて様々な音楽を聴くようになった。月に一度はCDショップに顔を出しリサーチ、本屋では音楽雑誌のコーナーに必ず立ち寄るようになった。その結果、高校時代に好きだったバンドが50代過ぎても現役でやってる姿を目にする機会も得た。

藤井風が私の目の前にふらりと現れなかったら?
違う〝今”になっているのかな。

「誰かがちょっといい気分で人生送れたりするために音楽やっているようなもんなんで、それがわしにとってすべてというかそれだけでもう生きています」と彼は言った。


現実の世界は、いろいろあるけど、藤井風の音楽で私はかなりいい気分で過ごしている。

ありがとう、風さん。



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