フォッサマグナが教えてくれる事。
古今東西、若者と老人の間には、深くて広い断絶の川が流れていて、お互い、相手を親の仇を見るような目で見ては、心の底で嫌っている。
ローアンドロー、ローアンドローって奴です。加藤登紀子です。
ジェネレーションギャップなんていう生やさしいモノではなく、日本の真ん中あたりにあると言う巨大な断絶『フォッサマグナ』的な物理的解離が存在する。
日本列島(本州)が、逆『く』の字に曲がっているのは、この『フォッサマグナ』がある為で、本来なら、本州は新潟県辺りで、東と西に分かれていたんだけど、その断絶の間に溝を埋めるように、新しい地層が堆積して本州はひと続きの島になったそうじゃ。もしも断絶したままなら、交通手段が限られた時代に文化の交流もされなくて、民族の血縁も近親的なものになっただろうし、より狭い世界になっていたところじゃ〜、恐ろしや恐ろしや〜。
巨大な溝が、溝のままではなく埋められた事で本州は一つになれた。
溝は、そのままにしておいたらダメなんです。
ねー。
巨大な溝が埋められて行き来できたからこそ、文化、民族の交流が生まれ、混沌の中から新しいモノが作られ発展してきた。
なので、断絶はあかんのです。
若者も老人も、憎みあってちゃいかんのです。
なんもいい事ない。
ではなぜ、相手が気に入らないのか?
なんかわかんないけどムカつくのは何故か?
自分が中年になったからわかるんですが、若い子から見た30代以上は、みんな年寄りで、古い価値観や自分流のやり方を押し付けてくる「目の上のたんこぶ」みたいな存在。
「俺の若い頃は・・・」
「弱音を吐くな!」
「これだから若い奴は!」的発言をしては、裏で「老害」なんて陰口を叩かれている。
逆に、年寄り(30歳以上ですよ)から見た若者は、昔から「太陽族」だの「ニューエイジ」「しらけ世代」「新人類」「バブル世代」「ゆとり世代」「ロストジェネレーション」「ゆとり世代」・・・等の自分達とは違う人種的な扱いをされてきた。
人間的に経験値が低いくせに、根拠のない自信だけはある。大人の言うことを素直に聞かないし、注意するとキレる。
いろんな呼び方で、レッテルを貼ってしまえば、それ以上若い子について頭を悩ませる事なく、「まぁ、宇宙人だから」くらいの感覚で接することができる。
それじゃいかんのです!と、『フォッサマグナ」は言います!
断絶はいかん!ダメ!断絶。
たまたま早く産まれただけ。たまたま遅く産まれただけ。
早く産まれた方が経験値が高くて、遅く産まれた方が文化的水準が高いのは当たり前で、そこを「どっちが偉いか」なんてアホみたいなマウントを取り合いしていてはダメだと「フォッ君」は嘆いている訳です。
年寄り(30歳以上)が、頑張って道を作ってくれたから若者は楽に通ることができる。
年寄りが、タネを巻いてくれたから、豊かな実りの恩恵を受けられる。
若者が柔軟な思考で、風通しをよくしてくれるから空気が停滞しない。
若者が、バリバリ働いてくれるから年金等の社会福祉が維持できる。
互いの良いところを、認め合ってバディを組めば、どんな事件も解決できるでしょう!あれ?『相棒』の話?『相棒』は、2人とも「年寄り」か!