ぽっちゃり小猫 1｜吾輩はぽっちゃりだが小猫である
吾輩はぽっちゃりだが小猫である。
名前は色々ある。
「おいで」「かわいい」「おちびさん」とか「こはく」と呼ばれることもある。
しかし、吾輩は「もちもち」が気に入っているので、聞かれれば〈もちもち〉と名乗っている。
さて、吾輩はそれはそれは大きな家で、これまた大きくはあるがほっそりした人間という生物と暮らしている。
あとで聞くとそれは『おーえる』とかいう
人間の中でも〈頑張り屋〉の種族の１つだそうだ。
吾輩はしょっちゅうこの頑張り屋の手のひらにのせられ、ふわふわと包まれている。
何でも頑張り屋は、癒しというものを好むらしい。
吾輩はぽっちゃりだが、温かく、柔らかい、小さい猫である。まさに頑張り屋の側にいる癒しとしては適任なのだ。
この作品は、土曜日の更新となります。
頑張り屋さんに休日の夜、ゆったり読んで欲しいです。
まとめて読みたい方はマガジンをフォローいただけると嬉しいです📚