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漫画家・松本千秋さんトーク書き起こし(後半)/「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記&ヤバい結果日記」読書会イベント

※この記事は文化系のためのオンラインマッチングサービス「猫Match!」の『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記&ヤバい結果日記」/読書会&トーク(ゲスト:漫画家・松本千秋)』
イベントより、松本千秋さんトークショーパートの一部を書き起こしたものです。

語り手:松本千秋(漫画家)
聞き手:あじさい(文化系恋愛アドバイザー/猫Matchマネージャー)
   :ひろかわ(猫Match!スタッフ)


■前編はこちらです


あじ:さて、このイベントの申し込みの時にお焚き上げ、皆さんから人に話せなかったり、話したかったり、というお焚き上げのお題を募集したんですけども、いくつか届いております。

ひろ:皆さんからいただいたえーお焚き上げの内容の方ですね。スタッフで読み上げますので、それを松本千秋さんにあのお焚き上げしていただきます! 早速読み上げさせてください。
(公開を希望されない方の投稿は省略しています)

では、イルカさん。女性からです。


■お焚き上げ投稿コーナー

淫行教師とマッチングした話を聞いてください。
数年前、アプリで知り合った男性のことです。元中学教師で今は自営をしているという方でした。
2回目のデートを終えてそろそろお付き合いするかな〜という雰囲気の頃。
本当に、ふと、なぜか、好奇心から彼の名前と複数のキーワードでネット検索をしてみたんです。
すると、、彼が複数の女子生徒とみだらな行為をして懲戒解雇された淫行教師だ!という内容の複数のページに辿り着き、背筋が凍りました。
熱帯夜にダラダラ冷や汗をかきながら、どういうこと?と彼にメールしたのを覚えています。
彼からの返信は、あー、まだそのネット情報残ってるんだ〜。ちがうんだよ〜、二股してたみたいに書かれているけど、時期は被ってないんだよ。
今度あったら時系列ちゃんと説明するね、と。。。
淫行教師ということは完全に認めていたので、即・着信拒否してさようならしました。
(深い仲になる前に気づけて本当に良かったです。お盆の時期だったので、ご先祖様が守ってくれたんだと思います。)
これを機に自分は本当に男を見る目がないと自覚したので、その後、周囲の勧めで全然タイプじゃない人とお付き合いをし、トントン拍子に結婚。今では子どもも生まれて幸せです。
それでも今も暑い夏の夜には、あの淫行元教師は今どうしているかな…と思い出します。
聞いていただき、ありがとうございました。

松本:これはお炊き上げるしかないですよね。

ひろ:これはお焚き上げ案件ですね。

あじ:いい感じに深夜ラジオ感出てきましたね。

松本:検索しまくって相手の素性を調べるのは絶対やった方がいいです。怪しくなくっても私もやります。Facebook 探したりとか、私も今年に入って若い男の子とLINEしてるんですけど、すっごいわけわかんない話ばっかりする子で……ここでは言えないようなことも色々LINE上で言われて、何かこんなに訳わかんないってことはちょっとネット記事とか要注意人物にされてんのちゃうかなと思ってGoogle 画像検索かけたら出てきたんですけど、あの、コレコレさんじゃないんですけど……コレコレさんってわかります?

ひろ:わかります。暴露系のYouTubeさん。

松本:コレコレさんほどじゃないんですけど、ちょっと有名な暴露系 YouTuber さんが取り上げてる性犯罪者ものに、その男の子がウォンテッドで入ってて。

ひろ:あー。

松本:やっぱやらかしてんなーっていうのがありましたから、皆さんも検索した方がいいですよって話です。

ひろ:私も実は検索したら自動売春で二回逮捕されてたことがある殿方がいたので、やっぱりフルネーム知ったら皆さんGoogle検索がいいと思います。

松本:絶対してくださいね。

あじ:有益な情報をありがとうございます。

ひろ:サクサクいきましょうか。続きまして、ペンギンさん女性の方です。動物が多いですね。

少し年上の40代の男性とマッチングして何度か食事していい感じになり、関係を持ちました。
その後しばらく連絡がなく、ヤリモクだったかーと思っていたのですが、しばらくして、彼が私とした翌朝に心筋梗塞で倒れて入院していたと知りました。
一歩間違ったら腹上死だったじゃん…と怖くなり、それから5歳以上年上の人とマッチングするのはやめました。

松本:それはね、たまたま。

ひろ・あじ:(笑)

松本:でもすごい確率ですよね。今たまたまって言っちゃったけど、四十過ぎたら人間ドック受けてるか聞いた方がいいかもしれないです。

あじ:ありがとうございます。今日の参加者にも四十過ぎてる男性がいると思うので。

ひろ:ぜひ人間ドックを受けてください。では続きまして、めえにゃんさん、女性。

高校生の頃クラスメート(かなりイケメン)からラブレターをもらってとても嬉しかったのですが、
当時私には好きな人がいて友達に言いふらしまくってたし何かと協力してもらっていたのでそのイケメンの告白を受けるとこが出来ませんでした。
その時好きだった男の子とは薄々両想いになれることは無いなと感じていたので、
ラブレターを勇気を出して送ってくれたであろうイケメンと付き合えば良かったなと結婚した今でも卒アルを見たり、
高校時代の友人と集まる時に未練たらしく思ってしまいます。

松本:同窓会はないんですかね?

ひろ:(笑)危ないですね。

松本:でも、私も学生時代すごいイケてると思った方と同窓会で見たらすごく外見が変わっていらしてですね。といういい経験がございますから。そうね、中年になってちょっと状態がよろしくないのを見るのが一番いいんじゃないかと思うんですよ。

あじ:思い出は美しいままで保っておいて良かったねではなく。

松本:ええ。現実を見て。

ひろ:冷静になってもらって、今の人生を楽しんでいただいて。

松本:モヤモヤしてたら気持ち悪いから、今の彼を見て元気出そうぜって。

ひろ:Facebookとかから検索してもらうといいかもしれないですね。

松本:Facebookでも見れるんじゃないですかね?うん、それでイケてる?感じだったら、ちょっとさらに……かもしれないけど、大体なるようになってるので。

ひろ:みなさんもぜひFacebookで検索をしてみてください。

あじ:ゆうすけさん男性、これちょっと質問寄りなんですけども、

マッチングアプリで無断でのドタキャンをされた経験はありますか?

あじ:ゆうすけさんのグループは読書会でもその話題になっていましたね。ドタキャン経験が結構あるから辛いって話。松本さんどうでしょう?

松本:ありますあります。でもあの当日ドタキャンっていうのは、何月何日空いてる? うん空いてる、じゃあその日って言って以来お互い連絡とらなくて「あっ連絡来ないから無しなんだ」くらいな感じのやつで、あんまり当日急にブロックされたとかはないですね。

あじ:この世からドタキャンがなくなるといいですね

松本:なんでするんでしょうね。ちょっとわかんないですね。

ひろ:では最後のおたよりです。ゴリラゴリラゴリラさん。今日動物の名前がたくさんありますが女性の方です。

「チャラそうって言われるけど真面目です笑」
とアプリのプロフィールに書いたり、自称したりする男性に対して、まじでなんなの?? と思ってしまいます。
あれを自称する人は、チャラく思われたそうな人だと思っていますが、松本さんはどう思いますか?
実際、会ったら突然「オレ、チャラそうってよく言われるんすよねー」とか言い出した人も、言動にチャラさは全く感じられず、
クロムハーツをしまむらナイズしたようなネックレスが辛うじてチャラさを放っていただけでしたし、他にも手首に大量に数珠をつけていた人がそう自称していましたが、それはもうチャラいとかじゃなくダウンタウンの浜ちゃんじゃん…と思いました。
ちょうど『トーキョーカモフラージュアワー』に書いてあった、「お洒落さんと繋がりたい」のハッシュタグと同じく、自称している限り、一生チャラさとはと縁遠くなるのでは…と悲しくなってしまいました。
そして、そういう人に「あーネックレスとかそれっぽいですね…」と相手を喜ばせる接待めいた発言をしてしまう自分もちょっと嫌です。
本当にくだらないことですが、生ごみのようにずっとくすぶっているので、お焚き上げしていただけたらうれしいです。よろしくお願いします。

松本:や、その通りだと思いますよ。

ひろ:チャラいと自称してる人はチャラく見られたい

松本:そうそう、そうですよ。「チャラーい」っていうのが誉め言葉なんじゃないですかね。欲してるんじゃないかなと思います。

あじ:なるほど。

松本:ダサいですね…(しみじみ)

松本:ありがとうございます。

あじ:ということで、お焚き上げメールたち、松本さんに聞いていただいたことで、もうこの思いがもう昇華されて天に登っていって明日からはすっきりと生きていって欲しいものですね。ありがとうございました。


■ここからは質疑応答です

あじ:では男性の方からなので僕が読んでいきますね。ゆうすけさんより。

漫画内では年下男性とお会いしていましたが、マッチングアプリで年上男性とお会いされたことはありますでしょうか? また、そもそもフルネームを検索する目的はその異性が怪しくない人なのか、徹底的に調べるためなのでしょうか? お答えできる範囲でお答えいただければ幸いです。

松本:同い年の男性と会ったことはあります。年上はございません。年の近い方を表示すると既婚の知り合いがいっぱい出てきちゃったんで、不倫になると思って結構早めに辞めました。もう一個の質問はうん、趣味がネトストです。だから怪しくあろうが怪しくなかろうが、素性がわかるものは基本調べる。

あじ:ありがとうございます。では次。七尾さんからです。

漫画に出てくる男子たちがヤリモクとはいえ、みんな素敵でした。実際のマッチングアプリには結構やばいのもいそうですし、自宅に招くのはリスクがありそうですけども、アプリでやり取りしている中で、やばい人を見抜くコツなどありますか?

松本:これさっきの話と続くんですけど、途中でお家に入れる時は相手の所属などは全部調べておりました。どこにお勤めかは、インターネットを見ればわかるというところでは、ちゃんと押さえた上で遊ぶようにはしておりましたね。
だからよくわからん企業にお勤めのサラリーマンと遊ぶのが一番怖いですね。ファッションモデルとかだと事務所にいつでも連絡できるから。

ひろ:なるほど、じゃあフリーランスとかだと逆にちょっとみたいな。

松本:普通のリーマンが一番怖いですね。だってそこの企業に電話して、何々さんという社員いらっしゃいますでしょうか? まで言わなきゃいけないじゃないですか。

モデルだと事務所名出てくるから、ここにいるんだってー。だからファッションモデルおすすめします。素性がすぐわかるから。

ひろ:出会えませんけどね。

松本:Tinderにいますから

ひろ:では次ひろみさんから。

漫画内ではさみしさを埋めるためにマッチングアプリを続けてしまうような描写もあると思いますが、その孤独感は女友達では埋められないものですか?

松本:年齢的に埋められなくなっちゃいました。20代とかはまだね、女の子同士で旅行に行くぞーとかディズニーに行くぞーとかって言ってね。みんな恋愛で悩んでるから恋バナですぐ集まりやすかったけども。私の年齢になるともう主婦とかになりますからね。
あとはもう、いいの私は独身で! みたいな感じのタイプの女子しか余ってないです。とにかく一緒に出かけてくれる女友達が不足してしまって、デートでもしないと誰もいなくなるんですよ。終わり。

ひろ:家庭がある方だと軽いこととかで呼び出せなくなりますよね。

松本:遠慮しちゃうんですよね。多分相手してもらえるんですけど、子供はいるけどウチくる? みたいなの。お子さんいらっしゃるのになんかすみません…みたいになっちゃいますね。

ひろ:そうなると全然知らない、軽く出かけられる人がいるっていうのはいいですね。アプリならすぐ会えるってなる。

松本:そうなんですよね。一人が寂しくなければいいんだけど、誰かと出かけたかったらっていう。

ひろ:では続いての質問。

ヤバい結果日記に出てくるキャバ嬢にガチ恋した男性のご友人はその後彼女さんと結婚されたんでしょうか?

これ私も気になるやつですね。あともう一つ。

ホストになった地方住み26人目君は超霊的青年の主人公に似てますが、モデルにされているのでしょうか?っていうことですね。

松本:えと、一つ目の友達は結婚しました。
それで、関係ない裏話すると「チアキちゃん、いい年してそんなことしててイタいよ。それをチアキちゃんが何かに生かせるんだったらまだしも」って言われたんですよ。
だから私「漫画書いてるもん! 」って言ったんですよね。夜の道端で。その時39歳ですよ。39 歳まで漫画書いてこなかったのに。でも、ちょっと待って…この発言の方がイタくね?って思ったという思い出はあります。
 もう一個は…確かに私金髪でブルーの目のコンタクトレンズを入れたホストは家に出入りしてて、すごいヴィジュアル的インパクトが強かったんですよ。なのでモデルにしてるっちゃしてます。あの時の男の子の雰囲気を書きたいなと思ったんで、その通りでございます。


あじ:鋭い発見ですね。

松本:ふふふ。

あじ:では次の質問です。

親や兄弟、元夫、子供時代、結婚時代の描写がなくて、主人公の今だけを書いていることがすごいと思いました。作品を書き始める前にこれは書かないと決めていたことが他にもあれば理由も合わせて教えてほしいです。

松本:こういう過去があるからこういう人間になったとかが省かれてるってことですよね。私が結構苦手なんですよ。あの、過去に話が飛んだりするコンテンツが。昔、こんなトラウマが実はあったけれどもとか。それよりも、こっちと一緒に時間を刻んでいくというストーリー展開のものが自分が好みなので。時間軸がずれるとか、実はこんな過去がとか、好みに合わないのでやめました。

あじ:東京カモフラージュアワーの最新刊の中に、「今を生きて」(5巻・ニューでは3巻に収録)っていうセルフツッコミとかが出てこないシリアスな中編の話があるじゃないですか。その中で、過去のことが最後にバッと出てくるけど、回想シーンにならずに現在の中で表現されてたのが印象に残ってて、今のお話を聞いて、そういうことなんだって思いました。繋がったというか。

松本:私嫌いなんですよ。急に過去に飛ぶの。

ひろ:私は「いつも見てるよ」すごく好きです。(読んでて)急にあのテンションになったので初めての時びっくりして(笑)他にも、作品を書き始める前にこれは書かないとか書きたくないみたいなものとかってありましたか?

松本:マンガ表現なんですかねー。どうなんだろう? セリフセリフした台詞は書きたくないっていうのはずっとあるんですけどね。
そういえばマンガ表現としてやりたくないやつはnoteで語ったことがあります。全然面白くもないボケをかましている人が一人いて、その人がこんな感じ(画面の横に寄る)でいて。横の人が二頭身になってめっちゃ怒ってるっていう描写。マンガでよくある。

ひろ:ありますねー。

松本:「こんな時に飯食ってんじゃねーよ!」とか。そもそも二頭身になって激おこするぐらい怒られなきゃいけないような内容でもないのに…っていうのはダサいから書きたくないなって思ってます。

ひろ:確かにそういうシーンはないですね。

あじ:松本さんのマンガには基本的にダサいシーンはないですよね。

松本:マンガ読まないので。マンガで表現してるけど、ドラマを書いてるつもりで書きたいなと思ってるんですけど

トーキョーカモフラージュアワーの男性同士の会話の回がとても好きです。女性の解像度は SNSからと先ほど伺いましたが、あの育ちが良さそうでちょっと素行が悪そうなあの男の子達の解像度は向こうから来ているんでしょうか?

松本:ほぼほぼ経験値です。ああいう会話をしたことがある男の人がいる。インターネット上でも男の子の発言を見てますけどね。でも大体実際に言われたことで気になったこととかを書くようにしてますし、コロナ禍であんまり行けなくなりましたけど、大体スタバとかBARで大声で喋ってる人の隣に座るようにして盗み聞きしてます。ちゃんと調達してきてます。

ひろ:生の声を引っ張って書かれてるんですねこちらも。

松本:で、思い出せば思い出すほど、当時腹立ってなかったのに、どんどん腹立ってくるんですよね。なんであんなこと言われなきゃいけなかったんだろう って。

あじ:フィールドワークっぽいですね。

松本さんの漫画を読んでTinderを始めました。離婚した後に新しい出会いの形を見出せて良かったと思っています。ありがとうございます。この場をお借りして感謝を伝えたくて送りました。個人的に2人目君とその後お会いしてるのかなと気になりました。

松本:連絡が来たんですけど、一番ダサいあけましておめでとうございますザオラルが。

ひろ:時効の挨拶に紛れてくるやつ(笑)

松本:一番モテない人がやるやつだなこいつモテねーなと思って。でもなんかもう漫画に書いちゃってるからなんとなく気まずくて、そうだねーって言いながら、具体的に日にちが決まらないようにして会わないようにしてるんですけど。でも避けてるくせにSNSはいまだにネトストしてます。2人目君の。

あじ:なんかそういうのはありますね。この人と喋りたくはないけど、この人のしてることは気になり続けるっていうのは。

松本:インスタがほぼほぼ昔にごちゃごちゃした人ばっかりフォローしてるので、インスタ見ればこの人今こうしてるんだって流れていきますね。あの、ストーリーってあるじゃないですか。あれがドーッて男の子ばっかりの時があって、なんかあんまり覚えてないこの子なんでフォローしてんやろとか思ったら、全部Tinderでマッチした男の子で揃ってる時があって、未だに何してるかはなーんとなく追ってる感じ。

モテ自慢のようなものを全然感じなくて、フラットにサバサバ書かれているのが気持ちよかったです。普段からそういう方なのかなと思ったのですが、女性同士の自慢マウントの取り合いに対して良いかわし方があれば教えていただきたいです。

松本:女性同士のマウントはちょっとね、避けようがないんじゃないですか。ふふふ。でもちょっと、卑下する方が良くないと思ってて。私はたいしたことないんだけど、でもちょっとこないだイケメンに声かけられてーとか。そんなに露出してたわけでもないのにチャラいと思われたみたいでナンパされてーとかって言い方じゃなくて。「やー私モテるっぽいんだよね」って言った方が女子に好かれると思いますから。私ちょっと色気隠しててもダダ漏れしてんだよねーぐらいの方が、女子にムカつかれないと思います。

ひろ:前へ前への感じで。

トーキョーカモフラージュアワーのタイトルの由来は何ですか?

松本:担当編集者さんが、「僕は上京してきて、漫画編集になったら東京ってタイトルに付く漫画を書くのが夢なんです、それを目指して頑張ります」って言われて、一発目の担当が私だったんですよ。じゃあそれつける?って(笑)

ひろ:一発で夢が(笑)

松本:カモフラージュは、まあ本当のことを言わないみたいな。本心とは違うことをくっつけて、自分の本心を隠しちゃうみたいな感じ。でも本当に素直になれないっていうのがテーマだから、カモフラージュっていう。そこらへんのくっつけ方であれになりました。

ひろ:読書会中、私のテーブル男性と女性と半々だったんですけど、マッチングアプリやってみた日記の方も、男性の方でも主人公に共感するっていう感想が結構あったんですね。なので、私もすごい共感する場所がありながら読んでたし、そういう共感を呼び込むような作りをされてたのかなっていう。

松本:私はちょっとそのお話聞いてないので何とも言えないんですけど、男子の共感っていうのは結局、不特定多数とはやるの楽しそうだよねっていうことなんですかね。

ひろ:そっちだった…。

松本:いろんな人としてて楽しそうってことなのかしらと思いましたけど。ふふ。でもあの、カモフラージュアワーの方は共感をテーマにしてるというか、全みんなの中の痛みとか、みんなの日常っていうことを意識して書いてますけど、はっきりいって「38 歳~」は荒らすっていうか、ちょっとスキャンダルな、突拍子もないものを書いて、はー? って言われようぜみたいなのも計画にあったから。共感するっていうのはTinder沼系女子だけじゃんって思いながら。普通のOLさんは何やってんのこの人? って思いながら見るんじゃないかなって思ってやってました。
ひろ:私がTender沼系女子だった可能性がありますね…。「来ちゃった」を実際にやったことある身なのですが……。

松本:成功しました?

ひろ:恥ずかしながら恋愛でバグってしまうタイプなので、成功というか、相手が若干引くのと、行こうって思い立って移動してる途中にその元カレとかのスンとした態度を思い出して、泣きながら帰ったことがありますね。たどり着かずに帰ったり、何やってんだろうなって思いなんですけど。

松本:そうかー、じゃあちょっと意外と共感されてるのかも。まだ世間話してて大丈夫ですか? 京都に追いかけていっちゃった男の子、再会したんですけど、その後

ひろ:わっ。

松本:バレたんですよね。あれ書いたの。あのマンガ絶対読まないだろうから、本人が読むことなんてないなウェーイって思ってたらLINEが来て。それで電話して「何で読んだの?」って聞いたら、今Tinderでいい感じの女の子に、これってあなたじゃない? って言われたって。でも外見も全然似せないで書いたし、ちょっと職種ずらしたし、何でバレたんだろうって思ったら、僕が「過去Tinderで変わった女の子って会ったことある?」ってその女の子に聞かれた時に、京都まで来ちゃった女の子がいるんだよねって話をしちゃったんだよね。って言われて。マンガ通りだねってウケてるって。バレた。

ひろ:ここでバレることあるんですね……。

松本:京都まで来ちゃった人なんかもう、わししかおらんよね。っていう。

あじ:ありがとうございます。ということでお時間になりました。今日の感想一言いただければいいかなと思いますがいかがでしょう。

松本:なんかね、結構時間あっという間だなと思って抑えたんですけど。こんなこともあったなこんなこともあったなって、喋ってると色々思い出しました。ただの裏話情報になっちゃうんですけど。ふふ。

あじ:ありがとうございます。本当にというわけで、皆さん長時間読書会からお付き合いいただきまして、松本さんも参加者の皆さんも本当にありがとうございました。パートナーがいらっしゃらなくて、予定も空いている方はぜひマッチング読書会にも参加してください。本日はこれにて終了させていただきます!

<おわり>

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