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頼られてると思ってたけど、実は… ~文化系男子のための恋愛入門④

※この記事は文化系のためのオンラインマッチングサービス「猫Match!」の『「モテたいわけではないのだが」文化系男子のための恋愛入門/読書会&トーク』
より、トイアンナさんトークショーパートの一部を書き起こしたものです。

その③はこちらより

https://editor.note.com/notes/n0ca704ef3046/

語り手:トイアンナ(作家/恋愛・就活ライター)
聞き手:あじさい(文化系恋愛アドバイザー/猫Matchマネージャー)

■私に口説いてくる相手がいるっていう状況は気持ちいい


ここから先は女性の参加者さんはちょっとイラッとする話かもしれないので、腹が立ったら耳を塞いでほしいんですけれども。女性って無意識に、あるいは男性もかな。キープしたいものをキープします。正直、こいつ好みじゃねえな。でも私に口説いてくる相手がいるっていう状況は気持ちいい。だから付き合いたくはないが、できるだけホールドしたい。袖にする状態ですね。これを作るのは気持ちいいんですよ。男女ともに。だってモテを感じられるじゃないですか。

――自己肯定感は上がりますよね。

はい、そりゃ私だって12人のよりどりみどりの男性から(今もうパートナーいるのに)口説かれてはみたいです。で、それはそれとして袖にしたい。という欲望をもつわけです。でも、それで袖にされちゃうと、結局自分の時間が無駄になるじゃないですか。だから、いかに袖にされないかっていうのは大事で。
それで、袖にされてるサインなんですけども、感情のゴミ箱にされます。具体的にはあの、愚痴とか悩みとかをひたすら聞いてくれる相手なんです。

――それは心を開いてくれてるわけじゃなくて、ただ感情を捨てられてる?

うーん。心も開いてるんですけど、たとえばあじさいさんを、私は袖にできる立場じゃないですけど(笑)、仮に、あじさいさんだったら何を言ってもどうせ私のこと好きでしょという油断というか甘えがあったとしたら、そういう相談や愚痴を投げつける。だって、嫌われるか不安な男性にそんなこと言わなくないですか?

――言えないですね。

もっと自分のいいとこ見せたいですよね。だから、ずーっと愚痴を続けるのは……ぽろっと出てくるのはいいんですよ。実は仕事つらくてさ、とか。ずーっと愚痴聞かされたりとか、ぐだぐだ同じ悩みを聞かされてるときは、自分が袖にされてる可能性を考えてほしい。

■頼られてると思ってたけど、実は……


――これ今ドキッとしてる人がいるかもしれないですね。

ふふふ。いいように女友達に扱われてる人がいるかもしれないですね。

――心を開いて、頼られてると思ってたけど、実は……みたいな。

しかも袖にしてる女性っていうのは、あなたと付き合うとか付き合いたいとかいわないんですよ。「次いつ会える?」とか言ってこないんですけど。いざ、自分を好きな男性にパートナーが出来ようとしてくると、それは止めにくるんですよ。その彼女はやめとけばみたいな。なぜかというと、自分がキープしてる状況から失われてしまうから。だから、自分がうまくいきそうな時に阻止してくる。それでいてめっちゃ愚痴ってくる人はだいたいあなたを袖にしています。

――牧場主みたいなことですよね。

そうですね。やはり羊は囲い込んでおくにこしたことはない(笑)。羊にされないってことはすごく大事で、なぜなら無駄打ちになるから。彼女はこんなに僕になんでもかんでも話してくれて、きっと僕のことを信頼してくれてる、だからこのままいけば付き合えるに違いない、こんなに僕、彼女の話をきいてあげてるし、とか思うと、それで何年も無駄にしたら本当にもったいないじゃないですか。

――はい。

なので、それって舐められてるのと一緒なんですね。自分を舐めてる女性に仕返しをしろとはいわないです。ただ疎遠になっちゃえば?とは思いますね。

■ずっと自分から話題を振らない人


で、続けて、さきほどとちょっと話かぶるんですけど、ずっと自分から話題を振らない人。さっきみたいにうんともすんとも言わない人ですね。結局相手に接待をしてほしいわけですよね。で、けっこう女性で婚活の相手に対する条件みたいなのを聞いてると、「話してて楽しい人」っていうのがよく出てくるんですよ。で、これってどういうことかっていうと「私の話を盛り上げろ」って意味なんですね。
で、それって、話してて楽しいって、よっぽど運命的な趣味の相方とかじゃないとまず話してて楽しくならないじゃないですか。

――特に初対面だと。

そうですよね。で、たとえば猫Match!猫町倶楽部であったとしても、じゃあある程度読書が好きな人が集まってるはずですけど、「え!じゃああなたもブルデュー読むの?」みたいな感じでド被りすることはまあないじゃないですか。

――ブルデューはあまり被りにくいと思いますね(笑)

それくらいピンポイントで趣味があうとか、話が面白いなんてことは、基本ありえない。初デートで話が面白いって、よっぽど相手が自分に合わせてくれた時だけなんですよ。
なので、「お前がひたすら私の相手にあわせろよ」ってやってくる女性ってそれだけあなたのリソースを使ってるわけですよね。で、さっきの袖にする女性も、あるいはブルデューを引き当ててこいよって待ってる女性も別に悪意があるわけじゃなくて、単純にめちゃくちゃ受け身なんだと思うんですね。で、そこに付き合いきる必要があるかっていうと、私はそんなにないと思っています。
やっぱり、じゃあ、俺のこう、ずっと話を広げる努力わかって! みたいな気持ちになるじゃないですか。無理してそういう人とデートする必要はないと思ってて、じゃあ逆に、〇〇さんって休みの日なにしてるんですか? へー美術。私中世ヨーロッパの美術が好きなんですけど、〇〇さんはどうですか? みたいにせめて振ってほしいじゃないですか。せめてそれくらいやってくれる女性を選んだほうがいいとは思います。てかそうじゃないと、そもそも夫婦生活とかが成りたたないのではという気がしますね。

で、次に、一番ぐさっとくる話をさせていただくんですけど、袖にしたい男枠って一番入りやすいのは「優しい男性」なんですよね。

<その⑤へ続きます!>


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