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登録社員名簿:097 『忘八』未番 主税
「売るものがなくなったら俺の所に来い。オマエをカネに換えてやる」
【名前】未番 主税(みつがい ちから)
【通り名】『忘八』
【所属】フリー(はなまるFCS)
【年齢】45
【容姿】幽鬼じみた痩身の男
【正業】無職(水商売店長)
【経歴】
新宿区某所に存在する某風俗店の店長。詳細については知っていても口に出さないのが双方のため。借金で身を持ち崩した者、親の身代わりで売られた者、行き場のない者、金銭感覚が破綻した者など、行き詰った女たちの人生を買い取りカネのために働かせる外道の類。
虚無感漂う凶貌と、ヤクザと渡り合う狡猾さ、そして己の意に従わない者の腕一本くらいは容易に斬り落とす苛烈な剣技をもって、思惑渦巻く新宿裏社会でも一目置かれる存在となっている。
「女は商材、消耗品」と公言して憚らぬ男だが、それ故に商材の品質の管理ーー揉め事の仲裁、女性たちのメンタルケアには細心の注意を払っている。もしも彼がいなくなれば、女性たちの待遇は現在よりはるかに悪化するだろう。
彼の店で従事する女性がトラブルに巻き込まれたことではなまるFCSと縁を持ち、「貸し借り」に基づき時折手を貸すこととなった。
【スキル】
『常伝流(推測)』
常陸の地の剣聖より縁ある寺社が授かり磨きをかけたとされる古流剣術。もっとも彼自身は決して己の流派を名乗ることはないため、あくまでも推測にすぎない。基となった流派のそれに比して、それぞれの位に固執しない融通無碍の所作が特徴であり、つまりは変幻自在の構えから必殺の一刀が飛んでくることとなる。本来ならば位の高い神職以外は目にすることも許されない流派であり、彼がどうやって身につけたかは謎となっている。