人災派遣RPGリプレイ最終話『仇星、闇を駆ける時』08
●第3ラウンド
続いてのラウンド、イニシアティブは
紗綾:23
チシャ猫:18
管制塔兵士:15
カヤカ:12
軍港と砂浜の兵士:12
秀史:7
柳沢:4
となった。
●ファストアクション
柳沢:とりあえず『後退』。前衛いっぱいいるし。
カヤカ:『韋駄天足』でイニシアに+2Dして16。
紗綾&秀史:ファストはなしですー。
チシャ猫:『待機』で最遅行動にして、管制塔のトラブルの現状把握が終わるのを待ってからアクションした方がいいかにゃ?
GM:管制塔の復旧はまずハッカー技能で『現状分析』。これに成功して、はじめて対策が開示される。
柳沢:うへぇ。しかも回線が遮断されてるから、島にいない猫くんは挑戦不可能と。
カヤカ:おれとおじさんでなんとか分析するしかないな。
柳沢:カヤカが1回、おじさん1回でなんとかしよう。
カヤカ:ん、『高速処理』もあるぜ。LPでごり押せば戦いながらでもいけるはず。
秀史:やはり現地に猫がいた方がいいだろうな……。
チシャ猫:……今、もしかしてチシャに島に来いって言われてる?(笑)
秀史:はい(笑)。
紗綾:なんか状況のことごとくが、猫さんに管制塔に来いって言ってますぅ(笑)。
GM:現状把握でこのレベルなので、専門職じゃないと解決できないかも。
紗綾:チシャさん、がんばってこっちに来てー。
チシャ猫:防御系は回数制限がきついんだにゃぁ。
柳沢:固いとはいえハッカーに前線来いっていうのは気が引けるな(苦笑)。
秀史:いやでも、たぶんこれ猫が管制塔に行かないとどうしようもないですよ。分析が終わった後、ハッカー判定の本番が必要になるって感じじゃないですかね。
チシャ猫:……わかってるけどもなるべく現場には出たくないにゃぁ。
紗綾:現場は楽しいですよー。
チシャ猫:『マリオネット』が届けばにゃああ。
カヤカ:お迎えに行くか?
チシャ猫:いずれにせよ、この速さで上陸しちゃうと集中砲火食らうので、『待機』。分析結果を見て動くにゃ。
●メインフェイズ
GM:ではメインフェイズスタート!
●紗綾のターン
紗綾:私のやることはシンプル。管制塔の兵士を斬ります!
GM:はいさ。兵士ABCD、全員違いはないのでAに攻撃お願いします。
紗綾:では一番前で「おらがいちばんだー」と突進してくる兵士をばっさりと。
GM:いやいや。敵の兵士たちは先程も十分練度が高かったのですが、今回は見違えるほど連携した動きで、君を牽制しつつ、整然と迎撃の照準を合わせてくる!これこそ指揮能力に特化した『共工』率いる部隊の真の実力と言ったところだ!
紗綾:『ひょひょひょ、これでこそ斬り甲斐があるというものじゃ!』
チシャ猫:ぶっちゃけ我々、少数精鋭、一点突破型なので人海戦術はつらい。
カヤカ:ボス戦には基本強いんだけどな!
チシャ猫:C国主力、仕事してー。
GM:ちなみに、C国部隊も管制塔に立てこもって必死に応戦しているという流れ。おまけに防衛システムがほとんど壊されてて城壁の守備ボーナスが得られず、本来の大兵力を展開できないまま押し込められている。
紗綾:『鬼神力』+『アウターハウル』。命中控えめダメージ多めで!(ころころ)32で命中!
GM:中失敗。これは流石に指揮が入ったくらいではどうしょうもないな。
紗綾:11D6+12で(ころころ)79。いっぱい回った。
チシャ猫:まわりすぎー。
柳沢:今宵のおおおじいちゃんは血に飢えとるのう。
紗綾:戦場の風に当てられています。
GM:『共工』の指揮を受けて性能が向上している兵士達だが、それでも君の前に立つことはかなわない。一刀で斬り伏せられた!
紗綾:あれ?あんまり強くないですぅ。この間の熊さん十匹組手の方が大変でした。
カヤカ:基準がおかしいんだよなあ!
GM:一人倒されても動じることなく、兵士たちは粛々と包囲を進める。
柳沢:うーん、4回中1回、範囲攻撃とGp貫通が乗るってかなり鬱陶しいなあ。
紗綾:続いて『速攻』。ここで削っておいた方が皆さん楽ですよね?
柳沢:むしろ早めに削っていかないと辛い。
紗綾:じゃあ同じ技で速攻を。返す刀で一閃、(ころころ)22で普通に命中で……(ころころ)69ダメージ!倒しました。
カヤカ:ワンターンツーキルゥ……!
GM:『共工』部隊は二人負傷。だが即座に後方に搬送される。しばらくしたらあと二人、増援が補充されるだろう!
●カヤカのターン
カヤカ:ぶんなぐっていくぞーッ!兵士Cに攻撃!『マインドブラスト』+『ファントムペイン』+『浸透剄』+『スマッシュ』!で(ころころ)うっへっへっへ!36!
GM:命中高いな!?中失敗!
柳沢:AP大丈夫なのかい?
カヤカ:ヤバイと思う!(笑)9D6+11 で(ころころ)52。……お、おう……。いやいや、追加の6Dの属性ダメージで(ころころ)17!
GM:お見事!もう一人も昏倒した!
柳沢:前線のAPの溜まり具合がまずいな……。社会死寸前。
秀史:やばいですね。
カヤカ:これでAP18。そしてサブで『高速処理』!戦闘をしつつ並行して管制塔の状況を把握しまーっす!
紗綾:マルチタスクですぅ。
カヤカ:もちろんPP使いますよぉ!ハッカーを4D6+2 まで増強して(ころころ)16!あとはLPを何点か突っ込んで……(ころり)あ、一発で20達成。
紗綾:おおー!
カヤカ:いや1回で終わるんかーい(笑)。
柳沢:いやそこは良くやったとこでしょ!もっと自分を信じて!!(笑)
カヤカ:流れが様式美じゃん!(笑)
チシャ猫:カヤカラナイ!
GM:君は、今までの経験……。配線をつないだりとか、チシャさんをアシストしたりとかの知識を総動員して、現状を分析していく。
カヤカ:「実質猫のお手伝いみてえなことしてっからな……」
GM:結果、以下の事実が判明する。……流し込まれたウィルスは『共工』がその人脈と組織力を結集させて作った極めて悪質な代物だ。ソフトを狂わせ、電圧や冷却をコントロールするセンサ類を騙して、回路を物理的にショートや熱暴走させているものまである。結論、『本職のハッカーが現地入りして、直に新しい超難易度のプログラム作んなきゃ無理だろ』兼『機械の配線とかをつなぎ直して復活させなきゃだめだろ』ということがわかった。
カヤカ:「なるほど治せないということがわかりました!」兵士を蹴っ飛ばしながら。……これは、猫がこっちにこないと無理では?
GM:更に、たぶん宇宙ステーション側にも協力して貰う必要があるだろう。
カヤカ:そっちとも連絡取らなきゃいけないのかあ。
紗綾:めんどくさいのう、斬ってしまえば解決せんのか?
GM:……すみません、もうぶっちゃけちゃいますが。チシャさんが現地に来てくれないとまず詰みます!(笑)
秀史:はい、私が連れていきます。
チシャ猫:『ミネルヴァ』もだめなんですよねえ。天美にも同行して欲しい(笑)。
柳沢:まあ、フレーバーとして同行していることにはできるけどね(笑)。
●メルジャヒ島 戦況図
●エネミーのターン
GM:『共工』部隊の攻撃だ!小隊四人のうち三人が倒されても残りの一人は攻撃。
カヤカ:お前1人で部隊なのか?
柳沢:……この条件を読み解くと、残り1体の攻撃が自動的に範囲攻撃でGP貫通になるって書いてあるねえ……。
GM:うん。正直一人残すくらいなら二人残した方が良かったかもしれない。……兵士たちは三人を犠牲にして、グレネードを放り込む最適のポイントを見つけ出す!(ころころ)39で命中!
秀史:ひえー!
カヤカ:投射は無理ーッ!
柳沢:ぐぬう。その出目は……。どうにもならないなあ。
GM:戦術指揮に特化したS級エージェントの重圧を感じてもらえて嬉しい。
柳沢:感じてそのまま死にそうだけどね。……ここは使い時か。『フラッシュムーブ』+『魔力制御』。(ころころ)42、『後退』と合わせて完全成功。
GM:おじさんは華麗にブロック!
カヤカ:SP9点使って『心眼』!反応で防御振ります!全力で生き残るしかねえ!(ころころ)いだァい、35。ここはLPで振りたし!
柳沢:いや、投射に対して反応だから、成功に持っていくのはきびしいよ?
カヤカ:まず1点(ころころ)あ、2回クリティカルで49。いったわ。(一同笑)
柳沢:えええ!?ここにきてカヤカ君が覚醒しとる(笑)。
紗綾:カヤカらなかった!
チシャ猫:はい!わかりました!邪神のカケラはカヤカに入ってます!!(笑)
カヤカ:なんでそうなるーッ!?
一同:確かに……。
カヤカ:納得しそうなのが怖い!怖い!!
紗綾:なんて言ってる場合じゃない、反応で(ころころ)18、大失敗、しぬしぬ!
GM:カヤカと紗綾にダメージだ!(ころころ)カヤカには31点、ただし成功してるから半減。大失敗の紗綾には追加ダメージが乗って39点、GP貫通!
柳沢:ここはカヤカが『献身』でダメージをまとめてくれると助かる!
カヤカ:でーすね!『献身』で二人分を引き受けます!まず自分のぶん、16点はそのまま受け。ここはバイクで受ける!VHPが25点減少。
柳沢:続いて紗綾くんの分を『魔力の盾』で削減。(ころころ)ぐっ、14点減少。あんまり減らなかった。
紗綾:ありがとうですー!
GM:間隙を縫って打ち込まれたグレネードランチャーの爆風を、君と、霊気をまとったエンチャント・バイクが盾となり受け止める!!
カヤカ:「いだぁッ!!……へ、へこんだぁ!ライトが凹んだ!!」
GM:『『魔弾』の時のように不覚は取らぬ……と、この躯体が叫んでいる』
秀史:根に持つなぁ(笑)。
カヤカ:「毎回ボロボロにしてほんっとごめんな!!」
柳沢:……しかし、困ったな。たまたま紗綾君がイニシアをクリティカルして先手とれたのが僥倖だった。先制で集中砲火されてたらとんでもないことになっていた。
GM:雑魚敵の攻撃が、驚くほど適切に運用され、凶悪な威力を叩き出す。これこそが『竜』の名を冠するS級エージェント、『共工』の技能の一つである。
紗綾:攻撃力過多で防御力なし、親近感が湧きますが(苦笑)。
カヤカ:あっちは無限湧きだけどな!
柳沢:イニシア15で1体でも残ってると範囲貫通が飛んでくるのはかなりキツい。
チシャ猫:一回なら妨害できるけどね!
GM:『共工』部隊の補充は『次のラウンドの最後』なので、次のラウンドで速攻で一人沈めれば、しばらくは余裕があるよ。
柳沢:ふむ、それならまだしも希望があるな。……次のイニシアで15以上を取るのが必須になるが。
GM:激戦は続く。君たちは第一波をほぼ撃退しつつある。だがいずれ後詰めがやってくるのは時間の問題だ……!!
●秀史のターン
GM:カメラを切り替えて、シタナガさんのターン。
秀史:はーい。メイン&サブでオフロードバイクを調達&装備。
カヤカ:うひょう!
秀史:こんなこともあろうかと、カワサキKLX250を用意しておいたのさ!(一同笑)
チシャ猫:どこから出したのそのバイク!(笑)
秀史:洞窟に煙玉を投げて煙幕を張るとバイクのエンジン音が!(笑)
柳沢:CCCが空輸してくれたとかでいいんじゃないかな(笑)。
紗綾:それなら戦力も空輸してくださいですぅ。
柳沢:すーぱーごもっとも。
チシャ猫:チシャも空輸がいいんだにゃ、海から上陸はちょっと……(笑)。
秀史:調達ランク5でよかった。荒地だからオフロードじゃないと走れない。
GM:『共工』部隊からくすねたのか、ニンジャマジックか。とにかく君はなんらかの手段でバイクを調達した。
秀史:次ラウンド砂浜に猫を迎えに行きます。
GM:「私は、ここで見ているの」
秀史:「……ああ。そこで待ってな」
GM:「……うん、待っている。それが私が言われたこと。死んじゃったみんなが、私だけをたすけてくれたとき、私に言った言葉」少女は、ただ君と、洞窟の向こうに広がる管制塔の攻防を見やる。
秀史:「お前を生かしたのはこんな世界にするためじゃないって証明してやるよ」
GM:……君はオフロードバイクを駆って、険しい山岳路を駆け下りてゆく!
柳沢:ニ君が主人公してる。
カヤカ:キャーシタナガサーン!
秀史:やべぇ財布が空だ……。
カヤカ:ギャーシタナガサーン!(笑)
GM:「大丈夫、きっと。星が落ちてもーー」