人災派遣RPGリプレイ06話『洋灰の雨に茉莉花散る』07
●チシャ猫のターン
チシャ猫:いっぱい増えておめめぐるぐるなんだけど、何から処理したらいい?
天美:チシャ猫さんにすごい負担が行く形に(苦笑)。
秀史:霧の解除、ドローンの妨害、調査各種……。
天美:他のエリアに波及しないとも限らないから、ドローンから処理した方がいいんじゃないですかね?
チシャ猫:そうにゃね、鬱陶しいドローンを先に処理するにゃ。普通にハッカーで判定(ころころ)41、はいOK。
GM:君は棚田エリアに居るカヤカくんのスマホを経由して、ドローンをハックする。
チシャ猫:まずカヤカのスマホをハックします(笑)。
カヤカ:ちょっ!(笑)
天美:ひど(笑)。
チシャ猫:最近の閲覧履歴を覗きます。ドローンに電波を飛ばしてハックします。
秀史:「ほうほう、カヤカが最近Forestで注文したのは……」
カヤカ:おいその前半分いらいねえだろ!(笑)
GM:プロテクトそのものは君に解けないものではない。解除は問題なく可能だ。
チシャ猫:「ふっふーん、稚拙な電波を使ってるんだにゃーん」
GM:だが、暗号解読の結果、現れた数式の羅列を見たとき、君に言いしれぬ悪寒が走る。古傷がうずく、あるいは昔のトラウマがフラッシュバックする、などの呪いダメージが発生する。
秀史:猫の古傷……?
GM:本来、自然や人相、名前などに現れる数字から神秘を読み取るのがカバラの数秘術。しかしそれを逆用して、数式を用いて他者に害を催すのが、『箱入りジャック』の左道数秘術である。SP-15点だ。
チシャ猫:「ふ、ふふふふふ。……なるほど、ね。こういうのは少々厄介」ちょっと声がしんどそうだけど、特に何も言わない。
GM:判定は成功。ドローン部隊は制御を突如失い、落下したりあらぬ方向に飛んでいったり、散り散りになった!棚田エリアの障害クリアです!
一同:おおー。
天美:これで西まわり、北まわり、各1エリアずつ障害をパージしたことになりますね。
紗綾:あと4エリア……。
カヤカ:先は遠いぜ。
チシャ猫:SPにダメージ。でも『ノイズ』を1回使うぐらいの疲労度、もんだいなーし。サブアクションで高級傷薬を使用してSP治療。(ころころ)12。あれぇ?(一同笑)
天美:ファンブル寸前(笑)。
カヤカ:高級……?
チシャ猫:やっぱ回復は向いてないにゃーん。差し引き-3。抗精神薬を飲んでおく。
●天美のターン
天美:私のターン。猫さんと反対に、やれることが少ない。真の原因について少しでも調査をすすめるか、先に湖エリアに突入するか。
チシャ猫:真の原因は少しでも減ってくれると正直ありがたい。
天美:うーん。いえ、ここは、先行移動して『小空母』と会敵。ギミックをオープンします。そうすれば紗綾さんの方も効率的に突破できて、猫さんの負担も減らせるかも。
チシャ猫:りょうかいにゃー。GOGO!
天美:まずサブアクションでシタナガさんのSPを治療。メインで鬼伏湖エリアに移動!「センサー能力は私の方が上よ。先行するから、シタナガさん、バックアップをお願い」
秀史:実は罠解除でかなりSP使用していたので助かる。
秀史が罠をクリアリングする中、時間を惜しむ天美は森を進み、湖エリアに到着する。
事前資料によれば、鬼伏村が寂れる以前は、この湖を観光地化しようとした動きもあったようで、湖畔には打ち捨てられた土産物屋やレストラン、ボート乗り場の廃墟が眠っている。
そして、湖の中央に、水陸両用サイボーグ『小空母』は浮かんでいた。
カヤカ:浮か……?お、おう。
天美:もうちょっと身を隠してるかと思ったら!?
GM:湖の上に悠然と浮かび、ドローンをいくつも周囲に巡らせているその様は、まさに小さな空母といった体だ。
天美:「ここはあちらのテリトリー、というわけね」
GM:山頂に続く道、工場に続く道、いずれも湖の向こう岸からつながっている。こちらはどうやら、『小空母』を実力で排除しない限り先には進めないようだ。
紗綾:あっちもひどい状況ですぅ。
秀史:「体を張って止めてくる分マシかな」
GM:そして、君は気づく。この湖には、毒性のある揮発性の油が散布されているね。
カヤカ:環境ーッ!?
秀史:これは大変だ。
チシャ猫:仁義ってどうなってるのか聞きたいにゃ。
GM:小空母が少しずつ湖の上に浮かべているようだ。揮発した毒ガスは、このエリアに居るものにダメージを与えるだろう。……小空母のルールが改定されます。
●『小空母』を排除せよ!
小空母はイニシア6で行動、同一エリアにいる敵全員を1回攻撃する。
(屋外を選択しているもののみ)
命中:2D+8(投射)×
ダメージ:8D(物理)
回避:2D+6(投射 のみ攻撃可能)
物理GP:15
※一定ダメージを与えると撤退
カウンター:攻撃を試みたキャラクターは
2D6点(防御無視)の毒ダメージを受ける。
『双尾蠍』を倒すと解毒剤の分析が可能となり解除される。
※『小空母』を倒すまで、『工場』『山頂』には移動できない。
天美:「まったく、これだから海鋼馬は」
紗綾:だんだん紛争地帯みたくなってきましたね。
チシャ猫:屋内を選択すると態勢を立て直せるみたいだにゃ。
天美:毒耐性のある私と二さんなのは、不幸中の幸いですね。
GM:「データベース該当。『オールド・ウィロゥ』の血縁、『レディ・ウィロゥ』。……送信。海鋼馬エース、『小空母』の銘にかけて、貴女をこの湖の藻屑となさしめましょう」声優のナレーションのような整って無機質な音声が、戦いの始まりを告げる。
天美:「相手を間違えてるわよ。貴方の敵は、此処にはいない。シタナガさん、『小空母』と会敵したわ。位置情報は今送った通り。やれそう?」
秀史:「確認した。問題なく狙える」
GM:さあ、次のラウンドからはエース部隊、フォーカードのうち2名と戦闘開始だ!
●交渉団の移動
GM:最後に、交渉団の移動を。
カヤカ:西の森と北の棚田はもう罠もないんだよな。
チシャ猫:交渉団はやっぱり左ルートでレストランまで行ってもいいかなって思うにゃ。
天美:交渉団が『高速移動』できればなあ。とにかく、交渉団を狙撃とかで狙われたらどうしようもない。
GM:と、君達はここまでで一つの知見を得る。今回の海鋼馬のメンバーは、実に海鋼馬らしく行動している、ということだ。
チシャ猫:ん?仁義無視で交渉団を狙う、かにゃ?
秀史:いや。人目につかないとこなら暴れ放題、人目につくところでは自制する、ということか?
GM:いえす。「人目につくところ」具体的にはパージされたエリアに関しては、手出ししてこないのではと思われる。
紗綾:交渉団がいれば、逆に騒ぎを大きくしない?
チシャ猫:んんん?交渉団にたいして騒ぎを大きくしないの!?人質取ってるのに?
カヤカ:一般人バリア—ッ!(笑)
紗綾:人質は、我々CCCに対しての牽制ですよね。「メルジャヒ人のストライキ集団」は、あくまでも横暴な会社への正義反抗、ということじゃないでしょうか。
チシャ猫:ということは、このまま安全が確保されたエリアをゆっくり移動していけば狙われることはないということだにゃ。
天美:ふむー。
GM:「みなさん、私を向かわせてください」と依頼人の上遠野さん。「もし話し合いの使者である私になにかありましたら、それを契機に犯人を非難することができます。それに……息子があんな目にあっているのに、黙って見ている事はできません」
天美:「こちらからもお願いしようと思っていました。みなさんが交渉に向かっているという事実があれば、ネットでの炎上の歯止めにもなるでしょうし』
秀史:「現状それしか手がありませんからね。こんな言い方になってしまうのが心苦しいですが」
GM:「ありがとうございます。本社には向かうことを正式に伝えます。どちらから回ればよいか、指示してください」
天美:(作戦会議の結果を見て)北回りルートがいいかと。何かあった時、カヤカくんのカバーと、私と猫さんの遠距離防御全開で止められるはず。
カヤカ:あいむ肉盾。
天美:西ルートで狙われると、死にやすい上に手数も減りますからね!棚田エリアに移動してもらいます。
GM:では、交渉団は高級車に乗り込み、棚田へと出発する。そして『お、高級車出発。交渉始まった模様 #メルジャヒストライキ 』などという投稿がSNSに流れるのであった。
紗綾:見られてますね。
秀史:うわー!
GM:チシャ猫さんは気がつくが、道の駅には暇そうな人たちが車で駆けつけて、スマホでパシャパシャやりだしてるね。
紗綾:ついてくる人がいそう。
チシャ猫:こちらから工作するより、一般人の拡散のほうが強くてありがたいにゃーん。
GM:これにて、第2ラウンドは終了です!
秀史:いやー密度の濃いラウンドだった。
チシャ猫:あ、交渉団の車に娘さんと通訳の人は乗ったのかにゃ?
GM:では、「お父さん、頑張ってル!」「あの。私達も同乗しましょうか?メルジャヒ語は少し喋れますが」……乗せていくかは君たちの判断に任せよう。
天美:それなら、乗ってもらった方がいい気がする。
チシャ猫:いざとなったら娘さんバリアーで(笑)。
カヤカ:うぉい!
天美:正直、その意図がまるきりないとは言えません(笑)。
カヤカ:うぉい!?
チシャ猫:お主も悪よのぅ(笑)。
●第3ラウンド
GM:つづいて運命の第3ラウンド!イニシアよろしく!
行動順が運命を左右する第3ラウンド。結果は下記の通り。
紗綾:33 『双尾蠍』:20 『魔弾』:18 秀史:15(LPで振り足し)
チシャ猫:9 カヤカ:9 天美:6 『小空母』:6 交渉団:0
秀史:紗綾さんの出目が偉いことに(笑)。
天美:2Dの出目じゃない(笑)。
カヤカ:戦闘が見えた途端エンジンが!
秀史:目が腐っていたのでLPを使用。ここは『小空母』の先手を取っておきたい。
●第3ラウンド ファストアクション
GM:さてファストアクション。猫さんの調査判定は、ちょっと後に回させてください。まず天美さんは屋内か屋外か、居場所を決めること。
天美:小空母を殴るために屋外を選択します。いざとなったらすぐ屋内に逃げ込めるよう(笑)、湖畔のレジャー施設跡地を通って接近。
GM:君が退避した先は、打ち捨てられた昭和のレストランだ。手書きの看板、瓶入りの自販機、綿あめ製造機の残骸などが散らばっている。
天美:父なら懐かしいかもですが、私はレトロ~って感想ですね。
秀史:長射で『小空母』を撃つか迷ったが、高度差でペナルティがあることを踏まえて、ここは『高速移動』で湖エリアへ。
GM:シタナガくんはまだバイク無事なんですね(ちっ)。
天美:単車バリアーが使える(苦笑)。
秀史:そうですね(笑)。っと移動で罰則、ちょっと痛い。
カヤカ:猫のおかげでドローンがいなくなったけど、ファストで『高速移動』すべきか、交渉団をカバーしつつ『通常移動』すべきか。
天美:GMの言を信じるなら、ドローンが排除されたこのエリアで攻撃されることはないはずですね。
カヤカ:だよな。バイク壊れてるから5点コストで『高速移動』だぁ。
紗綾:ちなみにバイクは放置です?
カヤカ:直す暇がないんだよなあ。
天美:どのみち、この先悪路なんで降りるしかないんですよね。
チシャ猫:カヤカの新車購入で外伝が一個できそう(笑)。
天美:いいなあ、話題が尽きなくて(笑)。
紗綾:バイクを買うだけで事件が発生するとか、さすがカヤカさん(笑)。
カヤカ:どうしてこうなったのか!あ、罰則、ひい、PPで支払い。PP-6だぁ。
チシャ猫:カヤカってなんでいつもナチュラルにおいしいの?
カヤカ:知らねえよ!(笑)
GM:ここでちょっとした演出。
魔弾は下界を見下ろしながら、手裏剣に手を伸ばす。
棚田方面に向かう車を捉える。だが。
ついと視線を外す。
あれは彼の獲物ではない……。
GM:ということで、交渉団が狙われることはありません。
カヤカ:良かったー、GMが明言してても不安だったからな(笑)。
チシャ猫:さあて、猫は真の原因を片手間で本気で調べるにゃよ~?目標80。ここで1回フルのチシャやってみるかにゃ。
天美:おー、猫さんの全力!
カヤカ:わくわくしてきた。
チシャ猫:『覚醒ダイブイン』で『ヘルプ』も入れて(ころころ)72!
GM:おげぇ!
カヤカ:惜しいとこまで行ったーッ!
チシャ猫:ここで『カンファレンス』も足して(ころころ)89!一発クリア!!
紗綾:うわー!(笑)
秀史:すっごい!
天美:基礎力もだけど出目も大変だこれ(笑)。
GM:参りました……(笑)。では粛々と、情報を開示しましょう。ホントは皆がファストで少しずつ調査を進めていくつもりだったんですが(苦笑)。
チシャ猫は猛然と情報収集を開始する。
すでに後手後手の状況に放り込まれたのであれば、それを巻き返すのがチシャ猫の担当分野だからだ。地元のSNS、茉莉花グループの機密情報……。もしかしたら依頼人の上遠野氏すら把握していない情報にすらアクセスし、事実を明らかにしていく。
GM:では、段階的に情報を開示していきます。レベル1。今まで良き労働者として、地元と協力しながらやってきたメルジャヒの人々が態度を変えたのは、一ヶ月ほど前からだった。労働者たちが喫煙所や食堂で『俺たちは裏切られた』『騙されていたんだ』という会話を交わしているのを小耳に挟んだ日本人スタッフがいる。
天美:むむむ。切っ掛けがあった?
GM:レベル2。会社のネットや個人スマホの履歴を見ると、メルジャヒの研修生達の検索履歴などが明らかになる。『洪水』『真実』『上遠野』『出世』といったワードによって、日本語やメルジャヒ語で何度も検索がなされているね。
カヤカ:うーん、ゴシップが引っかかりそうなワードだ。
GM:『洪水』について調べると、『洪水は天災だったが、もしも茉莉花グループによる過剰な森林の伐採がなければ、村全体が壊滅するようなことにはならなかったのでは』という専門家の意見が見つかる。ただし、数カ月後に意見を撤回しているようだ。
チシャ猫:ふーむ。あ、SP消費しておきます。
紗綾:出世のために、上遠野さんのミスをもみ消した?
天美:と言っても、上遠野さんはもともと会長一族ですしねえ。
チシャ猫:仮にそうだとしても、伐採で国が潤っていたのなら会社を恨むのは微妙に筋違いとも思うにゃ。
秀史:外貨を稼いでいるし、そもそも合意の上での共同事業だからな。
GM:レベル3:スーパーエースとして次期社長確実と言われた上遠野氏だが、日本帰国後には圭角を失い、欲言えば紳士的な、悪く言えばぶっちゃけあまりやる気のないスタンスになってしまったようだ。でなければ今頃、社長を経て、三束氏の後をついで茉莉花の会長になっていてもおかしくなかったとのこと。
紗綾:出世欲がなくなった?
GM:やる気を失ってしまった義理の息子に業を煮やした会長は、孫の恭輔くんを本命と見定め、後継者にすべく強引な採用、人事を行ったようだ。
チシャ猫:本人に聞いてみよう。「っていうことが判ったんにゃけど、真偽のほどは?」
天美:『正直、真実だとしてもあなたにそこまで非があるとも思えないのですけど』
GM:「……そう、ですか」上遠野氏はすべてを理解したようにがっくりと項垂れる。
上遠野氏は語る。
彼が当時関わっていたメルジャヒ島での森林伐採は、茉莉花グループ、経済発展を望むメルジャヒの人々、そして仲介であるC国の合意にも基づくものであった。
皆それぞれ思惑はあったが、最終的には全員がWinWinを目指して働いていた。
しかし、想定外の豪雨と洪水が、それをすべて無に帰してしまった。メルジャヒ島は水没し、多くの人々の命が失われた。もともと少数民族であったメルジャヒ人は、絶滅寸前となってしまった。
災害であり、上遠野氏の責任ではない。だが、実際に家族や家を失い泣き叫ぶ人々を見て責任がないと決め込むことは出来なかった。だが彼が非を認めることは、茉莉花グループが賠償責任を追うことであり、許されることではなかった。彼に出来たことは、生き残ったメルジャヒ人の就職先を世話すること。
次の仕事にかかるよう命令する義父に叛いた上遠野氏は後継者の道から外され、そして本人も、多大な犠牲を強いるビジネスへの情熱を失い、現在に至るのであった。
紗綾:さりげなくC国とか、どっかで聞いたことのある名前が出てきてません?
カヤカ:多分べつのC国じゃないかな。だと思いたい。
GM:「彼らがこの真実を知り、災害の原因が私だと思うのであれば。それは致し方のないことかも知れません」
秀史:「いや。だからと言って彼らが貴方の息子に危害を加えていい理由にはならないはずだ」
天美:「あなたに責任があったとして、その後の支援という義務は果たしている、と私は思います」
GM:「……そうですね、そう言ってもらえるとありがたいです」
天美:うーむ。状況はわかったけど、扇動されたにしても理由が薄弱な感じ。上遠野さんの家に怒鳴り込んだり、恭輔さんの胸ぐらを掴んだり、みたいな個人の暴走はあるかもですが、ここまでの事件を引き起こすとは考えにくい。
チシャ猫:そもそも、感情で動くにはフォローが手厚すぎるにゃ。メルジャヒの人があの連中を雇えるお金があるとは思えなんだにゃー。
GM:では、ここで最後の開示。メルジャヒ人達の態度が急変した一ヶ月前のSNSのログを探ると、一つのメルジャヒ人労働者のアカウントに不自然な発言が見て取れる。まるで憎悪を煽るような、復讐を促すかのような……!言葉巧みなやりとりで、メルジャヒ人コミュニティ内の感情が急速に悪化していくのを見て取れる!
秀史:……ああ、あいつらか。忠臣蔵の47なにがし。
カヤカ:あ、ああー!いたなあ。
GM:当該アカウントはメルジャヒ人労働者の誰かのようで、実は誰でもない。発言は削除されている。
チシャ猫:復元するにゃー。
GM:すると、『俺の知り合いに、カネさえあれば復讐を果たしてくれる人がいるって聞いたことがある』などと書かれている。
チシャ猫:なるほどにゃー。でもこの場合、やっぱり資金の出どころが不明だにゃ。
カヤカ:だよなあ。金さえあれば、ってその金がないんだよな。
GM:『大丈夫だ、依頼料はすでに支払われている』とも書かれているね。
チシャ猫:「んんん?きな臭さが天元突破なのにゃぁ。メルジャヒの人は間違いなく隠れ蓑だけど、裏の話がぜんぜん見えてこないにゃ」
天美:『リベンジ騎士団』が我々への意趣返しを目論んでるにしては、海鋼馬のエースが絡む理由がわからないし。
カヤカ:動機がわからねえ。
GM:これにより、『復讐の方法』が開示されました。
●【済】真の目的
メルジャヒ人たちの真の目的はストライキではない。彼らの故郷を壊滅に追いやった一因である、上遠野一族への復讐だ!
●判定:『復讐の方法』
メルジャヒ人たちはどうやって『復讐』を考えている?その手段をつきとめろ!
条件:
『真の目的』を調査完了する → 済
『工場エリア』に到達する
天美:『上遠野一族の破滅、ねえ。はっきり言って、後ろ向き過ぎて一切共感できませんね。正々堂々告発するとか、それこそ動画でも流せばいいのでは』
チシャ猫:「復讐しても仕事はなくなるし、気も晴れないと思うにゃしね」
天美:「仮に責があったとしても、一番支援してくれている上遠野さんに復讐するのは筋が違い過ぎです」
紗綾:『なーに、こちらに向かってくる奴を片っ端から潰していけばいずれ大将首がでてくるじゃろ』
GM:判定は不要なので、ゴールして当事者に話を聞いてみるといいと思います。
カヤカ:なるほどなー!いままでで一番難易度高そうなヤツだなーッ!?
GM:そして、さらにイベントが発生します。
カヤカ:イベントが連鎖するゥ!
GM:本当は調査がある程度進んだ時の中間イベントだったんですがね!(笑)
チシャ猫:今日は皆ダイス目が良かったから(笑)
GM:『明!いったい何をもたもたしておるのだ!!』と依頼人に通信。『義父さん……』
天美:会長さんか。
GM:『恭輔は三束の血を受け継ぐ大切な男子なのだぞ!これがどういうことかわかっておるのか!えぇい忌々しい、今まで厚遇してやった恩を忘れて噛みつきおって……!』
天美:面倒くさいおじいちゃんだなぁ。
カヤカ:まあ孫が人質ってんだから焦りはするだろ。
GM:『ストライキならまだしも、狙いが恭輔ならこちらも遠慮はせん!ワシのお世話になってる人たちに頼んで、ならずものどもを捻り潰してやるわ!』「ま、待って下さい!その恭輔が人質になっているんですよ!」『ではどうしろというのだ!』などという不毛なやり取りが続く。
天美:では話を変わります。「先方の目的はまだ特定できていません。迂闊な強硬策は却って人質の危険を招きます。こちらで救出、護衛と並行して原因究明を急いでいます。今しばらくお待ちください」
GM:『ぐぬぬ。……お前たちが明の雇ったスタッフか』
天美:「はい。当方の調査では、テロ行為の裏には何か隠された目的があるものと確信しています。敵の目的が解らなければ、交渉の糸口もありません。どうかしばらくご辛抱を」
GM:『……ええい、ではお前たちがなんとかしろ!急げ!』などと一方的に通話が切れる。普段部下にどんな態度を取っているかが如実に見て取れるのであった。
紗綾:『いつの時代もああいう手合いはおるもんじゃのぅ』
チシャ猫:「あんな人間でも成り上がれたりするからバブルって良くないにゃぁ」
GM:3ラウンド分くらいの情報を一気に喋ってしまった(笑)。
秀史:猫の調査が破格だったな(笑)。
GM:今回はここまでとなります。お疲れさまでした!
一同:お疲れさまでした~!