人災派遣RPGリプレイ01話『幽かなる竜胆』07
★4日目 (第2R、最終3R)
GM:どうもどうも、四日続いたセッションも最終日となりました。皆様よろしくお願いします。
一同:よろしくお願いします~。
GM:まずは状況説明を兼ねたおさらいを。――幻の蝶を探すため山に向かった皆さんは、探索の結果、幻の蝶がツリガネスズクサという毒草に卵を産みつけることを特定した。そして毒草の自生地であると思われるイノシシ沼に向かう途中、同じ目的でやってきたシグマのエージェントと鉢合わせしたのであった!
柳沢:ええっと、『イノシシ沼に向かおうと思った』時点で遭遇したので、山の南エリアで戦闘が発生しているということで良いのかな?
GM:その通りです。紗綾さんに加え、柳沢さんや調査隊も同じエリアにおります。
柳沢:ふむ。『斥力障壁』が飛ばせるのでこちらとしては好都合。ってか、いきなり殴ったり殴られたりする流れかい?
GM:……チェーンソーがどるっどるっどるっどるるるるるるーん!(笑)
柳沢:そういやヤる気満点だったね(笑)。
GM:しかし先行はイニシア値で勝る紗綾さんなのであった。
★第2R:フェイズ 紗綾(続き)
紗綾:『ひゃひゃひゃ、戦じゃ戦じゃ!』ということで攻撃します。
GM:ちなみに混雑度「2」なので、PP、EP管理よろしく。
紗綾:はーい。『完全憑依』は露出がきついので、『鬼神力』で攻撃しまーす。4D+6(ころころ)ああ、16低い。
『こりゃ!もっとしっかり腰を入れんかい!』
「そんなこといわれてもぉ~」
刀身にひっぱられ、ほとんど倒れ込むように不確かな山道を突進する。
その素人くさい足捌きは、だが、『伐採屋』の間合いを超えた途端に豹変する。
影のように密やかに迅い踏み込み。
それこそは、幾多の剣豪異形と渡り合ってきた剣士の記憶が、持ち主の四肢を制御下に置いた証である。
一拍の後には、刀真紗綾は巨漢の足下に鶉のように身を潜めていた。
鎧を纏い、上背で優る相手に斬り下ろしは通じない。
抜き胴、袈裟懸けでも致命とはならぬ。
しからば最善手は之。――全身を撥条と化した、斬り上げである。
GM:3D+8の『ガード』。『回避』なんて器用なことはできない!(ころころ)……げ、16!
カヤカ:同値!同値は『成功』ですね。
柳沢:ダメージが5点減ってしまいますが、まあ、普通に攻撃出来ます。
GM:解説ありがとう(ルールブックめくりながら判定している奴)。さあ、ダメージDon'tどんと来なさい!
柳沢:どっちだよ(笑)。
紗綾:おじいちゃんで斬りつける!7D+7(ころころ)……うわっ、3個回って47!
カヤカ:んんん!?
柳沢:高い!!
GM:うげげ!君の一撃は『伐採屋』の体を深く切り裂いた。『Huuu……なかなかやるじゃねえか嬢ちゃん!』
紗綾:『ええい!見ておれんわ!刀の動きはこうじゃい!』「わわわ、大おじいさん引っ張らないでー!!」
GM:ちなみに君はすさまじく硬い手応えを感じた。中まで機械が詰まってるのは間違いないだろう。
紗綾:『ほほう、からくりびとか。斬り甲斐がありそうじゃのぅ!!」
柳沢:ちなみに紗綾君はSPを余計に7点消費すれば『速攻』でもう一回攻撃を仕掛けることも出来るよ。
紗綾:やる(即決)。
カヤカ:わぁ紗綾さんスゲー即決ゥ!
紗綾:先ほどと同内容を乗せて攻撃!『遅い遅い!』「だから引っ張らないでー」(ころころ)命中32!
柳沢:今度は命中から高いなぁ。
GM:はっはっは、Don’t来なさい(安定志向)。
柳沢:だからどっちだよ(笑)。
GM:防御(ころころ)……15。ぜーんぜんダメだ(笑)。
柳沢:-17で『大失敗』。通常攻撃に加え、GP無視のダメージが3D点乗るね。
紗綾:返しの刃で(ころころ)43!
GM:(ダメージ計算)痛い痛い。
紗綾:追加ダメージを3D(ころころ)……8点。
柳沢:では紗綾君は速攻分も加えてSP9、EP2を消費してくださいな。
GM:いやーぶっちゃけ相当ゴリゴリやられました。
チシャ猫:「あれで生きてるとか?サイボーグ怖いんだにゃ?」
紗綾:『ほほぅ、これだけ刻んでも動けるとは、やはり斬り甲斐があるのう!愉快愉快!』
カヤカ:助勢はいらない感じかな?
GM:それでは皆様お待たせ、イニシア最後のこちらのターンだ。
一同:いや待ってないから。
紗綾:私とおじさん、どっちに来ます?
GM:「Let's Party!!」『伐採屋』の脳から分泌されるアドレナリンに呼応し、人工筋肉が過剰膨張する。……チェーンソー大回転による『薙ぎ払い』だ!!
柳沢:うへえ、『薙ぎ払い』は参るなあ。このエリアに居る紗綾君とおじさん両方が対象だよ。
GM:どるん☆どるん☆どるるるるるーん!必殺☆マジカルチェーンソ~。
カヤカ:何でもマジカルつければいいってもんじゃない!(笑)
GM:じゃあ必殺☆プリズムチェーンソー!(笑)3D+14(ころころ)……35!
柳沢:……うん。まあ痛いね。ってかこれ、教授達も斬られちゃう?
GM:あ、教授達は対象外です。シグマも一般人に危害を加えるつもりはないので。
柳沢:さいですか。ではおじさんと紗綾君だけ防御判定だ。
紗綾:『回避』でノーダメ―ジ、『ガード』でダメージ減少でしたっけ?
柳沢:いいや、このシステムでは『回避』は投射に有利、『ガード』は近接に有利という設定。
紗綾:成る程。では今回は近接攻撃なので『ガード』。3D+1(ころころ)22。大おじいちゃんハッスル中!
柳沢:こちらも『ガード』。3D+4で(ころころ)14。うーん、『中失敗』で追加ダメージ2Dだ。
秀史:これはあちらの出目が良かったから仕方ないですよ。
GM:「HAHAHA!倍返しだぜぇーっ!!」ダメージ5D+8で(ころころ)27!
チシャ猫:「チシャなら余裕でHP0になりそうなダメージなんだにゃ!」
柳沢:ううむ、とりあえず紗綾君の方がHPに余裕あるし、すまないがここは自分の防御を優先したい。
紗綾:(ダメージ計算)私はまだ大丈夫です。ここは支援型の柳沢さん優先で。
柳沢:助かる。それでは『斥力障壁』!
轟音を発しながら無闇矢鱈と荒れ狂う鋼の凶器。
乱雑に見えて確かな殺意を以て迫るそれは、柳沢の退路を断ち、致命傷を与えんと迫る。やれやれ、と皮肉を発する暇もない。口の端をかすかに歪めると、ルーンの詠唱を一音。
ぽん、と音が一つ。
柳沢が背広の内ポケットに隠し持つ、小瓶のコルク栓が弾けた音だ。
発生した事象としてはただそれだけ。だがそれこそが、彼の仕掛けであった。
「What the...!」
『伐採屋』が困惑の叫びを漏らす。必殺を期して振るう凶器が、まるで透明な何者かに腕を握られているかのようにぶれてしまう。刃筋の立たない斬撃など、本来の威力の数割も発揮できないというのに。
結果、まるで柳沢の周囲に見えない磁力の障壁が張られているかのように、その攻撃は弱められ、逸れてゆく。
『瓶詰めの悪魔』。確率と計算の狭間に現れる奇妙な事象を、『悪魔』と括って瓶に封じ、開封によって周辺事象の確率を改竄する、数学と神秘が未分化だった時代の魔術である。
本来起動に時間を要する術式を、ルーン詠唱を複合することによって一音節で為してのける。これが複数種の西洋魔術に通暁した『枯れ柳』柳沢天治が用いる術式であった。
柳沢:21点止めて、6点抜けました。
GM:ちぇ、みんな固いなあ(笑)。
カヤカ:防御適応型は強いなあ。
チシャ猫:『絶対防御壁』もあるけど、まだ使わなくても大丈夫かな?
柳沢:大丈夫、じゃないかな。奥の手は取っておこう。
GM:では追加ダメージ(ころころ)。紗綾君に3点、おじさんに8点だ。
柳沢:ううっ、これは止めようがない。
カヤカ:でも両方とも期待値以下です!
チシャ猫:優しいGM(笑)。「というか二人とも、ケガ大丈夫かにゃ?」
紗綾:『これしきのこと怪我のうちに入らんわい!』「あうぅぅ、いたいですー、私がいたいですぅー」
柳沢:「そうだね、じいちゃんは全くケガしてないよね!?」(笑)
カヤカ:(物騒な音がして思考停止中)「あ、おい、ちょっと!猫、猫!現状教えてくれ!」とインカムに。
チシャ猫:「んー、なんかねー。義体化チェーンソーがズバーって振り回されてて、刀の爺さんがひゃっひゃっテンション上げてるにゃ?」
カヤカ:「わっけわかんねえ!けど道の駅ん時の奴らが居るのは分かった!俺もそっち行く!」
チシャ猫:「『隊長』に注意するんだにゃ-」
GM:さて、一区切りついたところで皆様にお知らせが。「HAHAHA!!とチェーンソーがやたらめったらに振り回された結果、周りの樹木がずんばらりんと軒並み切り払われてしまいました。
カヤカ:どーいうチェーンソーだよ!?
GM:その結果、獣道の道幅が大幅に広がって、イノシシ沼に『通常移動』できるようになりました。
一同:えぇー!?(笑)
秀史:便利なチェーンソーだなあ(笑)。
紗綾:こちらは移動がしやすくなる分には一向にかまいませんが(笑)。
柳沢:「野蛮なことだねえ。お国のナチュラリスト達がうるさいよ?」
GM:「隊長もそんなこと言ってたけどなあ。まあなんだ、お前たちの国の言葉にもあるだろ?……えーと、そうそう。『勝てば官軍』ってな」
カヤカ:うわーシグマっぽい台詞だー!(笑)
柳沢:「アメリカさんは大雜把でいけないねえ。負ければ賊軍とも言うんだよ?」
GM:ということで、ここで2R終了です。
★第3R:開始前
秀史:――ええっとみなさん。実は前回終了時から、シグマの早すぎる行動の理由について色々と考えていたのですが、ある程度目星がついたのではないかと思います。
カヤカ:え、もう分かったんです?
秀史:結論から言うと、『我々の中に内通者がいて情報を流している』と推測されます。
柳沢:ふむふむ?
GM:(口笛を吹きながら次のラウンドの準備をしている)
秀史:まず「『伐採屋』が一人で道を切り開いている」という状況が変です。本隊はカヤカさんが遭遇したように北側に居たはずなのに、彼だけが南エリアに出張ってきている。
カヤカ:ですねぇ。確証があるなら、『隊長』や残りの隊員がまとめてこっちに押しかけてきてもいいはずです。
秀史:そして紗綾さんを見た瞬間からターゲットがこちらに切り替わりました。おそらく、彼らが我々を足止めして、本隊の到着を待つ考えと思われます。つまり、「シグマもイノシシ沼に蝶がいる事は把握しているが、本隊はまだ別のところにいる」ということです。
カヤカ:ウチと同じですね。蝶は南側の沼に居ることはわかっていますが、調査の主力である教授達はまだ北側にいます。
秀史:つまり、シグマ側がイノシシ沼に蝶がいると知ったのは、俺たちとほぼ同じタイミングということです。そしてこの情報は動物病院で偶然手に入れたもので、真っ当なフィールドワークで辿り着くのはかなり難しいと思います。
カヤカ:すると、こちらと同じタイミング、つまりあの電話で知ることが出来た。
秀史:となると、盗聴か内部漏洩しかありえません。
チシャ猫:というわけで裏切り者はチシャにゃ?(グッ)
柳沢:いや、その結論はおかしい(笑)。
カヤカ:よし、猫本社で待ってろ。そのタブレット叩き割ってやる(笑)。
秀史:しかし盗聴や電波傍受はまずないと思われます。GMの演出次第ですが、我々、特にハッカーであるチシャ猫さんに何の伏線も与えず、軍人系の『隊長』や『伐採屋』が盗聴に成功しているとは考えにくい。
チシャ猫:諜報をネタに仕込んでいるなら間違いなく先にどこかでギミックオープンしてますしね。
秀史:ということで、内通者によって情報が漏洩していると考えます。
カヤカ:じゃあ、内通者は誰かって話になりますけど。
秀史:まず、真山教授にはそもそも動機がないので除外。我々CCCも、この任務が決まってから集められたメンバーのため除外。
カヤカ:PCの中に裏切者が居るシステムではありませんものね(笑)。
柳沢:神主君が情報回してるとも思えんし。
秀史:はい。となれば、内通者は教授以外の調査隊の誰か。無名の一隊員が犯人という可能性を除けば、山田氏か鈴木氏のどちらかと言うことになります。
カヤカ:山田さんが女性で、鈴木さんが男性ですよね。
秀史:推理としてはここまでです。どちらかを特定できるほど、そもそも彼らと会話をしていませんので。
チシャ猫:まぁNPCの、そのまたオマケキャラに話しかける機会はなかなかね。
カヤカ:ふたりとも、っていう可能性もありますよね。
GM:――あ、そうそう。待機中の皆様、★8『情報はどこから漏れている?』が追加されましたので、今のうちに目通しくださいね~。
柳沢:なんか都合よく調査項目が出たぞ(笑)しかも判定が厳しい。
紗綾:(確認)ふむふむ、犯人の目星をつけてGMに宣言し、正解すると判定が楽になるというギミックですね。これはチシャ猫さんにお願いすることになりそうですが。
柳沢:なるほど、チシャ猫さんが『香港からのアクセス』をクリアしてるのでさらにもう一段階下がる。これならクリアの目があるかな。
GM:推理自体は、皆さんで考えてくださって結構ですよ~。
★第3R:準備フェイズ
GM:それでは第3R。ここからは正式に戦闘となりますので、皆様、改めてイニシアを振ってください!
柳沢:14。……私、なんで前回のイニシア値11だったんだろう?(笑)
紗綾:8。
秀史:14。
カヤカ:24、おおう!
チシャ猫:12。
GM:では今回の行動順は、カヤカ、秀史、柳沢、チシャ猫、紗綾。そしてこちらだが……うん、演出よりもここはフェアさを重視しよう。『……敵を補足したな、『伐採屋』。ここからは指示を出す』
カヤカ:げ、やっぱりいるのか、『隊長』!
GM:『戦術指揮』。『伐採屋』のイニシア値が+2Dされて4D+6となり(ころころ)31!
チシャ猫:「うっは、いい出目なんだにゃあ!」
秀史:『指揮官』持ちか!
GM:そして『伐採屋』に指示を出した謎の人物のイニシアは……3D+15(ころころ)21!『伐採屋』、カヤカ、『隊長』、他三人の順番だ!!
柳沢:了解。イニシア出そろったなら準備フェイズのアクションをしたいのだけど。
GM:あーそっすねえ。んじゃ、まずはこっちの行動(南エリアにコマを置く)。
チシャ猫:なんか出てきた!
カヤカ:ユニットが増えた……。
GM:「HAHAHA、道は拓いてやった!ユー達はさっさと早く沼に向かう事だ!」という『伐採屋』の声に合わせ、山頂エリアからどやどやとハロルド財団の調査隊が『高速移動』してくる。
紗綾:ということは当然このまま『通常移動』でイノシシ沼に向かうつもりですね。
柳沢:本隊が後から合流してくる。秀史君の推理が裏付けられた形だね。
秀史:「金のある奴らは羨ましいな、まったく」
GM:さて、ここで皆様にご連絡。『伐採屋』の妨害を振り切って自分や調査隊を沼に移動させたければ、準備かメインの手番を消費し、『イントルーダー』で13の判定が必要です。
柳沢:いっそ教授連れてイノシシ沼向かってしまう手もあるなあ。
チシャ猫:イノシシ沼のほうが混雑度低いですし戦いやすいですよね。
紗綾:でもそうなると秀史さんの『長射』が届きません。
秀史:道の駅エリアから攻撃できるんだけど、混雑度が5だからEP消費が6点になるんだよなあ。
柳沢:かと言って南エリアに来てもらうと、まとめて『薙ぎ払い』の餌食だし。
カヤカ:ひとりだけ状況から取り残されてる……。
先のラウンドに続いて作戦会議を行う一行。
秀史:GM、『隊長』の姿は見当たらないんでしょうか?
カヤカ:ですね。こちらは北側にいるので、可能なら居場所をつきとめたいです。
GM:今のところ君たちにはわからない。しかしゲーム的に言ってしまうと、メインフェイズで『隊長』が行動すると居場所が判明します。実際にはイニシアはこちらが勝っているので、君らが捜しあてる前に居場所が判明するでしょう。
紗綾:今回だけは、隊長の居場所が不明のまま行動を決めなければいけないってわけですね。
カヤカ:あ、では『露払い』を行います!
GM:『露払い』ってなんでしたっけ(汗)。
柳沢:『サーヴァント』の能力で、行動順を調整する能力ですね。
GM:おお、なるほど。
カヤカ:せっかくの行動値24が勿体ないけど、おじさんの直前に行動順を変更。『隊長』が姿を現したら、直後に補足してやる……!
相談の結果、カヤカは行動順を調節して『隊長』に備え、戦闘力のある紗綾が調査隊を率いてイノシシ沼に直行。守備力に優れる柳沢が『伐採屋』を受け持つこととなった。秀史、チシャ猫も準備フェイズでの行動はなし。
紗綾:では調査隊を率いて『高速移動』に挑みます。ここには山田隊、鈴木隊がいますけど、どちらをつれていくべきでしょうか?
GM:「では、私たちのチームがお供します!」と山田女史。
一同:……。
柳沢:んじゃあ両方連れてって欲しいな。戦闘中で危ないし。どっちが内通者だかわからないなら、まとめて管理下に置いておきたい。
GM:内通者ってなんのことだニャー。
チシャ猫:真似されたっ!
秀史:内通者とは味方の情報を敵側に流す人物のことですね。
GM:ボクの辞書には内通者と書いてGMの味方って読むって書いてあるニャー(たのしい)。
紗綾:ともあれ移動します。『何じゃ!戦わんのかい!』「今はお仕事優先ですぅ~」……『イントルーダー』の技能は持っていないので、支援お願いします!
チシャ猫:「まずは『アドヴァイス』。+1Dするがよいのだにゃー。
紗綾:ありがとうございます。PPも3点使って4Dで判定(ころころ)8!
柳沢:低っ!
チシャ猫:反動がっ。
カヤカ:戦闘以外では大おじいさんが本気出してくれない(笑)。
紗綾:振り足し……でも厳しいですね。ここはLP1点使って振りなおします。(ころころ)今度は回りました!17!
GM:では、紗綾君と調査隊は『伐採屋』の妨害を振り切りイノシシ沼に向かいました。彼らがどうなるのかは、紗綾君の手番を待て!
紗綾:了解です。『高速移動』で5PP消費……はきついので、ここはEPで肩代わりします。露出判定……(ころころ)おおう、EP+3。
カヤカ:ああ、目線が痛い(笑)。
紗綾:「何であの娘、刀で腹話術しているんだ?」「しー、ダメよ、みんな触れてないんだから」「ああ、流行の刀剣女子ってヤツ?」
チシャ猫:「そーいう認識だったんだにゃー。あ、こちらは『偽情報』でPP減らしておくにゃ」
★第3R:フェイズ エネミー
GM:では敵のアクション。『伐採屋』の行動だ!
柳沢:「選手交代だ。よろしくどうも」
GM:ハロルド財団をガードしつつ、おじさんに攻撃(ころころ)。ぶっは!36!
柳沢:たっけえな!(ころころ)ハイ無理無理、8。完全失敗ですよー。
秀史:なんだこの差は(笑)。
GM:いやーワタクシ、GMの時ダイス目が腐ると定評があるんでどうしようかと思ってたのですが安心しました(笑)。「細っこい体だけどミンチになりなあ!」と28点ダメージ!
柳沢:再び『斥力障壁』で(ころころ)16点止め。「古木は大きな風にも折れないものさ。さらりさらりと受け流す。大雑把なアメリカさんにはこの機微はわからんかなあ?」
GM:加えて、完全失敗による追加ダメージ11点。
柳沢:うーん、残り10点。だけどまあ、このゲームはこんなものだ(笑)。
GM:ういうい。どんどんいきましょー。……うん、やはりここはおじさんよねえ。5D+12(ころころ)37で攻撃!
カヤカ:え、いきなり何の判定!?『伐採屋』の速攻?
柳沢:ちょっ、SP足りてるかい? チェーンソーはSP消費+10だけど?
GM:『伐採屋』ではない。空気を割いて、弾丸が君のもとに向かってくる!
柳沢:あ、これは『隊長』さんか。
チシャ猫:遠距離っぽい。
柳沢:……ふうむ。仕方ない、食らいましょう。ってか命中がひどいね!(笑)
ガード(ころころ)、無理無理。
GM:弾丸は君に着弾。……数秒遅れて「パン!」と音が山の空気をたたく。ダメージは5D+8(ころころ)で22点!
柳沢:猫さん、追加ダメージに『完全防御壁』もらえるかな?
チシャ猫:了解なんだにゃー。高くつくにゃよふっふー。
柳沢:「やれやれ、猫さんにはかなわないねえ」……通常ダメージは『斥力障壁』で(ころころ)うむ、22点完全に止めた。
カヤカ:ホント、このゲームはギリギリで倒れませんね。
GM:では追加ダメージと、銃の衝撃ダメージだ!(ころころ)合計で17点!
柳沢:余裕で死ねるんだなあ(笑)。
GM:いやー5人いるから手加減するとこちらが瞬殺されるしね(汗)。
チシャ猫:『完全防御壁』使うにゃー。弾丸がおじさんに振れる直前に『超科学』的な六角形の集合体バリアが発現!20点止めます。
GM:キャー!謎の超兵器ー!!
カヤカ:正直魔法なんかよりずっと便利な設定の超兵器ー!!
柳沢:「ふう、やれやれ。肝を冷やしたよ。さすが猫さん」
チシャ猫:「借りにしとくんだにゃ-」
カヤカ:狙撃はどこからかわかりますか!
GM:カヤカ君やシタナガ君は、狙撃が飛んできた方向、――すなわち、館神山の山頂を見る。そこには、岩陰に巧妙に身を隠し、ライフルを構えた白人男性の姿が!
秀史:やはり山頂か!
GM:『……まさか仕留め損なうとはな』居場所を知られた隊長こと『森の賢者』が、オープン回線で呟く。『やはりスポーツ用ライフルではこんなものか』
柳沢:そっちに向かってウィンクして、指でピッとしておこう(笑)。
GM:『だがもう遅い。この山は俺の狩場だ。お前たちは俺の銃口から逃れることはできん』
柳沢:「やれやれ、あとでペディグリーチャムを奢るよ」
チシャ猫:「とらやの竹皮包羊羹3本入でいいんだにゃ」
柳沢:「舌が肥えてるねえ。了解了解。命には変えられないさ」
★第3R:フェイズ カヤカ
GM:さて、これで敵の行動は終了。カヤカさんどうぞ!
カヤカ:「……っし、見つけた!」教授に「急用が出来たんで、ここで待っていてください!」と叫んで自動二輪を回収!山頂エリアに『通常移動』して『隊長』を牽制しにいきます!
GM:では、君は愛車を駆って山頂の参拝路を疾走。――次の弾丸を装填し、狙いをつけている『森の賢者』の前に飛び出す!
カヤカ:副動作で『速攻』!もう撃たせねーぞこの野郎!『浸透剄』を載せて格闘攻撃!4D+4で(ころころ)16!低め!
GM:では『森の賢者』のガードだ。3D+5(ころころ)18で成功!
カヤカ:げっ、衝撃1Dしか入らねえ……!とりあえず通常打撃3D+5(ころころ)11点!そして『 浸透剄』による防御無視ダメージ1D(ころころ)、うわーッ!?1!
柳沢:命中確定しないと特殊ダメージ専は厳しいねえ……。
カヤカ:うぐぐ。ここはLPを振っていくべきだった……!
GM:では君の拳をライフの銃身で払った『森の賢者』が言う。『肝が冷えたぞ、まさかこの距離を一気に詰めてくるとはな……!』
カヤカ:「うっせ!途中でグロム乗り捨てちまったから後で傷確認するのがこえーんだよ!」
★第3R:フェイズ 柳沢
柳沢:さて、私だけどどうするかなー。『機械化』は魔属性の耐性持ってるからなあ。
秀史:回復するか☆8調べるかですかね。
柳沢:『伐採屋』君のやられ具合はどんなかね?
GM:そうね、ぶっちゃけ半分ってところ。
チシャ猫:うへぇ、頑丈だ。
柳沢:あれで半分か。ぶっちゃけ厳しいな!(笑)
秀史:流石機械化。
カヤカ:人外系はかったいなあ。
柳沢:ここは足止めが私の仕事と見た。主動作、副動作ともに回復にまわします。
GM:わーい回復だ。みんななかなかやらない回復だい。
柳沢:高級傷薬セットを使いつつ、まず副動作で『治療』(ころころ)、14点回復。主動作はPPを使わずに回復(ころころ)12点。EPを溜めて振り足し(ころころ)あちゃあ、1点。
カヤカ:悲しい(笑)。
紗綾:妖怪イチシカデナイ(笑)。
柳沢:まあ、37まで回復したのでもう1Rくらいは耐えられるさ。
★第3R:フェイズ 秀史
秀史:さて、攻撃すべきか、チシャ猫さんの手伝いをして☆8を調べるべきか。
カヤカ:混雑度5で攻撃は……うーん。
チシャ猫:まだLPもEPも余裕ありますし、単騎でいけるかと。そこから調査するなら混雑度5なんで、使用露出度は一緒ですし。
秀史:了解です。では『森の賢者』を狙撃します。
「――やはり山頂か。726.3mの狙撃を軽々とこなすとはな」
道の駅近く、動物病院の入っていた小さな雑居ビルの屋上。
コンクリの上に、空気の抜けた人形のようにだらりと膝立ちする彼の視界には、山頂で交戦する居垣佳夜迦と『森の賢者』の姿が捉えられている。
「だがもう捕捉した。奴はもう俺の『間』にいる」
弛緩した両の指に挟んだ小さな鉄片。
「第一射用意。目標、『森の賢者』。距離696.32m。南南西の風、5.3m/s。気温22.6℃。湿度12.4%」
腕と指による測量と、肌の感覚による環境の把握。
筋肉を絞り上げる必要はない。
必要なのは、むしろ一切の力みを排した、水のような身体のイメージ。
脳が演算する弾道と、身体が返す予測値を、呼吸によって微調整していく。
呼吸を一つ、二つ。
脳のイメージと身体の予測が一致したとき――すでに脳の撃鉄が下ろされていた。
「イヤーッ!!」
叫びとともに、神経に電流が流れ込み筋肉を起動。無数の修練で細胞レベルまで刻み込まれた『最適の投擲』の挙動を正確にトレスする。その手にあった手裏剣は、二秀史の全身の運動量を乗せ、山頂へ向けて視認すら困難な速度で空を奔っていた。
カヤカ:アイエエエ!
紗綾:コワイ!
秀史:『ロングショット』『アサシネート』『心眼』。長距離攻撃で5D+6(ころころ)……出目が低いのでLP使って振り直し。(ころころ)回って45!
カヤカ:うわああああ!(笑)
チシャ猫:うっは(笑)。
柳沢:シ、シタナガ君?
カヤカ:その数値、3割わけてください(土下座)。
GM:ぐっ、『ガード』しかねえ。
柳沢:『ガード』は投射には不利で修正入るよ。
GM:(ころころ)21、はははーそもそも無理無理。完全失敗でダメージください。
秀史:3D+7(ころころ)で、14点の『斬』ダメージですね。そして『アサシネート』の毒と、完全失敗の追加ダメージが、(ころころ)20。
カヤカ:ひゃー!
GM:ちょっとー!
カヤカ:何かを感じ取って飛び退く感じで。テレパスっぽく。テレパスっぽく。
GM:『無駄なことだ、すでにお前たちは俺の射程に……何!?』
チシャ猫:「ふもとの動物病院から上方向に飛んできて突き刺さるスリケン。コワイにゃー、っていうかもうどうやって当てているのか不明なんだにゃ-」
GM:『ガッ……なん……だと…!!』隊長は己の胸に深々と突き立ったスリケンに目を見開く!『山の麓からだと……冗談も大概に……!』
カヤカ:「今のどっから飛んできた……?」
GM:くっ、正直相当の重傷と思われるが、まだ倒れない!
柳沢:意外とタフネスは低めか。
秀史:『速攻』しましょう。『クイックアクション』。
柳沢:ひええ。
秀史:「第二射用意。目標、傷ついた森の賢者。距離696.54m。南西西の風、5.1m/s。気温22.6℃。湿度12.2%。」……さっきと同じ組み合わせで(ころころ)11。
GM:ふうー、さすがにさっきみたいな無茶な命中はそう合っては困る。
秀史:しょっぱいのでLPで振り直します。(ころころ)24。
GM:ひいー!(笑)
紗綾:容赦ない(笑)。
カヤカ:うーん、さっきのアクション、LPの振り足ししとくべきだった(苦笑)。
GM:ガードだ!(ころころ)……アカン、13。
柳沢:完全失敗だねぇ。
秀史:ダメージは24点。
GM:……追加ダメージをどうぞ。
秀史(ころころ)19点です。
GM:……、……、……。「まさか……、これほどの狙撃手がいるとはな……!!」二発の手裏剣を胸に受け、シグマのエージェント『森の賢者』はがっくりと倒れました。
カヤカ:ニンジャってスゲー!
柳沢:「やー。ライフルならともかく、この距離で手裏剣を当てるかねえ?」
秀史:「こちらも驚いた。一撃で仕留められないとは俺もまだまだだな」
GM:これでも近接戦に耐えられるよう結構固くしたんだけどねえ。
カヤカ:「まだ上狙ってんのかよ……」
紗綾:ニンジャ恐い!
チシャ猫:「敵対したくないんだにゃ-……」
柳沢:「お手柄! シタナガ君。おじさん命拾いしちゃったよ」
秀史:そしてEPが一気に12点増加です。