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登録社員名簿:086 『赤髭蛮王』カイリ・マカリスター
「では、鋭意努力させて頂きます」
【名前】カイリ・マカリスター
【通り名】『赤髭蛮王(バルバロッサ)』
【所属】フリー(独立)
【年齢】26歳
【容姿】燃えさかるような赤毛の女性
【正業】エージェント専業
【経歴】
ランカーエージェント、世界一位。現時点で「最強のエージェントは誰か?」と問われればとりあえず彼女の名が上がる「魔法剣士」。
もともとは欧州から北米に移民した魔術師一族の末裔で、代々魔術を用いた様々な稼業に勤めてきたが、派遣業界の成立とともにエージェント専業の一族となった。カイリも幼少の頃から任務に参加。任務で出会ったエージェント達の技を貪欲に身につけることで頭角を現し、若くしてランカー一位に登り詰めた天才。
戦闘、魔術、調査、交渉なんでもこなす万能エージェント。他のランカーが程度の差こそあれネジの外れた面子なのに対し、彼女自身の人格は驚くほど普通にして常識人。ランカーについても、日々の任務を真面目にこなしていた結果として辿り着いたという程度の認識である。
ちなみに他のランカーからは「つまんねえ奴」「ちょっとキャラ薄くない?」「もっとはっちゃけてもいいのよ」などのコメント多数。
ランカーになってから跳ね上がった貯金額の扱いに戸惑っており、とりあえず実家を新築したりなどの家族サービスに努めている。
【スキル】
『魔術』
地水火風、光闇霊呪、調査解析魅了抗呪諸々、広大にして万能の魔術の大半をほぼ知識・実践マスターしている。先祖から受け継いだものも多いが、任務で同行したエージェントのそれを見て学んだものも多く、本人曰く「体系立てられていないごった煮」。素養と努力に支えられたそれは、いずれもハイレベルな威力と精度を誇る。
『武芸百般』
元々は実家に伝わる退魔の剣術。本来は魔術が使えないときの護身用程度の者だが、こちらも出会ったエージェント達との実戦により磨き抜かれており、並の達人程度ではとうてい太刀打ちできない技量に達している。槍、斧、弓等もかなりの練度で使いこなす。
『魔法剣』
武器と魔術の複合技。 剣に炎や雷を纏わせ切りつける、『護りを打ち破る』という概念を乗せる事で呪術や状態異常の成功率を上昇させるなど。戦術パターンは武器と魔術の組み合わせに応じてほぼ無限に存在する。
『学習と戦闘経験』
ある意味彼女の最強のスキル。
彼女自身の能力は強力であるが奇異ではない。しかし若くして歴戦の彼女は敵の不意打ちには慣れており、いわゆる「初見殺し」や「ハメ技」系の能力をかなりの確率でかわしてのける(レジスト、即死回避系のマジックアイテムもいくつか所有していると推測される)。
そして二回目からは自らの豊富な戦闘パターンから最適解をはじき出し、完璧な対策をしてくる。剣を封じても拳で、魔術を封じても知識と知恵で難局を切り抜ける、あるいみエージェントの鑑。
チート能力はない代わりにメタ対策が出来ない。情報流出が激しいランカーにありながら上位をキープできている由縁。彼女と事を構えるならば、同格のランカーエージェントを複数雇って実力勝負ではねのけるのが最適、かつほぼ唯一の方法である。