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登録社員名簿:071 『嘘暴き』 福原 佳寿美
「それ――ダウト(嘘です)」
【名前】福原 佳寿美
【通り名】『嘘暴き』 (ダウト)
【所属】イズモ・エージェントサービス
【年齢】18
【容姿】「いいとこ出身ぽいけどどうにも垢抜けないよねー」(学友談)
【正業】大学生
【経歴】
ごくごく普通に中高と進学し、スポーツ万能、友達も多く、部長も務める明るい少女だったが、高校生の頃から能力に目覚め、『他人の嘘を暴くこと』に特化した探偵の真似事を営むようになる。
当時はヒーロー気取りで学内の事件や近所のトラブルを解決していたりしたが、その能力故に周囲の恨みをかい大失敗。友人達から疎遠にされ、激しい自己嫌悪に陥ることとなる。以後は万事内向的な性格となり、大学進学後は完全に能力を封印していたが、「その能力に向かい合わなければ一生今のまま」とイズモにスカウトされ、渋々ながら捜査系、交渉系の任務に従事するようになった。
【スキル】 『嘘暴き』 (ダウト)
強力な言霊。会話の際に他者が嘘をついていると判断したとき、「それ、嘘です(ダウト)」と宣言することで発動する。
相手が本当に嘘をついていた場合、見抜かれたことによる後ろめたさや恥ずかしさの感情が通常の数十倍に増幅され、「なぜわかった?」などとついつい馬脚を表してしまう。
相手が駆け引きの達人や強い意志をもって嘘をついている人であればポーカーフェースを崩さず耐えることもできるが、大きく集中を乱すこととなり、以後の尋問や交渉を格段にこちらに有利に進めることができる。
「嘘をついている」という後ろめたさを撃ち抜く言霊であるため、「誤った情報を真実と思い込んでいる」ような人には効果がないし、当然ながら、動物や機械には効果がない。
「嘘を見破る能力」、ではなく、「嘘をついている相手に精神的な揺さぶりをかける』能力。相手が本当に嘘をついているかどうかは、あくまで自分で推測、判断しなければならない。
もしも「嘘ですね」と言い、相手が真実を告げていた場合、ペナルティとして心身に不調をきたすレベルで後ろめたさと自己嫌悪が彼女自身にフィードバックされる。
高校生時代、能力に慢心し探偵の真似事をしていた彼女は、親しい人の真心を疑ってしまい、自殺寸前の心神耗弱に陥ったことがある。