あぁ、PTA。
先日、できれば避けたいでやって来たPTAでまさかの事態。
3年生の保護者が何かしらの役員になる!
そんな事がいつの間にやら決まっていて、下の子の3年生に合わせて、何かにならないといけない状態になってしまった。出来るだけ面倒なものを避けようと、地区の集まりにいざ出陣。
行ったは良いものの、地区の中でならなきゃいけない枠があり、なんと、うちの地区は子供が少なく、枠ギリギリの保護者数。勝負する前から完敗である。
正直、どれになっても一体何をする役員なの?
状態の私は、余り物で福を呼ぼうと言う勝負に出てみる。
結果なったのは地区部。
なんだかよく分からないけれど、とっても優しい前任の保護者の方から引継ぎを受けるのだが…
「実は昨年はコロナで、正直私がやった仕事は、この次年度の役員を決める仕事くらいなんで、引き継げる内容があまり無いんです…」
と言うではないか!!
「えーと、分かりました…どうしましょう…?」
ほぼ独り言のように呟く私。
私は何の予備知識もないまま、戦場に出るのか⁇
マジで⁉️
どうしよう。
不安しかない。
「あっ、でも分からない事があれば聞いて貰えたら、私も何かしらお手伝いできる事はするので!!!」
と途方に暮れた私に優しく手を差し伸べてくれる前任の保護者さん。
その優しさに少し気持ちを持ち直し、
「とりあえず、頑張ります!」
と心にもない前向き発言で、その場を後にした。
そして新学期始まるも、コロナの猛威により、尽くPTA委員会が中止。
コロナは嫌だが、委員会がなくなるのは嬉しい!
と何とも複雑な気持ちのなか過ごしていたのだが、夏休み前に委員会が開かれると言うではないか!!
ギリギリまで、中止になるんじゃないかと期待しながら、開始20分前に観念して学校に向かう。
もしかしたら、「やっぱり中止でした」って玄関で言われるかも!
なんて妄想しながら玄関に入ると、何部か聞かれ、各部の委員会が開かれる場所を地図の中から案内され、妄想は妄想のまま消える。
そして委員会は始まり、部の部長と副部長を決める事に。
これは聞いていたから知ってる流れ。
この部長と副部長にさえならなければ、こんなご時世だ、私は前任の保護者の方と同じく、あまりやる事がないのかもしれない!!
今日の戦法は、この場をやり過ごす!!
そんな決意の私をよそに、委員会では部長・副部長の立候補者を募る。
勿論なのかどうなのかは分からないが、立候補者はいない。
なので、恒例のと言わんばかりの『あみだくじ』が始まる事に。
部のメンバーは欠席者を含めて16名。
16分の1の確率。
これだけいれば当たる事はないだろう。
私はそんな引きの強いタイプではない。
適当に選んで、あみだくじを回す。
結果を出すときに、チラッとアミダの行き着く先を見たのだが、アレっ⁉️あの辺り私が名前書いたところと近くない⁇と不安がよぎる。
いや、でもギリ私じゃないと思い不安は消える。
そう、ギリギリまで私は安心しきっていた。
そして「部長はマリノスケさんです」と聞いた瞬間、耳を疑う。
待て待て待て待て!!!嘘だ!!!絶対嘘だ!!!
思わず発表者をみるとバッチリ目が合い、「よろしくお願いします」と言われ、つられるように「よろしくお願いします…。」と口にしていた。
そして、机に肘をついた状態で両手で頭を抱え、項垂れる。
青天の霹靂とはこの事だろう。
なんだってこんな事になってしまったのだ…。
残り物の福はどこだよーーーーーー!!
そしてそんなに悠長に後悔している場合ではなかった…私には部長になってすぐ、グループLINEを作るというミッションを課せられた。
そもそも友達の少ない私はLINEをそんなに使っていない。
皆さんからQRコードを読み取ってもらい、メッセージと名前の入力をお願いすると、私のLINEは劇的に友達が増えていく。
スゲー…。コエー…。
この人たちを無事にグループLINEに集める事が出来るだろうか。私の知識量で可能なんだろうか…。
そんな不安も出てきた。
皆さん、QRコードを読み取りながら、「すみません、宜しくお願いします!」と優しく、時には気の毒そうに声をかけてくれる。
いい人達だな…。
頑張ってみるよアタイ…。
なんて思いながら、これからの説明を聞く。
部長と副部長はこの委員会後の全体の役員会に出席するという事。
そして月一、役員会がある事を知る。
(どんだけ何も知らないんだ私。)
副部長になられた保護者の方は私と違い、コミ力の高い、これまた優しい保護者様だった。
良かった!こんなコミ力低めの私にも、優しく笑顔で接してくれる!!
「貴方は女神だ!!!」と心の中で叫びながら、役員会を過ごす。
役員会が進むに連れて、なんのこっちゃ分からないままだったが、思った事がある。
こんな感じで、学校と共に色々やって動いてくれる保護者の人達がいたから、色々と滞りなく一年が過ぎていくんだろうなと。
なんか、経験もせずに勝手に面倒くさくて大変なものだと思い込んでたなぁ。
先生も出来るだけ短い時間で、終わらそうとしてくれていて、以前からやられている役員の方々は、初めての方のフォローを事前に色々考えて動いてくれていた模様。
ある程度の行事に目を通して、出た方がいいんだろうと思われる行事予定日が、私の仕事上出れそうにない曜日を相談した時も、「大丈夫ですよ!」と笑顔で対応してくれた。
それはもうテキパキと、そして優しく。
色々と動いてらっしゃる保護者の方々に、今までの感謝と尊敬を念を抱きながら、無事に役員会を終えたのである。
とりあえず決まったんだから残り半年、何とか頑張ってみようじゃないか!と前向きに、思えるようになった。
ただ、帰りに副部長と共に歩きながら、何度も同じタイミングでため息をついて、思わず笑ってしまったのは内緒にしておこう。
前向きにはなれたが、やっぱり部長になんてなりたくなかった自分の心には嘘はつけないものである。