2023/04/04
私は植物を育てていて、新しい葉の水孔から排出された水が、葉っぱのとんがってるところに溜まるから、「あー」と口を開いて飲みます
なぜだかわからないけど丸い味がする
花が開いても何も思わなかった
例年より素敵な春です
何で春は好きじゃないんだろうと考えてみるけど、葉っぱがキラキラしてないからかもしれない
田んぼはカラカラで、おばあちゃんが乗ってそうな平べったい銀色のクルマが無人販売の前に停まっていて、老人ホームの桜が満開で、私は転職活動をしている
毎日仕事帰りに駐車場から見える空の写真を撮って、インスタに載せている
何にもならないし何も綺麗じゃない
そういえば友達と一緒に遊んでいる時に写真を撮られると、変な気持ちになる
どこかに載せるんじゃないかとモヤモヤする
私はペースは減ったものの相変わらず映画を観ていて、「映画は長いから嫌い」はずっとあるけど無理して観てもその映画の感想が出てくると嬉しくなる
本当は今日君の家に行こうとしていた
気持ち悪いくせに平穏な人だった
君の描く絵の女の子の髪型ばかり気にしている
でも行くのはやめた 会うのが怖いから
▱▱▱
「喫茶店が好き」と話していたから「どこが好きなの?」と聞いて、「雰囲気が好きだ」と返ってきて「どんな雰囲気?」「どんな気分になる?」と聞いて「お前と話すの面倒臭い」と言われてしまう
かなり私が捻くれてるのは自覚しているけど、多分その「好き」は自分ではなく他者に向いている「好き」だと思ってしまっていて、本物なのか確かめたくなってしまった
他者に向いてる好きは悪ではない、でも曖昧で腑に落ちない
▱▱▱
「静真ちゃんは元気?」だって
こんなこと言ってくれる人がいるんだな
私は生きていて良かったし、この人がいて良かった
元気だよーって、返せるよ
本当に元気だもんね
あの時の私じゃ絶対にない未来だった、でも私はここまで生きて、わんわん泣いてぶつぶつ言いながら生きてきて、だんだん普通の人みたいになれてきて、人の目を見て話ができるようになって、何が変わったかなんてわからないけど、諦めなくて良かった、あの時自殺しなくて良かった
ゆっくり時間をかけて、始めたり終わったり、やったりやんなかったりしながらここまで来れた
▱▱▱
私は夢で君が桜の木の前で写真を撮られている様子を見た、それを小林さんのツイートを見て思い出した
ミスidお花見、「行きたかった」と言うツイートをしてる子を何回か見たけど私は行きたいと思わなかった
ミスid友達
そもそも友達を作る場所ではないのだが
今思えば私はそれに違和感をずっと感じていたんだなと、エントリーしたての時にいつもより多くいいねがもらえた自分のツイートを思い出した
ミスidの子達、その人の中に自分と繋がる要素が見つかる気がしなくて、だから私はあのpvでも1番最後に出て行ったし、ツイートもしなくなった
多分私は私の様な人と仲良くなりたくて、単純にそれは自分を愛したいということなんだろうか
私の名前を呼んでくれる子も数人いたけど、なんとなく反発し合うような気がしてしまって踏み込められなかった
みんなの個性が強すぎて飽和状態になっている様に見えた
全員好きである
好きだけどあまりにも自分が浮いている
ミスidはしっかりとちゃんとその人のことを見ていて、だけど全部見ていないから1番自由になれない場所になっていた
自分と他の人の深い部分が顕になっていてそれを処理することができなかった
人が死んだりする場所だから
多分私も死ぬ
静真さんは18歳
誰か彼女主演の映画撮ってください
女中島らもになってほしいな、と
暗い部分を暗いまま出さない何かがある
素のままでも様になってしまうな女の子もいるのに焦って、人目を気にして打算的なこともしたくせに爪が甘くて取り付けた様な自分を初披露って感じで、ダメダメだった
私はあの時ミスidを受けて、大人から初めて優しくされた様な気がして、自分のことを言い当てる小林さんに、今までの自分が関わってきた人間が否定された様な気分になっていたんだと思う、だから私は面接の時審査員の人を私は突き放す様な行動をしてしまった
私は自分の中に答えがあって好き嫌いがはっきりしているくせに人の目を気にしてぶれてしまうからダメだ、私は君のことが好きで、あの人のことは好きじゃないんだけど、好きじゃないと喋る私を見て嫌いにならないで
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