2023/05/08
年々体力の消耗が大きくなっていく
知らない音楽を聴く時、知らない映画を観る時、何かを始める時
愛を保湿する作業
爪先が乾燥する
よく晴れていて、萌黄色の空気、遠くの山のこんもり具合も見えて、五月は薔薇の季節だから、隣の家の朽ちた薔薇の花びらを一枚盗んだ
仕事へ行く途中、シロツメクサの背筋を見て正しいことが分からなくなる
田んぼに水が張り、水面がキラキラと太陽の光を反射しだした
鏡のようにこの田舎を反射していて、世界に透明感とうるおいが足されます
ちょこんと赤ちゃん苗が整列していてかわいい
自室の窓際にフィカス・ベンジャミン・バロック
くるくるとした葉っぱが可愛くて前から欲しかったから買った
くせ毛の男の子を思い出す
鈴が成っているみたいで可愛いです
木々から郵便屋さんが抜けてくるときジブリみたい
▱▱▱
付き合ってる人が東京に引っ越したから月一で東京に行くようになった
本当は東京の友達にも会いたいけどあんまり時間が取れないから、いないことはわかってるけど電車の中で探したりとかしてみる
東京は栄養剤を与えた花のよう
東京はどこにいても人の息遣いが聞こえる
東京生まれ東京育ちの人は性格がいい人が多い
またインスタに載ってる場所にしか行かない、行けないみたいだ
今日は飯がおしゃれしてるのが気持ち悪くてウンザリした
サブスクの話をして、何も生まれなかった
▱▱▱
森美術館でやっていた「ワールドクラスルーム」という企画展に行ってきた
教室ような設えをした場所で、女性が黒板の前に立ち、本物の死体を生徒と見立て「死」をテーマにした授業をするという映像が流れた
死体は生徒とされ、返事が返ってくる訳ないのに「今日は静かな授業になるかもしれません」と言い授業を始め、時折「あなたはどう思いますか?」と死体に話しかけていた
それをあえてパフォーマンスとしてやっていて、少しセリフが馬鹿にしているようにも見えたが、死体の前で「死」の授業をやるという行動は何から生まれるんだろう
死者を生きてる人間と対等に扱うことを向き合っていると言えるか?
死をどうやって受け取っているのか、これを死と向き合い寄り添う行動とも取れるし、死というものを理解していながら無意味な問いかけをし、それを嘲笑している様にも取れると思った
でも決して軽視している訳ではないということは伝わってきて、きっと私なんかよりもずっと死を身近に感じてきたんだろうと、それだけは確と感じた
死に対する文化や価値観が世界にも私の中にもあって、それは死体ではなく生きている私達に向けられている
▱▱▱
私の名前は「静かで本物」と言う意味
婚姻届の証人のところに名前を書いた
姉はもう苗字が違う
頼むからずっと生きていてくれ、と思います
小学生の頃の絵の具セットの絵の具がカピカピになっていませんように
言葉や記憶が永遠に残っていてほしいと思います
いつになったら自分を信じることができるようになるのか
白いぬいぐるみに触れてるとその部分がじんわり温かくなるけど、多分生きてるんだよな
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