「創造力の気圧」
55歳で人生で初めて「コミケ」なるものに参加した。
新宿のメロンブックスで買ったリストバンドを左手に巻き、会場をめざす。
人、人、人。
スタッフ、スタッフ、スタッフ。
入場時には、みなリストバンドを付けた手を高々と掲げてビッグサイトの門をくぐり抜けて行く。
この吸引力は何か。
イマジネーションが人をこんなにも惹きつける。
人生は割と、ハードで、ダークなことも多い。
うっかりすると「人生は辛くてキツくて当たり前。大人になったら受け入れろ」という「呪い」にたやすくかかってしまう。
だがそれは、自分の魂を売る行為なのだ。
ハードで、ダークなことは、永遠に消えない。
だがだからと言って「愉しむこと」を捨て去る理由にはならない。
ハードで、ダークなことが日常に溢れているからこそ、それを跳ね返す「気圧」が必要なのだ。
それがイマジネーションだ。
イマジネーションから生まれる気圧が、己を押しつぶそうとするハードな日常から、魂を守ってくれる。
2024.8.11 17:47 自室にて
@comiketofficial
#C104
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