最初の書籍出版とセルフブランディング
今日は最初の書籍出版に向けて行ったセルフブランディングと、実名顔出しに至るまでの計画と実行について書いてみました。
書籍出版に向けた新たなセルフブランディング開始
2016年4月から週刊SPA!で「ネコノミクス宣言」の連載を始めた私は、年内に最初の書籍を出版する計画を立てました。しかし、まだSNSで少し有名になった程度です。元山口組と言う経歴で物珍しがられるかも知れませんが、それでは長続きしないでしょう。そこで、第一冊目となる書籍は「山口組」と言うワードを使いながらも、次へ展開できる内容にすることを模索しました。
そして、既に多くの書籍を出版し、実績と認知度を得ていた経済評論家の渡邉哲也さんに共著のお願いをしたのです。これなら、渡邉哲也さんの認知度と販売力で一定の販売部数が見込めるからです。書籍はある程度の実績を出さなければ次の出版が思うように行きません。本を出したい人はたくさんいるのです。数字の出せる人しか継続して出版はできません。
書籍を出版するにあたり、どうやって実名の公表と顔出しをするかを考えました。正確なプロフィールを公表せずにペンネームだけで出版しても信用力に欠けます。猫組長=ライター説、偽ヤクザ説もあったので、継続的に出版するには実名顔出しが必須だと考えました。ここからは書籍出版に向けての新たなセルフブランディングです。
熱狂的アンチに犯人探しを委託
しかし、いきなり私はこれこれこういう者ですと自ら公表するのは憚られました。そこで、ツイッターで育てた熱烈なアンチを利用したリークによる人物特定を計画したのです。ツイッターは”犯人探し”が大好きです。特にアンチは粗探しや身元特定には躍起になる傾向があります。その執拗さと粘り強さを使わない手はありません。彼らアンチは普通の人より時間と体力だけはありますから、大事な宣伝係りとして働いてもらうことにしました。しかも無給です。
まず、少しづつ個人情報の断片をツイートに混ぜて拡散する方法を取りました。最初は、ネコノミクス宣言の連載を始めた翌月、渡米に必要なビザ免除プログラムのESTAからです。USHIO SUGAWARAという名前が記載された部分の画像をツイッターに載せ、数分で削除しました。予想どおり、熱烈なアンチがスクリーンショットに残し、彼らの間で大きな盛り上がりを見せます。もうお祭り騒ぎです。これで、猫組長=菅原潮説が一気に広がったのでした。
年内出版までには残り半年しかありません。それまでに、実名と顔を出しておく必要があります。その頃、私はヒルトンホテル成田に住んでいました。ツイッターでもヒルトン成田にいることを公言して、約1年半ほど滞在していました。居場所を明かしておけば、誰かが写真でも撮りに来るだろうと考えたのです。
WHOIS情報の利用
次に仕組んだのがドメインの所有者情報検索であるWHOISでした。書籍出版まで残り3ヶ月となった9月、宣伝用に猫組長ホームページを開設しました。ドメインは保有者の登録情報を誰でも閲覧することができます。レジストラに情報公開代行を依頼すれば、この登録者の個人情報は公開されません。そこで、私自身の名前でドメインを取得し、WHOIS情報を公開するようにしたのです。そして、狙いどおりホームページを公開してすぐにアンチはWHOIS情報にたどり着き、お祭りが始まったのでした。
これでほぼ猫組長=菅原潮説が固まったと言えます。次は顔出しです。ドメインのWHOIS情報には、私が組事務所として使っていた神戸市のビルを登録していました。自社ビルであったため現存していましたし、付近の山口組関係者ならすぐに私の身元が分かるはずです。すると、WHOIS騒動の数日後には、ツイッター上に山口組時代の私の画像が出回り始めました。熱狂的なアンチは予想以上の働きをしてくれたのです。
週刊FLASHの直撃取材
この頃になると猫組長=菅原潮説は確定、私の周りには週刊誌がいくつかアテ取材を始めるようになります。
私はヒルトンに滞在していることを公言していましたので、週刊誌記者に対してもこう呼びかけました。そして、ついに週刊FLASHが直撃取材に訪れたのです。
これで実名と顔出しは完了しました。書籍出版まであと2ヶ月ちょっとです。
次回はいよいよ初めての書籍出版についてです。