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白鳥ねここの人生劇場7話〜瑠璃色の日常〜

さてさて。

サブタイトルだけ見るとなんだか
【ラピスラズリの虜】に
なった方の日記みたいですね。

人生劇場が開幕して約4年半

全身瑠璃色ナンデドシテ星人
となった幼女白鳥ですが。

#なんのはなしですか
(全身タイツの宇宙人コント?)

↓いえ、こんな話でしたね。

おばあと散歩したり
父とパチンコ屋に行って玉拾い
という日々から一変し、

保育系瑠璃色会 年中【きく】組
の組員としてシャバへ出て
バスに乗り、組へ通うという
日々になったのであります。

余談、近隣のシマには
幼稚系紺色会の組織も存在したが、
幼稚系はランドセル型
保育系は斜め掛け型
であるため、どこの組のモンかは
鞄を見れば一目瞭然なのである。

6話の答え合わせ
"山吹色"の斜め掛けの鞄、正解!

このような輩がウロついていたら
保育系瑠璃色会の組のモンである。

(横で夫が観てる"龍が如く"の
 動画音声に引っ張られてない?)


1階昼リビングスタイル
4畳半の和室で各々定位置に座り

4話~仏壇の前に突然正座させられた話【前編】~参照

白いご飯にわかめの味噌汁
梅干しや沢庵、ちりめんじゃこ
という日々変わらぬ朝食を食べ、
バスに乗る場所まで母と歩く。

家を出て左方向に歩いてすぐ
父から度々"つぶつぶオレンジ"
のおつかいを頼まれる自動販売機

HI-Cのだった記憶
"こつぶ"もよく飲んだなぁ


があり、そこを右に左と
クランクになった道を進み
1つめの十字路を右へと進む。

家を出てからずっと、
車1台通るのがギリギリ
といった狭い道だ。

右に曲がってからは、
どんつき(突き当たり)まで
しばらく歩く。

どんつきまで来て、
右に赤青白が視界に入ったら
ゴールの床屋さん前である。

床屋前の道幅も、
車1台が先ほどまでの道よりは
少し余裕を持って走れる程度だ。

朝の時間はその道を、通勤の車や
セーラー服と学ラン姿の中学生が、自転車で次々に
颯爽と通り過ぎてゆく。

ナンデドシテ星人は、

「なんでおねえちゃんや
 おにいちゃんたちも
 みんなおなじふくきとるの?」

と母に問うたが、

『なんでかお母さんも知らぁん
 学校で決まってるからねぇ』

と、再々放送されたのであった。

母は、シランキマッテル星人なのか?
(カナにしたら酒乱のヤク中ぽい
 からやっぱりダメ、ゼッタイ)

#なんのはなしですか

床屋前では、白鳥親子と
年少さんの男の子親子が
いつもバスを待っていた。

男の子の方は
顔も思い出せないが、
お母さんは鮮明に覚えている。

いつも目の覚めるように鮮やかな
黄色やピンクの肩パッドの入った
派手なジャケット、同色の
タイトなスカートにハイヒール、
時にはさらに同色の帽子をかぶり
艶やかでサラサラな腰まで伸びた
黒髪のロングヘアを靡かせ、
長く美しくカーブした睫毛に
太めの眉、赤やピンク色の唇。

毎日完璧に仕上がった風采は
煌びやかで、白鳥はいつも
(きれいな"おねえさん"だなぁ)
と、うっとり眺めながら
毎日変化するカラフルな
"おねえさん"に、心踊っていた。

『ねここちゃんおはよ〜!』

いつも"おねえさん"は
元気よく挨拶をしてくれ、

「おはよーございまーす!」

瑠璃色白鳥も負けじと元気よく返す。

するとだいたいいつも
そのくらいのタイミングで、
颯爽と通過していく自転車の中から

『バイバーーイ!』

と声がして、手を振りながら
セーラー服の子が去っていく。

幼女白鳥も、
当時ムチムチの短い腕を伸ばし
小さな手をめいいっぱい広げ、
ブンブンと振り返し見送る。

白鳥は"バイバイのおねえちゃん"
と呼んでいた。

毎朝煌びやかな"おねえさん"を眺め
"バイバイのおねえちゃん"に
手を振ることが、幼女白鳥の
密かな楽しみとなっていた。


人生劇場の舞台セットは床屋前
スポットライトの光は、
赤青白、紺色黄色にピンクと
次々に変わりながら
ナンデドシテ星人を鮮やかに照らす。

♪Can’t Take My Eyes Off You
バスを待つ床屋前は、さながら
ディスコのようであった。

しばらくするとバスが到着し、
母と"おねえさん"に手を振り
バスに乗り込むと、
ディスコはゆっくり遠ざかる。

最初母と歩いて向かった同じ道を
数ヶ所で瑠璃色を乗せつつ
バスは走ってゆく。

保育園に到着すると
【きく】の部屋に入り
吉田先生や瑠璃色たちに
おはよう!とあいさつし、
クレヨンで絵を描いたり
粘土遊びをしたり
牛乳パックや色紙を使って
お城をつくったり、
外の鉄棒で逆上がりして
しばらく地に降りることなく
連続でグルグル回って遊んだり。
(何が楽しかったのだろう)

しばらくすると、
よくいっしょに遊ぶ
瑠璃色の名前を覚えた。

のりえちゃん、かおりちゃん
くにえちゃん、ようこちゃん
まさのぶくん、こういちくん
けんいちろうくん、まさのりくん

瑠璃色のほんの一部ではあるが、
幼女白鳥にはお友達が出来た。

【きく】以外に年中さんは
あと2クラスあったので、
総勢約100人ほどの瑠璃色が
同級生であったわけだ。

#どうかしているとしか
(同化していました)

あれだけの瑠璃色が乗っても
どこかの物置は大丈夫!
なんて、やっぱりスゴイ!です。

#なんのはなしですか

タップでサイトに飛べます
やっぱり飛ばなくても大丈夫!


ちなみに、ナンデドシテ星人は
吉田先生にも

「せんせー!
 なんでぜんぶおなじいろのふく
 でさ〜みんないっしょなの?
 だれがきめたのー?」

と聞いたことがあった。

『うーん、
 園長先生が決めたのかなぁ?
 先生もわからないなぁ
 なんでだろうね〜』

と、母とはちょっと違う
答えが返ってきたが、
なんでだろうね〜と濁され
結局答えは見つからず、
再び幼女白鳥の脳内では
井上陽水の"夢の中へ"
流れるのであった ウフッフ〜♪

時代が違えば、
狂ったように飛び跳ね踊り歌う
赤色ジャージのおじさんと
情熱的にアコギを掻き鳴らす
青色ジャージのおじさんに
瑠璃色のナンデドシテ星人も加わり、
脳内で3色が大声で歌い散らかし
踊り狂っていたかもしれない。

#なんのはなしですか
テツandトモさんですね。)


そんな風に瑠璃色幼女白鳥は、

だいたいおんなじ毎日
そいで まあまあそれなりOK
だけど なんとなく
空見上げちゃうんでしょ?

hide with Spread Beaver
「ROCKET DIVE」

というような
日々を送っていた。


みなさま、前回6話の最後
覚えていらっしゃるだろうか?

君は小宇宙(コスモ)を
感じたことがあるか?

アニメ:聖闘士聖矢より

と〆ていたことを。

7話でディスコは感じたけど、
小宇宙(コスモ)は特に
感じなかったよ?
と思った方は、正常です。

これで小宇宙(コスモ)を
感じたならば、それはもう
シランキマッテル星人だと思います。
知らんけど。

次回、幼女白鳥は
小宇宙(コスモ)を
感じます。感じちゃいます。


それでは今日はこの辺で

ごきげんよ〜

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