7年前に買ったiMacを売って、9年前に買ったMacBook ProのSSDを交換した
※すみません。この記事を読んでもSSDの具体的な交換方法は載っていません。文末の補足にかろうじて交換にまつわる情報を書いてますので、よろしければそちらだけでも読んでみてください。
交換に至るまでの長い前フリ
8月にバッテリーを自分で交換したのがうまくいったことで調子に乗り、今度はSSDを変えてみようと思い至った。
何せ9年前のMacBook Proだから、何か不具合が出る前に変えておこう、というのが一応の理由だけど、実際のところは、単に交換してみたかった、というのが一番の理由だ。あと、もしかしたら動作も速くなって快適になるかも、という期待もあった。
先月、9月には長年使ったiMacを売却した。このiMacは、MacBook Proを買った2年後に買ったもの。After EffectsとPremiere Proで映像制作をするために購入。27inch 5Kモデル。結構盛って40万円ぐらいで購入した。もちろんアップルローンで。当時の自分はApple信者だったので、Windows PCを買うという選択肢は微塵もなかった。このiMacでは、お金を生んだいくつかの映像と、その何十倍もの、一円にもならない映像をたくさんつくった。
2024年になってRTX4070を積んだデスクトップPCを買い、自分の気持ちが一気にWindowsに流れたのと、8月にバッテリーを交換したMacBook Proが「まだなんとか使えるヤツ」に昇格したことで、机上に我が物顔で鎮座するバカでかいiMacの存在意義が揺らいでしまった。
2017年製のiMacでは、2024年の現在にデスクトップPCとしてやりたいことがスペック的に既に難しい。あと、拡張性がなさすぎる。一体型のディスプレイは今みても十分に綺麗だけど、iMac本体から出力された映像以外を映すことはできない。あと、最近のベゼルが細いモニターと並べると存在の主張が激しく、どこかダサさを感じる。高価なApple製品だから、性能的には時代遅れになったとしても、せめてカッコよく佇んでいてほしいと願うが、時代の波は越えられなかった。そういうわけで、iMacにはご退場いただくことにした。Y2K的なムーブメントで初代iMacのデザインが再注目されたように、何かのタイミングで取り上げられるその時までお別れだ。
最初はヤフオクなどの個人売買で売却しようかと考えたが、写真を撮ったり、細かいコンディションの説明を書くのが面倒だったのと、純粋に店舗で売却するとどれぐらいになるのか、とても興味があった。
買取はパソコン工房さんにお願いした。査定結果は約5万円になった。7年使いまくってこれだけの金額がつくなんて、正直びっくりした。査定次第では買取をキャンセルして、誰か知り合いにあげようとも考えていたが、喜んで査定結果に同意した。
交換後に思ったこと
こうして、iMacを売却して得たお金を充てて得たのが、今回の主役、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)だ。
調べた感じ、SSDの交換はバッテリーの500倍は簡単そうだった。やってみたら実際簡単だった。1点、MacBook Proに積まれているSSDの端子は特殊な形状をしているので、巷に売られているSSDに別途アダプターの装着が必須なことが、少し面倒なことぐらい。
今回交換するまで、2015年のMacBook Proに積まれているのがM.2規格のものだとも知らなかった。
交換に使うSSDは、当初なんとなくKIOXIAを使ってみようかと思っていたが、その後ダメ押しで調べて、結局WDのSN580 1TBに決めた。
WDは外付けHDDを以前から使用していて、これまでトラブルといったトラブルもなかったので、なんとなく印象が良かったのも一因。実際は、多分KIOXIAでも問題はないのだと思う。
交換して、512GBから1TBになったMacBook Proをしばらく触って感じたこと。それは、、、
「正直そんなに変わらないかも」
まあ、容量が倍になって、おそらく寿命も延びたろう、と考えれば悪くない作業だった。そういうことにしておく。
もしかしたら、根本的にポテンシャルの限界が見えているマシンに手を入れて使い続けるのは、コスパが悪い行いなのかもしれない。実際このMacBook Proで何かしらの映像をつくるのはほぼ不可能だ。試してないけど、Photoshopでさえまともに動くかわからない。YouTubeも1080p以上の再生は頼りない。
それでも、修理めいたことをして、同じPCを長く使っていると、何か善いことをしている気分になる。「そんなの善い行いでもなんでもないぞ」とツッコむもう一人の自分を抑えつつ、同時に得体の知れない満足感を抱きながら、嬉々としてこの文章をMacBook Proで書いている。
補足 その1(交換で手こずったところ)
例によって、ここまで技術的なことはほとんど書いてなくて、それを目当てにこの記事に辿り着いた方がいたら申し訳ないです。
SSD交換の手順は、もう既に多くの方が記事や動画をアップされているので、そちらを参照すれば問題なく交換できるかと思います。
今回の一連の作業で一番手こずったのは、SSDの交換よりもUSBメモリの起動ディスク作成でした。USBメモリに入れるmacOSのダウンロードが終わると自動的に再起動がかかり、インストールを始めようとするので困りました。これは、再起動のカウントダウンが始まった時点で、先手を打ってシャットダウンを行い、一度USBメモリを抜き、通常起動後、USBメモリを挿し直し、ターミナルにてこの記事に載っているコマンドを実行して作成完了できました。もっとスマートな方法があるのかも知れませんが、知識が乏しいためこれしか思いつきませんでした。
補足 その2(SSD交換後にMontereyにアップグレードする場合)
これも、既にネット上の解決策がたくさんアップされているので、わざわざ書かなくてもいいかも知れませんが、一応書いておくと、Montereyより前のmacOS (MojaveやBig Surなど)がインストールされた状態でSSDを交換して、新しいSSDが装備された状態でMontereyにアップグレードをしようとすると失敗します。途中までインストールが進むと、
「必要なファームウェアのアップデートをインストールできませんでした。アップデートするには互換性のある内蔵ストレージが必要です。」
というメッセージが出てきて、そこでインストールが中断されてしまいます。
これを解決するには、
1. 交換前に元々付いていたSSDをもう一度Macに付け直す
2. Macを通常起動して、OSをMontereyにアップグレードする
3. アップグレードが終わったら、新しいSSDに交換する
これで新しいSSDが装着された状態でもMontereyがインストールできるようになっているはずです。
補足3 (おまけ)
これは本当にどうでもいい情報なのですが、MacBookの裏蓋のネジを外す時、油断しているとMagSafeの充電ポートにくっついて取るのに苦労します。