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存在しない物語、『猫屋敷』

初投稿の遠藤描記氏と申します。

今回は、才無しの人間が悔しさと絶望を胸に、頭の中に渦巻いている空想物語をどうにか形にして吐き出したいと思い書き出した、記念すべき第一歩です。もしや足掻きという物なのかもしれません。

つまり考え無しに物語を書くとしても、私の性分にでは頓挫待ったナシと思い、まずは「猫屋敷」という物語の概要と人物紹介、この物語を構想する日々で感じた発見について書き留めることに致しました。
お暇がありましたら、どうか見ていってください。

まずは、"なんちゃってあらすじ"から。

一人十色ならぬ、一猫十色の猫が居る屋敷に住む三ツ猫耳の少年楓之助と怠け者亜麻仔、隣人のタケ婆さんとの平穏な日常の日々。更には亜麻仔の姉である亜耶子との(一方的な)火花の散る再開、猫目当ての強盗に吃驚仰天!猫又の出現!!そしてそれぞれ過去の話──

なんでしょうか。
突発的に考え書きだしたからか、少し気恥しさすら感じます。

要は猫が沢山居る家に亜麻仔と楓之助とかいう2人が共に住んでて、アレコレどれそれな日常のお話。
あの世界はインターネットやら最新機器は存在せず、テレビは箱のようなブラウン管で、電話はダイヤル式といった固定電話、街頭も信号機は白熱灯で、祭りでも無いのに電球式の提灯が至る所に垂れ下がり、夕暮れ時に豆腐屋の喇叭が鳴り響く。
すなわち私は昭和の雰囲気が大好物。
自分が経験した事の無い懐かしさを追求したい。
二十世紀様々万々歳。

とりあえず、人物紹介へ行きましょう。
まずは1人目

楓之助の人物紹介

氏名 楓之助(ふうのすけ)
年齢 推定16~17歳
家事と料理が得意で、怠け者の亜麻仔の代わりに家の家事全般を行う。つまりこの少年が居なくては全てが成り立たないと言っても過言ではない。
優しく穏やかで、礼儀正しく純粋な心を持っている少年。
浅坂 亜麻仔の事を「亜麻仔さん」と呼び、孤児だった自分を拾って養って貰っている訳だが、前述の通り彼が居なくては色々成り立たない。むしろ養っているのはどっちなんだ現象が起きている。
また隣人のタケ婆さんとも交流があり、特に料理や和菓子作りで腕を一段と上げつつある。

外見的特徴としては3つの猫耳が生えている点。
これがコンプレックスで、人目が着くような場所では必ず帽子を深く被る。
それでも転ぶなり風で飛ぶなりといった拍子で帽子が取れることの無いように、念の為布を頭に巻き付けて三ツ耳を隠すという2段構え。
この世なぞ迫害・陰口・嫌悪・偏見の愛好家ばかりの集まりですから、外出なんて油断大敵である。
元孤児という事で自分の三ツ耳には悪い思い出しかなく、その静かで穏やかな顔の片隅には暗い顔があるとか無いとか。

次、2人目

浅坂 亜麻仔の人物紹介

氏名 浅坂亜麻仔(あさざか あまこ)
年齢 23歳
デカ女。銀髪ではなく、艶の少ない灰色の髪と猫耳尻尾の色をしている。半纏と運命共同体。
上記の通り、とにかく生活習慣が酷い。楓之助が居なかった頃はどうやって生きていたものか。
やかん直飲み。困った時も重要な話の時でも欠伸。ファッションセンス零点。365日24時間すっぴん。
そんな上の空で怠け病の癖に、図体のデカさ、運動神経、体力、瞬発力、怪力が備わっている。
いつもは丸くなっているが、突如目にも止まらぬ動きをしだす猫みたいな人物である。
いや、そう言えば猫だったわこの人。
たまに冷静冷徹な人物そうにも見えなくもないのだが、残念ながら中身は阿呆なだけである。
実は武術の名家の生まれなのだが、身体能力"だけ"が恵まれている事が災いして周囲からは恐れられてもいたし、白目でも見られていたとか。

3人目。画像無し

氏名 浅坂亜耶子(あさざか あやこ)
年齢 25歳
亜麻仔の姉。瓜二つ。
妹とは完全に真逆な知性的で、表情も性格も明るくて若干お調子者な人物。
用心棒として各地を彷徨う。

ちなみに姉妹揃っての生まれの名家と道場は、無差別放火事件により両親共に消失している。


4人目。画像無し

氏名 高勢嶋タケ(たかせじま たけ)
年齢 多分65歳とか
通称タケ婆さん。楓之助と亜麻仔のご近所さん。
穏やかではあるが、どこか鋭く隙がない。
離れた八倉商店街で和菓子屋を営んでいたが、夫を亡くしてからは事情が重なり畳んでしまった。
猫屋敷の猫を可愛がりながら、少年楓之助に和菓子作りの道を教える事を生き甲斐としている。

実は他にも八倉商店街とやらの自警団や警察や怪異探偵といった人物も色々居ます。そりゃまた今度。

ちなみに上記の2枚の画像は、前にTwitterにて投稿していた物です。
アナログで手描きした物を写真で撮ってデジタルでトレスして色付けて描いて、彼らを一応実体化する事に成功しました。
Ibis paintほど、指描きが出来るかつ機能が多彩で優秀なスマホアプリは存在しません。
しかし私は絵柄が異常なまでに安定しません。
特に顔。最近になって等身の理解が若干進んだものの、なんだ姿勢の構図ってありゃ。こわいよ
同じ物を描けと言われても無理なものでして。

他にも色んな創作人物と風景、建物など頭には無限大に広がっているんです。
しかし彼らの大半は、のっぺらぼうなんです。
もしくは虚無なんです。
頭の中には確かに存在しているのですが、どうもボンヤリとしていて認識が出来ないのです。
想像力の欠如が主な原因と思われます。
もどかしさ120%!
トホホ。

実は自分の性格の一部分を、この2人に無意識に反映していたという事実に最近になって気が付いたのです。
だらけ、怠け、寝そべり、全てに上の空で、孤独で、何事にも意欲が無く、食べて寝てを繰り返す。ただ呆然と日々を生きている亜麻仔。
対して静かで、少しおっちょこちょいな所があって、家事等を1人で黙々とこなす楓之助。

(しかし楓之助は家事という行為がとにかく好きで、特に義務などと深く考えても感じている訳では無い。私も自分から進んで家事をしているが「今日はダルい」「いつもやってんだからアンタら(姉妹等)がやってくれ」などとその日の体力や情緒によって消極的になる時がある。なのでそこら辺が少し楓之助と違う。ちなみに私の料理技術は並より若干下。楓之助君は満点という設定。なんか悲しいや)

よく世の中の作者だったりが、自分の創作人物と己自身とを掛け合わせるかのような話をどこかで読んだか聞いた事がありますが、感情移入をするかのようなその意味に少し共感できる気がします。

この亜麻仔と楓之助という2人は、自分の性格の一部分を反映しているからこそ、実は自分が思っているよりも無意識に愛着が湧いているかもしれないと思っています。
お前ら、大好きだよ(キモチガワルイ)



一応、以上です。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
楓之助君も私と一緒に頭を下げております。
奥でコタツにて寝そべっている赤半纏の怠け者には礼儀などありませんから、どうかお気になさらず。

ぺこり。

2人の立ち絵。身長差はこんな感じ。

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