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矯正医を雇う方法!(開業医向け)

こんにちは!ねこじ先生です!



今回は矯正医を雇う方法を話していきたいと思います。



矯正医を雇う方法ということですが、開業されている一般の先生方の中には矯正治療をしている方もいれば、矯正治療を専門の先生に頼みたいと考えている方もおられると思います。



その時に、


矯正の先生はどこで探せばいいの?

その先生ってちゃんとできるの?

専門の先生ってどうやって雇えばいいの?

給料はどうやって決めて支払えばいいの?



と、色々な疑問が出てくると思います。



雇う側としては、できるだけ腕のいい矯正医を雇いたいですし、人間的にもできている先生がいいですよね。(笑)



なんとなくなのですが、矯正専門の先生は少し高飛車な感じの先生が多く、「俺、矯正専門でやってるんでー。」というふうに何か勘違いしてる先生が多いように感じます。



矯正治療を専門でやっているのがかっこいいと思い込んでおり、人間的にクソみたいなやつが多いように感じます。(言葉が汚くて失礼。)



僕も矯正医ですが一般の先生はほんとに器用だと思っています。



僕は矯正治療しかできないのに一般の先生は様々な治療をされているのでほんとに尊敬しかないんですよね。



矯正に手を出す一般の先生はちょっと危なっかしく感じますけどね。(笑)



ですので、できれば人間的にできているというかせめて普通に話せる矯正医を雇いたいと思いますよね。



矯正医を探すためには一般の開業医の先生が何に注意するべきかを考える必要があります。



適当な矯正医を雇ってしまうと職場の空気が悪くなってしまい、患者さんに迷惑がかかるだけでなくスタッフとの関係も悪化する原因にもなります。



以前に、こういったことがありました。



ある仕事先の院長に、知り合いの歯医者が矯正のことで困っているから話を聞いてあげてほしいと頼まれたので、一度聞きに行ったことがありました。



そこの院長先生は僕よりも年上なのに物腰が低く優しい方で、すごく丁寧な対応をしてくれました。



話を聞いてみると、今来てくれている矯正の先生が患者さんへの説明が適当で全く患者さんを獲得できていないとのことでした。



聞いてみると、2年間で2人しか患者さんを獲得できていないとのこと。

1年間で1人はかなりやばいです。



その原因を矯正医と院長で話し合ったことがあったらしいのですが、その矯正医は「院長の患者さんの教育が悪いんじゃないですか?患者さんの質も悪いんですよ。」と、院長だけでなくそこの医院に来てくれている患者さんのことも悪く言ったとのことです。



それにはさすがの優しい院長も切れたみたいで、その矯正医を即刻クビにしたそうです。



しかし、今いる患者さんをどうするべきかを悩んでおられました。



今までの矯正料金を返金して他の歯医者さんに転院してもらうか、もしくはもしよろしければ僕に来ていただけないかという相談でした。



たまたまあと1店舗くらいは仕事先を増やしてもいいかなと少し余裕があったのと、僕が仕事先を決める基準の一つに、そこの院長が僕を本当に必要としているのかというのを重要視していることもあったので僕でよろしければとそこで働くことにしたのです。



その時の矯正料金などを見直して、料金表や同意書なども作り直しました。



とりあえず月に1回だけ行くことにしたのですが、正直どれぐらいの相談が来てどれだけの患者さんが獲得できるのかが不安でした。



なんといっても前の矯正医の時は2年で2人でしたからね。(笑)



でも、僕が患者さんの相談をしっかり聞いてきちんとした対応(当たり前のことなんですが)をすると、一か月で2人は確実に獲得できるようになったのです。



一年で25人ぐらいの患者さんが矯正治療を始めることになりました。



これには院長もびっくりしたと同時に大喜びでして、院長の両親も僕に挨拶にくるぐらいでしたね。



でも、これは僕がすごいというよりも、前の矯正医がおかしかったということです。



僕は他の仕事先と同じように患者さんに対してはいつもの対応をしているだけなので、特別何かをしたわけではありません。



それなのに月に1日しか行ってないのに2人も獲得できるということはそこの医院が患者さんに愛されている医院だということです。



僕がいくらできる矯正医だったとしても、患者さんが来なければ全く意味がありません。



このように、矯正の先生を雇う前にその矯正医がまともな先生かを判断しなければなりません。



これは、別に矯正に関してだけではないと思います。



スタッフや一般の先生を雇う時でもまともな人なのかを考えると思います。



でも、基本的にスタッフや一般の先生を雇う時に、雇われる側は雇って頂いているという考えがまずあると思います。



しかし、勘違いしている矯正医は「矯正しに来たってるんやぞ」と、少し偉そうなことを考えている傾向にあります。



この考えを持っている矯正医がめんどくさいのです。



下手にプライドが高いので、話していてもめんどくさく感じるかもしれません。



このように、何に注意して矯正医を探すべきなのか、雇うべきなのかを考えなければなりません。



あと、給料の話なども結構もめる原因の一つですので、どのように決定していけばいいのか分からないと思います。



このnoteでは、一般の開業医さんが矯正医を雇う方法を4つの項目に分けてとお伝えします。

また、矯正医がいるメリット、デメリットもお伝えしたいと思います。




「一般の開業医さんが矯正医を雇う方法」


1.矯正医を探す方法

まず、矯正医を探す必要があります。



その矯正医をどうやって探すのかというと、



a. 大学の矯正科に友達や知り合いがいるなら、その人にお勧めの矯正医を紹介してもらう。



矯正の世界にいると近くにできる矯正医がいることが分かってきます。



特に大学にいる自分の先輩や上司などができるかどうかが分かってきます。



しかし、大学にもできない先生も当然いるので、そういった情報を集めて探してみるということです。



大学にもし、友達や後輩が働いていたら大学にいる矯正医の評判などの情報を聞いてみてもいいかもしれません。



b. 他の開業医さんのところに来ている矯正医の評判を聞く。


仲の良い開業医の先生がいるなら、その先生の所に来てくれている矯正医の評判を聞くということです。



自分の所に来ている矯正医が患者さんからのうけがよければ自信をもって紹介してくれると思います。



これは、僕自身もそうだったのですが、ある医院で働いているとそこの院長に「俺の友達が開業する予定なんだけど、ねこじ先生行ってみる?」と言われることもあります。



話を聞いてみると、これから開業しようとしている先生が信頼できる矯正医を探していたとのこと。



それで院長に僕の評判を聞いてきたので僕のことを勧めたということです。



このように、開業医さん同士で情報を共有することによってできる矯正医を探すこともできます。



c. 矯正専門で開業している所で働いている常勤の先生を探す。


矯正専門の所で働いている先生は短期間で腕が上がっている傾向にあります。



この先生の中には3年目の先生でも、大学の矯正科の6年目レベルにできる先生がまれにいます



大学の矯正科にいる先生の方ができるのではと思うかもしれないですが、大学院は最初は学生に教えたり、技工物を作ったり、研究に追われたりして、なかなか臨床の腕が延びないというデメリットがあります。



入局してから半年ぐらいは経過しないと患者さんを配当してくれません。



知識などは得られやすいのですが、なかなか臨床の腕が上がらないのです。



その点、矯正専門の開業医さんで働いている先生はほぼ最初から臨床ばかりやらせてもらっています。



ですので短期間で腕が上がりやすいのです。



このように、矯正専門で働いている常勤の先生に声をかけてみるのも一つの手かなと思います。(当然そこの院長には話を通すように)



d. 矯正医を探すために広告を出す方法はあまりお勧めできない。


なぜなら、できる矯正医は仕事に困っていません。



口コミなどで仕事が増えるため、焦って仕事先を探す必要がないのです。



僕自身がそうだったのですが、自分でどこかの求人で仕事先を探したことがないです。



僕が矯正の仕事に行き始めたのは、一般で開業している先輩から来てほしいと言われたのが始まりです。



そこからその先輩の紹介で別の医院に行き始めたり、友達の紹介で行ったり、またそこの院長の紹介で他の仕事先に行ったりして徐々に仕事先が増えていきました。



今では紹介があっても仕事が忙しすぎるので断ることが多くなっています。



妻にはもっと働けとは言われていますが。(笑)



ある程度仕事先が増えてくると、仕事先を増やすよりもそこの医院の患者さんを増やしたいと考えるようになってきます。



仕事先が増えれば増えるほど今日はどこへ行けばいいのか分からなくなってきますので。



あと、これは僕の感覚なのですが、何年も働いているとそこの医院に愛着がわいてきます。



ですので、そこの医院にもっと貢献したいと考えるようになってきます。



僕だけかもしれないですが。



たまに、うちのところへ来てくれたら売り上げ全部持って行ってもいいから来てほしいと言ってくれる医院もあったのですが、今の医院にいる患者さんを見捨ててまで行くのは僕の信念に反するので断ることがあります。



正直、心はかなりぐらつきましたけどね。



売上全部ってマジかよー、行きてーってなりました。(笑)



でも、今いる医院の患者さんはねこじ先生だからここで契約したんですと言ってくれたり、ねこじ先生はずっといてくれますよねって患者さんに言われたりするので泣きそうになるぐらいうれしくなります。



それは院長の場合でもそうです。



ねこじ先生は開業しても来てくれるよね?って言われるとこの医院だけは何が何でも来ますよって気持ちにもなります。



少し話がそれましたが、できる矯正医を探す時に求人を出したとしても、そこに来る矯正医は仕事に困っているできない先生の可能性が高いです。



全部ではないですがあくまでも可能性の話です。



もし、僕が仕事先を一つ辞めたとしたら、たぶん今までに声をかけて頂いた先生のところにまずは行くと思います。



相当給料のいい求人を出さないといい矯正医は獲得できないかもです。


たまに、めちゃくちゃできる矯正医が開業医さんに自分を売り込んで高級で雇ってもらっているという話も聞いたことがありますが、まああんまりない話ですね。



2.雇う前にできる矯正医かどうかを判断する基準


a. できれば最低でも矯正科の大学院を卒業した先生がいいです。



もっと言えば、「日本矯正歯科学会の認定医」を持っている先生であればなおオッケーです。



でも、認定医を持っていれば全員できる矯正医ってわけではないです。



今までに認定医を持っていても腕が未熟でほんとに認定医の資格持ってるの?っていう先生には何人も会ってきましたので。



何の判断基準もない先生よりかはマシだとは思いますが。



でも、たまに大学院の矯正科にも所属したことがなく認定医の資格もないのにかなりできる先生がいます。



それは、最初に話したように矯正専門で開業している医院で常勤で働いている先生です。



ですが、そこの矯正専門の開業医さんがほんとにできる院長であるかが重要です。



たまに、腕のないまま開業してしまう先生がいますので、そのようなところで働いている常勤の先生は当然できないでしょう。



矯正専門で働いている常勤の先生を雇うのは少しギャンブルになるかもしれないですが、たまに、今までどこに隠れてたの?っていうぐらいできる先生がいるのも事実です。



まあでも、矯正科の大学院を出て、認定医を持っている先生かどうかで判断した方が無難かもですね。



b. 治した症例をみせてもらう


その矯正医ができるかどうかを判断する最も手っ取り早い方法は、その矯正医が治した症例を見せてもらうということです。



認定医である場合は認定医の試験に提出した10症例があるかもしれないですが、これは確認してもしなくてもいいです。



なぜなら、大学院では指導医の下で治療をしているため、その治した10症例がほんとにその先生の実力かどうかが分かりにくいのです。



指導医にこうやって治療した方がいいよとアドバイスをもらいながら治療するので、自分の力で考えて治療したかどうかは定かではありません。



治療計画を立てる時もそうです。



大学院では、治療計画を立てる時に他の先生全員で意見を出し合いながらその症例について議論をします。



まあほとんどいじめの場ではありましたが(笑)、そこで立てられた治療計画は自分だけで立てた治療計画ではないです。



他の先生の意見も取り入れた治療計画なので、その先生1人の実力の治療計画ではありません。



ですので、できれば大学院以外の仕事先で治した症例をいくつか見せてもらった方がいいかもしれないですね。



c. 人間性を見る


ここが意外と一番重要かもしれません。



矯正医を雇う前にかならず一度会って話をした方がいいです。



症例を見せてもらう時でもいいのですが、話をすることによってその矯正医がまともに話せる人なのかどうかを判断して下さい。



食事に行ってもいいですし、その人の人間性を見るということです。



最初に話しましたが、矯正医の中には自分は矯正できるからすごいんだと勘違いしている人がいます。



そんなやつと一緒に仕事するのは想像しただけでうまくやっていけないと思います。



一般の先生だとすぐにクビにできたとしても矯正治療は院長が代わりにすることができないですし、治療に何年もかかるので簡単にクビにできないのです。



ですので、矯正医を探す時は人間性を見ないと何年も後悔することになります。



スタッフも患者さんも居心地が悪く感じるかもしれないです。



また、人間性がいい矯正医は患者さんのうけがいいので、必然的に患者さんを獲得できる可能性が高いです。



患者さんを獲得しやすいということは、それにともなって矯正の腕も上がりやすいので、できる矯正医である可能性が高いのです。



人間性を見る、これは意外と重要です。



3.「矯正医を雇う時の注意点」


a. 給料の話はしっかりする。


固定給にするのか歩合制(売り上げに応じて)にするのかをしっかり決めておく。



固定給+歩合制でもいいです。



この給料をどう支払うかを決めておかないと後々もめる原因となります。



以前、僕がもめた話をしてみます。


僕が経験したのは、最初は売り上げの5割という話でした。


しかし、患者さんの契約が決まると装置代が入るので給料はいいのですが、決まらないとかなり少なく感じました。


ですので、できれば固定給+歩合制にしてもらえると給料が安定するのでそちらにシフトできないかと提案したのです。


すると、給料については最初に決めたじゃないかと院長が怒り始めました。


まあそれは当然かなと思ったので、


「僕はどちらでもいいです、一つの提案なだけなので。」と話すと、「これからこうやってもめるのはめんどくさいからじゃあ売り上げの9割やるよ。」と言ってきました。


「いや、それはもらい過ぎな感じがするのですが」と言うと、「べつにいいから。でも金輪際、給料の話はしないでくれ」と言ってきたのです。



そこまで言うなら、じゃあそれでいいですと給料の話はそこで終わったのですが、それから半年ぐらい経った時に院長が「やはり固定給+歩合にしてもらえないか💦?」と言ってきたのである。



今度はこっちのターンや!



僕「いやいや、給料の話は金輪際しないでほしいって言ってきたのはそちらですよね!?こっちはそちらの利益も考えて固定給+歩合でどうですかと提案したのに、断ったのはそちらですよね?」



院長「いや、最初はそれでいいかと思ったのだが、売り上げに対してスタッフの給料を上げるシステムにしているので、矯正の売り上げが多くなればなるほどスタッフの給料も上がるから利益が出ないんだよ。」



僕「そのシステムは僕は知らなかったですよ。それを知っていたらもっといい提案ができたと思いますよ。こちらはそちらの利益も考えて給料の提案をしているのに、前回は僕の提案を無視して無理やり決めましたよね!?」



このようにめっちゃもめるもめる。(笑)



結局、固定給+歩合で落ち着きましたが、途中で給料の支払い方を変えるともめる原因になります。



ですので、最初にしっかり話し合って決める必要があるのです。



b. 院長は絶対にえらそうな態度を取らないこと。


院長の立場になると矯正医を雇っている立場になるのですが、絶対に「お前を雇たってるんやぞ!」っていうような上から目線にならないように気を付けて下さい。



これをやられると矯正医は「こっちは来たってるんやぞ。」って気持ちになってしまいます。



院長の立場を考えるとその気持ちも分からなくはないのですが、こちらは対等な立場で矯正治療を依頼されたので来ているのです。



なんとか雇ってもらえないですか?って一言も言ってないです。



そちらが矯正治療をしてくれないかと依頼してきたのに、雇ってやってるんだぞっていう態度は少し違うと思います。



どちらも相手への敬意は払うべきです。



僕は院長に対しては、


「いつもここの医院のチェアーを貸して頂いてありがとうございます。」


「スタッフも補助に付けて頂いてほんとに感謝しています。」


「できるだけこの医院に貢献できるように頑張ります。」


といった気持ちで働いています。



院長であれば、


「いつも矯正治療でうちの患者さんを診てくれてありがとうね。」


「先生のおかげで矯正治療で来てくれた患者さんがメンテでも来てくれるから保険診療も助かってるよ。」


といった気持ちが必要かもしれません。



どういった考えであれ、どちらも敬意を払わないことには信頼関係なんて築けません。



もし、僕の立場で院長が偉そうな態度を取ってきたらどうなるかというと、


「じゃあ、辞めましょうか?こっちはここを辞めても他に呼ばれてるから全然大丈夫ですよ。むしろ僕が辞めて困るのはそちらではないですか?」


ってなります。(笑)


実際に、1箇所だけこのように偉そうな態度を取ってくる院長の所で働いているのですが、なぜそこを僕が辞めないかというと、今、診ている患者さんがいるからです。



その患者さんを見捨てて辞めるのは正直つらいです。



僕を信頼して来てくれてる患者さんを裏切ることになるので。



でも、その思いを断ち切るぐらい院長の態度が悪いと判断したらすぐに辞める予定です。



「僕よりできる矯正医を見つけるのは難しいと思いますがせいぜい頑張って下さい。患者さんからもクレームが出ると思いますがなんとかやって下さいね。」



と笑顔で辞めていくと思います。



矯正医を繋ぎ止めているのは給料ではなく患者さんです。



高い給料を払っていればいいだろと考えていてはいけません。



そこを勘違いするとえらいことになります。



これは院長と矯正医だけの話ではないと思います。



スタッフに対してもこの信頼関係というのは重要になってくると思います。



僕は開業していないので院長の気持ちが完全に分かるわけではないですが、このスタッフや働いている人への感謝の気持ちは絶対に忘れてはダメだと思います。



このように信頼関係を作るのが重要ですね。



4.矯正医の給料の決め方

先ほども少し話しましたが、矯正医への給料をどのようにするかをしっかり決めないといけません。



もめる原因になりますので。



ではどのように決めていくのかということです。



a.完全歩合制であるならば矯正の売り上げから材料費を引いた純利益の5割〜7割ぐらい。



b.固定給であるならば1日の人数にもよるが、日給10万円前後。
半日であるならば、5万円〜10万円。



c.固定+歩合にするなら、患者さん1人契約が決まったら10万円で、固定給は人数によって決める。


例えば、固定給+歩合である時の固定給の決め方は
5人までは4万円、5〜10人は6万円、
11〜15人は8万円、16〜20人は10万円。


というふうに決めるといいかもしれません。



気を付ける点は、


・固定給だけにすると院長は頑張るが、矯正医は頑張らない可能性があります。


なぜなら、院長からすると患者さんをできるだけ矯正の相談に回して患者さんを獲得しないとずっと固定給なので利益が減っていきます。


矯正医からすると、いくら患者さんを獲得しても自分の給料は固定されているので必死になって患者さんを獲得しようとはしないかもしれないからです。


・完全歩合制にすると矯正医は頑張るが院長は頑張らない可能性があります。


なぜなら、歩合制なので矯正医は自分の給料を多くもらうためにはできるだけ患者さんを獲得しようとします。



院長からすると、患者さんが獲得できなくても利益がマイナスになることはないので、必死にはならないかもしれないです。



・固定給+歩合にするとどちらもモチベーションが上がる可能性が高いですね。


僕は固定給+歩合制が好きです。(笑)



これは給料の決め方の一つの例であるので、これを参考にしてみてもいいと思います。



あと、フリーランスの矯正医に対しての給料の支払い方は少し違います。



少しややこしいのですが、給料で払うのではなく「報酬」としてお支払いします。



フリーランスの矯正医は個人事業主として活動しているため、個人事業主である会社にお支払いするという形をとります。



つまり、開業医さんはその会社に矯正治療を委任するという形にするため、矯正医が請求書を作成し、その金額を報酬としてお支払いするということです。



この報酬という形にするには固定給ではダメです。



固定給であると、それは報酬ではなく普通の給料ではないかと税務署に突っ込まれたら負けてしまいます。(負けるのは矯正医ですのでご安心を。)



もし、矯正医が給料ではなく報酬として受け取りたいと言ったら「業務委任契約書」が必要になるので、それにどちらもサインして同意の上で契約を結ぶということになります。



少し面倒くさいかもしれないですが、矯正医としては個人事業主になると経費が使えるようになるので、何卒ご理解頂きたいです。



色々と経費に落とせるようにして節税したいんです。(笑)



「矯正医がいるメリット、デメリット」

・メリット


a. 患者さんの歯並びが気になったらすぐに相談できる環境になる。


b. 矯正治療により自費による利益が増える。


c. 矯正治療で来てくれた患者さんがメンテナンスや虫歯治療で来てくれるので保険点数も上がる。


d. 矯正医と院長だけでなく衛生士さんとも連携を取って、色々な視点で患者さんをケアできる。


このようなメリットがあると思います。


・デメリット


1.チェアーが少し取られるので矯正医が来る時は混雑するかもしれないですし、保険点数がその日は少し減るかもしれないです。(流行っている医院であれば)



2.矯正医が変なやつだったらしばらく鬱になります。(笑)



デメリットもあるかもしれないですが、メリットの方が大きいかもしれませんね。



長々と話してきましたが、開業医の先生は矯正医を雇う時の参考にして頂ければと思います。







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