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矯正治療を成功させる方法!

こんにちは、ねこじ先生です。



まずは自己紹介をさせて頂きますね。



僕は矯正治療を専門で10年以上携わっています。



一年間の研修医の後に大学院の矯正科に入局し、歯学博士を取得し、日本矯正歯科学会の認定医も取得しています。



今は、様々な医院に矯正治療を受け持つフリーランスの矯正医として活動しています。



この期間中に感じたのは矯正治療がうまくいかずに苦しんでいる患者さんがほんとに多いということです。



なぜこんなに多くの方が矯正治療がうまくいっていないのかというと、矯正専門の先生に治療してもらっていないことがほとんどだということに気付きました。



いや、矯正専門の先生だったとしてもうまくいっていないこともあります。



この原因は、単に歯医者さんの技術不足であることでもありますが、患者さん自身が歯医者さん選びを間違えてしまっているということです。



他にも原因はありますが、それは後で説明していきますね。



このnoteを見ているということは自分の歯並びが気になっており、これから矯正治療を始めようと考えている方が多いかと思います。



もしくは、自分のお子さんの歯並びなども気になっているのかもしれません。



その時に思いつくのが、歯医者さんで矯正治療をしてもらおうと考えるはずです。



できればいつも通っているかかりつけ医で矯正もできるのならついでにやってもらいたいなと考えるかもしれません。



しかし、それは間違いです。



なぜなら、矯正治療は歯医者の治療の中でも特に専門性が高く、一般の歯医者さんでは治療するのがほぼ不可能なのです。



でも、近くの歯医者さんをネットで検索したりして調べてみると、一般治療(虫歯治療)をしている歯医者さんでも矯正治療していますと言っています。



これはどういうことなのか?



ひょっとしたら、一般治療も矯正治療もできるスーパードクターなのではと思うかもしれないですがそうではなく、なんとなく矯正治療をしているということがほとんどなのである。

こんなこと言うと怒られるかもしれないですが。(笑)



よく考えて頂ければ分かることですが、何年間も毎日のように矯正治療している専門の先生と、普段は虫歯治療などの一般治療をして、たまに矯正治療をしている先生と比べてどちらが矯正治療をうまくできるのかということである。



当然、毎日矯正治療している矯正専門医の方がうまく治療してくれるはずです。



歯医者に専門があるというのはあまり意識していない方が多いかもしれないですが、実際はかなり専門に分かれています。



保存、補綴、デンチャー(入れ歯)、小児、口腔外科、インプラント、そして矯正。



このように、歯医者も専門に分かれており、先生によって得意な治療と不得意な治療が存在します。



お医者さんも専門に別れているのはご存じかと思いますが、外科が必要な方が内科に行くことはないと思います。



それと同じなのですが、矯正が必要なのに矯正専門でない先生に診てもらっている方がかなりたくさんいます。



ほんとにそれで安心できますか?



僕でしたら外科が必要でしたら、内科の先生には頼みません。
外科専門の先生に診て頂きたいです。



もっというなら、外科の先生であっても、よりできる先生に診て頂きたいです。



では、矯正専門の先生に診てもらうためにはどうすればいいのか?ということです。



そもそも、矯正専門の先生ってどうやって探すのか?
どこにいるのか?
その先生はうまく治してくれるのか?
専門であっても信頼できるのか?



このように、矯正専門の先生であることと、専門であってもよりできる矯正の先生を探す必要があります。



おおげさな話になるかもしれないですが、心臓の手術が必要になった時に少しでも上手なお医者さんを探したくなると同じです。



矯正治療は治療費が高額で、治療期間も長く、ほんとに治るのかどうか不安を抱えたまま何年も過ごすことになるのはかなりのストレスだと思います。



このnoteではTwitterでは伝えきれなかった内容も含めて「できる矯正医を探すための7つの項目」をお伝えしたいと思います。




また、矯正治療は自費であり高額です。



矯正治療に関するお金の知識も重要になってきます。



ですので「矯正治療に関するお金の知識」もお伝えしていきます。



これを読めば、矯正治療を行うにあたり、数万円~数十万円ほど得をします。



もうすでに矯正治療を始めてしまった方も大丈夫です。



是非この知識を元に素晴らしい歯並びと咬み合わせを手に入れて頂けたらと思います。




☆「できる矯正医を探すための7つの項目」


できる矯正の先生を探すためには、まず次の7つの項目を考えなければなりません。


1. 矯正専門で開業している医院。もしくは矯正専門の先生が月に何回か来てくれている医院を選ぶ。


2. 矯正の先生が「日本矯正歯科学会の認定医」以上の資格を持っている。


3. どの症例も歯を抜かずに治すと言っていない。


4. マウスピース矯正を勧めてこない。


5. 矯正料金の相場を知っておく。


6. 装置の性能を知っておく。


7. 先生の人柄を見る。(直感)


この7つが重要になってきます。


一つずつ解説していきますね。


1.矯正専門で開業している医院。もしくは矯正専門の先生が月に何回か来てくれている医院を選ぶ。


当然といえば当然ですが、矯正専門で治療している先生に診てもらうということです。



矯正専門ということは、虫歯治療などは一切せずに矯正治療しかしていない先生です。



矯正専門で開業しているということは、その医院では矯正以外の治療はしていませんので、専門中の専門ということです。



あと、矯正専門の先生が月に何回か来てくれている医院というのは、基本的には一般治療をしている医院ではあるが、矯正治療に関しては専門の先生に依頼することにより自分の医院に来てもらい治療してもらっているということです。



このシステムであれば院長は一般治療に集中でき、矯正の先生は矯正だけに集中して治療できるということです。



矯正治療は必ず専門の先生に診てもらうというのが一番重要になってきます。




2. 矯正の先生が「日本矯正歯科学会の認定医」以上の資格を持っている。


これはどういうことかというと、矯正専門の先生がほんとにできる先生であるかという指標になります。



矯正専門であっても腕が未熟な先生もいます。



矯正専門の先生を見つけたら、その先生がほんとにできるのかをふるい分けするということです。



矯正の学会には様々な学会があるのですが、医院のホームページを見ると、院長の経歴の欄に様々な学会に入っていると紹介されていると思います。



しかし、学会に入っているのがすごいわけではありません。



学会は年会費を支払えば誰でも入れますので。



学会に入っているのがすごいのではなく、学会に認められた先生がすごいのです。



その中でも「日本矯正歯科学会」に入っているかどうかを確認してください。



他の学会はおまけだと思ってください。(笑)



その日本矯正歯科学会には誰でも入ることができるのですが、その学会に認められた専門中の専門の資格である「認定医」という資格を手に入れるにはかなり険しい道のりが存在します。



認定医という資格を取るには、まず最低でも5年間日本矯正歯科学会に入る必要があります。



あと、できれば大学の矯正科の大学院に入る必要があります。



大学の矯正科で書き上げた論文といっしょに完璧に治した10症例を日本矯正歯科学会に提出し、厳しい審査と口頭試問(試験官にどうやって治したのかを質問攻めされる)をクリアしてやって取れるのが「日本矯正歯科学会の認定医」という資格です。


それより上の資格には「指導医」や「専門医」という資格があり、この資格を持っている人は少なくほんとにできる先生ということです。



しかし、人数が少ないですので、とりあえず最低でも「認定医」の資格だけでも持っているのは必須条件です。



気を付けないといけないのは、矯正専門で開業している先生でもこの認定医という資格を持たずに開業している先生もいます。



認定医という資格がないのが悪いというわけではないですが、あくまでも判断基準にしてください。



3. どの症例も歯を抜かずに治すと言っていない。


どの症例も歯を抜かずに治すと言っていないとはどういうことなのか?



矯正治療を行う時には様々な検査が行われることにより治療計画が立てられ、その時に歯を抜くかどうかの診断ができます。



つまり、症例も見ずに歯を抜かずに治すとかいう診断はできないはずなのにそういったことを言っている先生がいます。



そのような歯医者は信用できません。



患者さんのできれば歯を抜きたくないという心理につけこんだ集患方法ということです。



このようにどの症例も歯を抜かずに治しますという先生は矯正専門の先生の中のほんの1割ぐらいの人で、歯を抜く診断ができない人達です。



歯を抜かないのが美学のように抜かないことに執着してしまっているので、話が通じません。



抜かないということは、口ゴボで口元を後ろに下げたい人は治りません。



口元を後ろに下げるには抜歯しかないのですが、こういった先生はなかなか歯を抜こうとしません。



できるだけ歯を抜かないようにという名目で歯列を拡大しようとして、無駄に治療期間が延びてしまいます。



治療期間が延びるということはその間にかかる調整料がかさんできます。



最終的になんとか歯を抜かないように頑張ったけどダメだったからやっぱり抜こうかということになります。(結局抜くの?ってなります。)



最初の診断がしっかりできていればこういったことは起きません。



少しでも調整料を取ろうとしてくる歯医者はこういったことをしてきますのでほんとに気を付けてください。



もし、患者さんがどうしても抜きたくないと言ってしまうとこういった歯医者の餌食となります。



歯を抜かなければならない症例は素直に歯をぬくべきなのです。




4. マウスピース矯正を勧めてこない。


まず、マウスピース矯正とはどういったものかというのを解説してみます。



マウスピース矯正とは、最近流行り始めた矯正治療法であることは皆さんもご存じかと思います。



しかし、このマウスピース矯正はほんとに歯並びが治るのかということです。



結論からいうと、はっきりいって治りにくいです。



ここで治りにくいという表現をしたのは、先生によって結果が変わりやすいということです。



なぜ、先生によって治療結果が変わるかというとマウスピースができるまでの過程が関係しています。



マウスピースができるまでの過程は、まず患者さんの資料を採ります。



歯型を採り、レントゲン写真、お口の写真などの資料を整えて、海外のマウスピース会社へ送ります。



その後、マウスピース会社から治療計画が送られてきます。



ここが重要です。



送られてきた治療計画は海外の歯医者さんが作ったわけではありません。



全く歯科関係ではない人がマウスピース会社の治療計画を立てるアルゴリズムに当てはめたなんとなくの治療計画になっています。



しかし、そんな治療計画であっても矯正専門の先生であればおかしいことに気づきます。(こんな動き方するわけないでしょって感じで。)



つまり、間違っている所を指摘して治療計画を改善することができます。



このやり取りは最低でも3~5回ほど必要になります。(何回言っても指示通りに作ってくれないので。)



でも、矯正専門でない先生はその間違いに気づきませんので、そのままの間違った治療計画のまま発注してしまいます。



結果、思うようには動かずに問題となります。



これがかなり問題となっており、訴訟沙汰に発展していることもあります。



専門の先生であればマウスピースで動かなかったとしても、いつものブラケット治療でリカバリーすることができますが、専門でない先生はブラケット治療ができないですのでリカバリーできないのです。



ですので、もしマウスピース矯正をするにしてもやはり専門の先生で、さらにマウスピース矯正に慣れている先生に頼む必要があります。



矯正専門の先生でもマウスピース矯正が苦手な方は多いです。



そもそも動きにくい上に咬み合わせがうまくできないことが多いので使う先生が少ないのです。



つまり、矯正専門の先生はマウスピース矯正ではあまりうまく治せないと分かっているのですが、専門でない先生はたぶん大丈夫でしょって感じでマウスピース矯正を勧めてきます。



マウスピース矯正が得意だから勧めてくるのではなく、マウスピース矯正しか選択肢がない上に、専門ではない先生だから勧めてくるということです。



そして、専門ではないのでマウスピース矯正で治らなかった時はリカバリーすることができません。



もっと言えば、マウスピース矯正は一日に22時間使用しないといけないのですが、正直2年近く毎日22時間も使用するのは難しいと思います。



一日ぐらいは使えない時があるかもしれません。



でも、一日ぐらい20時間の時があっても大丈夫でしょ。とか次の日に頑張ればいいのでは?と思うかもしれません。



しかし、問題はそこではありません。



もし、一日でも22時間使えなかったとしたら、先生に「同意書に書いてあるように毎日22時間使用しないといけないっていう約束でしたよね?一日でもできなかったのであれば、治らなかったのはあなたの問題です。」と言われて、治らなかったのを患者さんのせいにしてくる可能性もあります。



マウスピース矯正は目立ちにくいのが売りなのかもしれないですが、全責任を患者さんに押し付けられるかもしれないので注意が必要ですよ。




5. 矯正料金の相場を知っておく。


矯正料金の相場とは、


・相談料:無料~3000円


・資料代、診断料:3万~6万円


・装置代:一期治療(子供の治療)は、25~35万円


     二期治療(表側のブラケット治療)は、50~70万円


         (裏側のブラケット治療)は、100万円~150万円


     上側だけ裏側のブラケット治療は、90万円~100万円


・マウスピース矯正:40~70万円


・調整料:3000~5000円


ほとんどの歯科医院がこのような相場になっています。



東京などの都会は物価が高いのでこの相場よりも少し高く設定されているかもです。



なぜこの矯正料金の相場を知っておかないといけないかというと、この相場から逸脱している歯科医院はすべてではないのですがあまりよくないイメージがあります。



矯正治療は基本的に自費ですが、自費というのは医院によって設定が自由になっており、でたらめな設定になっている医院が存在します。



例えば、子供の矯正治療は5万円からできますとか、表側のブラケット治療が200万円しますなど、相場から逸脱していても患者さんはそういうものなのかと思ってしまいます。



しかし、良心的な歯医者さんは相場から逸脱した料金設定にはしないはずです。



腕にかなりの自信がある先生は少し高めに設定するかもしれないですが、逸脱していると良心が咎められると思います。



お金儲けに走る歯医者さんが自費を高めに設定していることが多いのです。



そして、お金儲けに走っている歯医者は腕が未熟なことが多いように感じます。(全員ではないですが。)



また、特に子供の矯正治療で相場より安すぎる医院は、矯正治療で儲けようとは考えずに矯正治療を安くやってますよーと宣伝することによって患者さんを集めて、保険診療で儲けようと考えています。



その手法は別に悪いとは言わないですが、矯正治療は適当なことが多いです。



なぜ安くするのかを心理的に考えると、その先生の腕が未熟なので高く設定しづらいということと、安いから完璧に治らなくても文句を言わないでねという心理が働いています。



患者さんも最終的にしっかり治っていなくても安かったからまあこんなものなのかなとあきらめてしまうことが多いです。



子供の矯正治療期間が10年ぐらい続いて患者さんと母親のモチベーションが保てなくなり、もういいですと患者さん側から言ってくるのを待っています。



この状況になるのをそこの医院は狙っているのです。



その後で、治らなかったと文句を言っても途中でやめたいと言ったのはそちらですよね?あのまま続けてたら治っていたのにと言われて泣き寝入りになります。



ほんとに気を付けてくださいね。



このように矯正料金の相場を知っていることによりぼったくりの歯医者さんを排除することができます。



また、一つの医院だけの料金を調べるのではなく、他の医院の料金も調べることによってその地域の相場を調べるのもお勧めです。



全体的な相場とその地域の相場を照らし合わせることによって、相場から逸脱していないかを検討することが必要です。




6. 装置の性能を知っておく。


歯医者でもないのに装置の性能なんて分からないと思うかもしれないですが、重要なところだけ把握していれば大丈夫です。



矯正装置というのは、いくつかの種類があります。



・大人の矯正治療(中学生以上)


1.表側のブラケット治療


2.裏側のブラケット治療


3.マウスピース矯正


4.セラミック矯正


ざっくりとですが、この4つの治療法があります。


一つずつ解説していきますね。


1. 表側のブラケット治療


この装置の特徴は、どの症例にでも適応できる万能型の装置です。



抜歯でも非抜歯だったとしても治療できます。



特に口ゴボなどの口元が出ている症例に適しています。



つまり、口元が前に出ているのが気になっている方はこの装置が一番効果的です。



2. 裏側のブラケット治療


この装置の特徴は、表側の装置と同じでどの症例でも大丈夫なのですが、口元を下げるのは少し難しい装置です。



できなくはないのですがメカニクス的に治療が難しいのです。



できるだけ歯の角度も考慮しながら口元を下げるにはインプラントアンカーといった骨にネジのようなものを打ち込む方法で改善する必要があります。



上手な先生であればいいのですが、腕が未熟な先生だとうまくいきません。



つまり、先生にとっても難易度が高い装置なのでできる先生が限られているということです。



また、難易度が高いので装置代が表側よりも高めに設定されています。



3. マウスピース矯正


この装置は歯を抜かずにすむ症例であればまだ大丈夫ですが、基本的に歯を抜く症例には適していません



つまり、歯を抜かないといけないと診断されたのにマウスピース矯正を勧められたらその歯医者さんはマウスピース矯正の性能を理解していない可能性があります。



でも、先生の中には抜歯が必要なマウスピース矯正であっても上手に治す先生が存在しますが、このような上手な先生はなかなかいません。



ですので、マウスピース矯正に手を出すのはかなりのギャンブルになります。



自分の近くにそんなにできる歯医者さんがいる可能性が低いからです。



4. セラミック矯正


これは絶対にお勧めできません



セラミック矯正というのは、実は矯正治療ではありません



歯を削ってセラミックの被せ物を被せる補綴(ほてつ)治療と呼ばれる治療法であり、無理やり歯並びを良く見えるようにするむちゃくちゃな治療です。



歯を削って歯の傾きも無理やり変えるため、歯の負担が増えます。



歯を削ると染みたりもしますし、最悪の場合、歯の神経を抜く必要があります。



歯の神経を抜くということは、例えるならば木が枯れ木になるのと同じです。



神経がなくなれば歯はもろくなります。



歯の神経を抜くと歯の寿命が縮まるので将来的にその状態を保つことが困難になるということです。



また、セラミック矯正をすると歯の傾きを無理やり変えるので、その後でやっぱり本来の矯正をしようと考えても歯の傾きが分からなくなっているので本来の矯正治療ができない可能性が高いです。



さらに、セラミック矯正は見た目だけしか改善しないので奥歯の咬み合わせはよくなりません



見た目がよくて中身が悪いような状態です。



ほんとにそれが望みですか?



値段としては、一本10万円近くするので、もし上顎の前歯6本だけをやるとしても60万円ほどします。



60万円なら普通の矯正料金とそんなに値段は変わらないし、治療もすぐに終わるのであればいいじゃんと思うかもしれないですが、その状態が一生もつわけではありません。



年齢の増加とともに歯茎が下がり始めるとセラミックと歯茎のきわの部分が目立ち始めます。



その状態を改善するにはもう一度削り直してセラミックを被せるしかありません。



歯はさらに細くなり、寿命が縮まり、お金もまた60万円かかります。



これを何回繰り返すのか分かりませんが永遠にこの負のループが繰り返されます。



お年寄りになるころには歯はボロボロになり、歯の根っこしか残らないかもしれないです。



お金はかかるし、将来的に歯はボロボロになる。



ほんとにこれが望みなのかをしっかりと考えないといけないです。



今だけを考えるのではなく将来のことも考えるべきです。



矯正治療であるならば、治療期間は2~3年はかかるかもしれないですが、その後は自分の歯でしっかりと咬める状態で過ごすことができます。



お金も将来のことを考えるとセラミック矯正と比べてすごくリーズナブルです。



芸能人やアイドルがこのセラミック矯正をやっているので自分もやってみようと考えている方もいるかもしれないですが、絶対にお勧めできません。



虫歯だらけで虫歯を治すついでにセラミック矯正で歯並びも治すというのであればまだいいかもしれないですがそれでもお勧めしづらいですね。



このように、矯正装置の性能をざっくりとでも知っておくとその歯医者さんがほんとのことを話しているかを見抜くことができますし、自信をもって矯正治療に望めると思います。



見た目を気にしないのであれば表側のブラケット治療を選択するのが一番いいと思います。



そもそもなぜ矯正治療をしようと考えたのか?



きれいな歯並びと咬み合わせを手に入れたいと考えたからではないでしょうか?



その一番重要な目的があるのに治療途中の見た目を気にしてしまい、目的であるきれいな歯並びが手に入りにくい装置を選ぶのは本末転倒だと思います。



僕個人の意見ですが、矯正治療をしてきれいな歯並びを手に入れようと努力している姿は美しいと思います。



恥ずかしがる必要はないです。



前に患者さんに聞いた話ですが、矯正治療をしたまま就職活動として会社の面接に行ったところ、歯並びをきれいにするという自己投資を意識しているねと言われて面接に受かったと言っていました。

(矯正のおかげだけではないとは思いますが。)



このようにあえて矯正治療をしていると見せることでプラスになることもあると考えてもいいかもしれないですね。




7. 先生の人柄を見る。(直感)


矯正治療を始めると治療期間が2~3年はかかります。



その間に先生に不信感を持ったまま治療を続けるのはかなりのストレスとなると思います。



ですので、その歯医者さんがほんとに信用できるかがどうかは最初の相談の時に判断しないといけません。



自分の話をほんとに親身になって聞いてくれているのか、本音で話してくれているのかどうかを判断するのです。



この歯医者さんはちょっとなーと思ったら、たぶんその直感は正しいと思います。



最後は自分のこの直感を信じてもいいと思います。



最初から不信感を抱かせる歯医者は僕だったら信用できません。



できれば、そこの先生に頼んで今までに治した自分と似たような症例を見せてもらうように頼んでみるのもいいと思います。



腕が未熟であまり治した症例がない先生は、面倒くさがったり、信用できないなら他に行ってくれと言ってくるかもしれません。



逆に、腕が良くて優しい先生であれば、よくぞ聞いてくれましたと言わんばかりに自慢するように快く見せてくれます。(笑)



歯医者さんは、ほんとは完璧に治した症例を誰かに見せたいんですよ。



すごいですねー、よく治しましたねーって言われたいんですよね。



人間って何歳になっても褒められたいですからね。



患者さんにも褒められたらその日はずっと上機嫌ですよ。



僕だけかもしれないですが。(笑)




このように、7つの項目を照らし合わせて考えるとそこの歯医者さんがしっかりと矯正治療をしてくれるのかなんとなく分かってきます。



これを何も考えずに近くの歯医者さんになんとなく頼んでもほとんどうまくいきません。



勘だけでできる矯正医に出会う確率はたぶん20人に1人だと思います。(僕の感覚ですが)



かなりの運が必要です。



できる歯医者さんというのは僕達歯医者であっても分からないのです。



ですので、患者さん自身で探す必要があるのです。



しっかりと探せば必ず見つけ出せます。




次に「矯正治療に関するお金の知識」を勉強する必要があります。



矯正治療はほとんどが自費であり、医院によって違いますが診断料や装置代、治療期間中の調整料などを含めるとかなりの金額になります。



この矯正治療に関わってくる料金はほんとにバカになりません。



ですので、この高額になる矯正料金をうまく扱うことによって税金をコントロールしたり、固定費を見直すことによって調整料を捻出することも可能ですので是非この知識を活用して頂きたいです。



では、説明していきますね。



☆「矯正治療に関するお金の知識」


1. 医療費控除


医療費控除とは、どういったものなのか?



聞いたことあるようなないような言葉かもしれません。



そもそも控除って何?と思っている方もいるかもしれません。



まず、控除の意味から説明していきますね。



控除を理解するにはまず、「年収(収入)と所得の違い」を理解する必要があります。



年収(収入)と所得の違い


年収とは一年間で得た給料のこと。
所得とは一年間で得た給料(年収)から様々な控除を差し引いたものです。


サラリーマンの所得の求め方は、


サラリーマン:年収-控除=所得


個人事業主の所得の求め方は、


個人事業主:年収-経費-控除=所得


この所得(課税所得)に対してかかる税金を所得税といいます。



この所得には住民税もかかってきます。(厳密には少し数値は変わりますが。)



つまり、控除を増やすことによって所得税や住民税を少なくさせるということです。



では控除とはどういったものなのか?



納税者はそれぞれ異なる個人的な事情や条件があり、一律に課税すると不公平感を生む場合があります。


妻や子どもがいたり、両親や祖父母などの世話をしないといけなかったりすると独身の人と比べて負担が大きいためです。


そこで、所得税の負担をできるだけ公平にするために「所得控除」が設けられています。


所得控除の要件に当てはまる場合、一定額を所得から差し引いて、税負担を軽くさせることができるということです。


つまり、簡単に言うと控除できる条件が当てはまれば控除することができて税金(所得税や住民税)を安くすることができるってことです。


控除は16種類ほどあり、その中に医療費控除があるということです。



医療費控除とは1年間(1月~12月)に支払った医療費のうち、10万円を越えた分の医療費が控除となります。



つまり、一年間で矯正治療の診断料や装置代、調整料を合わせて80万円ほどかかったとすると、80-10=70万円の控除が適用されます。



生計を一にする家族の医療費も対象となるため、家族全員の一年間にかかった医療費を合計することができます。



会社員も自分で確定申告する必要があるのでこれが面倒くさいのでやらない方が多いのですが必ずやるようにしてください。
(確定申告は2月15日~3月15日)



また、家族の中で最も収入の多い方がやると最も節税効果が高いです。

(後で説明します。)



申告期限を過ぎてしまっても5年間は過去の分を遡って確定申告を行うことができますので、すでに矯正治療を始めてしまっている方でも大丈夫です。
5年間は領収書を保管しておくようにしてください。



領収書をなくしてしまった方は医院に再発行してもらえるかもしれませんので、一度相談してみてください。



医療費控除は矯正治療以外にも医師にかかった治療費、インプラントや不妊治療、その病院までのタクシー代なども適用となります。


医療費控除適用


では、この医療費控除を確定申告で申請したとして、どれくらい税金が安くなるのかということも理解すると医療費控除の威力が分かります。



そのためには自分の所得、もしくは親に確定申告をやってもらうのであれば親の所得を調べると計算できるようになっています。



まず所得税の計算方法を知るようにしましょう。

所得税率表

この表を基に所得税の計算をしてみましょう。


ここでいうのは年収ではなくて所得です。


つまり、年収から控除を引いた額です。


この表を見てみると所得税率が書いてありますが、これは所得が195万円以下であれば5%の所得税率ですが、200万円の所得であればいきなり10%になるわけではありません。


200万円の所得であるならば、195万円を超えた5万円に対して10%の所得税率がかかるということです。


つまり、200万円の所得であるならば、195万円までは所得税が5%かかり、195万円を超えた5万円に所得税が10%かかるということ。


実際に計算してみると、200万円の所得であるならば、


195万円×5%=97500円

5万円(200万円-195万円)×10%=5000円

97500円+5000円=102500円

102500円の所得税がかかるということになります。


でも、この計算をいちいちするのが面倒くさいですよね。


ですので、表の右側に控除額と書いていますよね。


これを利用すると、計算が簡単になります。


計算してみると、


200万円×10%-97500円(控除額)=102500円


となります。


*控除の話をしているのに控除額とか書かれるとごっちゃになってややこしく感じるかもしれないですが、ここでいう控除額は計算を簡単にするために用いられている言葉ですので本来の控除とは意味が違います。



もう一つ例として、所得が500万円であるならば表でいうところの所得税率は20%ですので、所得税の求め方は、


500万円×20%―427500円=572500円です。


所得税はこういった計算で求めることができます。


住民税は一律約10%なので、所得が500万円であるならば約50万円になります。



ではここで、医療費控除を使ってみましょう。


医療費控除が70万円であるならば、今の所得500万円から70万円を引くことができます。


500万円―70万円=430万円


所得が430万円になるので、かかる所得税は、


430万円×20%―427500円=432500円


となります。


住民税は10%なので所得が430万円であるならば約43万円になります。


つまり、医療控除を行うことによって所得税を572500円から432500円に少なくすることができ、住民税は50万円から43万円にすることができます。


所得税は14万円、住民税は7万円の節税ができたということ。


合計21万円分安くなったということです。


しかし、この計算もややこしいですよね。。


簡単に説明すると、所得税率が20%になる所得の方は控除で70万円の所得を少なくできるということは、70万円分に対して20%の所得税がかからなくなるということなので、70万円×20%=14万円の節税ができたと計算できます。


この方法だとすぐに所得税の節税額が計算できます。


これはかなりの金額だと思います。


ですので、医療費控除は必ずやるようにしてください。


面倒くさいとは思いますが、必ず、必ずやった方がいいです。


数十万の税金を何に使うか分からない国に取られるぐらいなら取り返して家族のために使う方がいいと思います。


家族の中で最も収入の多い方がやると最も節税効果が高いというのは、先ほど説明したように所得が高い人ほど所得税率が上がっていくので、もし夫婦共働きで旦那さんの給料の方が高いのであれば旦那さんの方で確定申告してもらった方が多く節税できるということです。

生計を一にする家族の医療費も対象となるためです。



ちなみに、所得が4000万円を越えるお金持ちの方は所得税率が45%で住民税の10%を入れると半分近く税金で持っていかれます。


このようなお金持ちは医療費控除を使うと半分ほど税金が戻ってくるということです。


つまり、矯正治療をするとほとんど半額ですむようということですね。


お金持ちが節税したくなる気持ちが分かりますね。(笑)




2.高額療養費制度


高額療養費制度とはどういったものか?


皆さんは基本的に、国民健康保険もしくは健康保険に入っていると思います。


この医療保険に入っていると、共通して3つの恩恵が受けられます。


1. 病院での自己負担が3割で済む。


2. 出産育児一時金で赤ちゃん一人が生まれるにつき、42万円支給される。


3. 高額療養費制度


(*健康保険に加入している方は他にも、出産手当金、傷病手当金、育児休業保険料免除制度などがあり、国民健康保険より保障が手厚いです。)



矯正治療は基本的には自費なのですが、手術を併用する矯正治療であれば保険が適用されます。



受け口などの骨格に問題がある場合、歯だけの矯正治療では治せず手術が必要と判断されると「顎変形症」という病名が付くので保険が適用されるのです。



受け口以外にも、オペが必要なくらいの重度の開咬(前歯で咬めない症状)、オペが必要なくらいの重度の出っ歯、6歯以上の先天欠如(生まれつき永久歯が6本以上ない症状)、ダウン症、などなど。



保険が適用される症状である場合に、高額療養費制度を考えないといけません。



国民健康保険や健康保険に加入していると、病院での治療費が3割になるのはよく知られていますが、この高額療養費制度はあまり知られていません。



この高額療養費制度というのは、もし一か月で受け口の手術代に100万円かかったとしてもほとんどの方は10万円以内になるという制度です。



収入にもよるのですが、月の収入が50万円以内でしたら、手術代が100万円かかったとしても10万円以内に抑えてくれるという制度です。


高額療養費制度


本来であるならば、100万円の手術代がかかったのであるならば、3割自己負担である30万円がかかる計算になりますが、この高額療養費制度によって10万円以内に抑えてくれるというありがたい制度なのです。



ですので、手術を併用しないといけない矯正治療の方はこの制度があるので自己負担は少なくて済みます。



高額療養費制度で10万円以内に収まったとしたらその約10万円の医療費も医療費控除の適用となりますので、どちらも活用しましょう。


気を付けるべき点は、医療費控除は1月~12月の一年間の医療費の合計ですが、高額療養費制度は医療費がかかった1か月間だけの合計になります。




3.矯正装置代をクレジットカードの分割で支払うのはダメ!


まず、クレジットカードの仕組みを理解しましょう。


・クレジットカードの仕組み


 現金で服を買う  → お店に現金で払う。(普通)


 クレジットカードで服を買う  → カード会社が代わりにお店に払う。


 ツケ払いと同じ。


その人に信用によって月の限度額が違う。


・翌月一括払い(1回):手数料無料


・ボーナス一括払い(1回):手数料無料


どちらもこちらの手数料は無料であるが、お店から2~3%の手数料をもらっている。
(もし友達が経営しているお店に行ったら現金で払ってあげてね。)


・分割払い(何回かに分けて支払う):手数料がかかる。

                  (金利約10~15%)

・リボルビング払い(何円ずつに分けて支払う):手数料がかかる。
                      (金利約15%)


つまり、クレジットカードの金利がかなり高いので矯正装置代をクレジットカードで支払うとかなり損をします。



普段あまり金利について考える機会は少ないと思いますが、クレジットカードの金利は皆さんが想像している以上に高い金利です。



年率10~15%の金利がつくのですが、これがどれだけ高いかを理解しなければなりません。



これは簡単にいうと、80万円の装置代を分割で払うとするとざっくりとした計算ですが80万円×10%=8万円多く払っているということです。



月の分割払いで返済金額が減っていくのでここまでは高くならないかと思いますが、2~3年間分割するとしたらかなりの金利が取られるということです。



これはリボルビング払い(リボ払い)でも同じくらいの金利がかかります。


例えば、50万円の装置代をリボ払いで月に1万円ずつ支払う場合。


 1ヶ月で6250円の手数料がかかる。


 元本は3750円しか返せてないことになる。


 返し終えるのに133か月ほどかかる。


 その間の手数料は831250円になる。


50万円を払うのに、手数料が831250円かかるということです。


かなりえぐい商売ですよ。


リボ払いしている人はすぐにやめてください。


リボ地獄に落ちます。


もし、すでに矯正治療を始めていてクレジットの分割を始めてしまっている人やリボ払いでリボ地獄に落ちている人は、最速で返済するように努力してください。


もしくは、親におでこが擦り切れるぐらい土下座してでもお金を借りて返済し、その後で親に返済するようにしましょう。



ですので、クレジットカードで分割払いをするくらいなら、一括で払えるようにお金をまず貯めてから始めるか、もしくは親か祖父母にお願いして装置代を出してもらいその後で親に分割で返す方がいいです。



もしくは、医院で金利なしで分割してくれる所もありますので、相談してみてもいいかもしれません。



しかし、医院で分割するにしてもできれば装置代は一年以内にお支払いした方がいいです。



なぜなら、先ほど説明したように医療費控除はその年の1月~12月にかかった医療費の合計に対して適用されるので1年以上分割してしまうと医療費控除の効果が薄れてしまいます。



例えば、クレジットカードを使わずに医院で3年に分割してお支払いさせてもらうことができたとして、装置代が90万円だとします。



一年間で30万円お支払いするとします。



医療費控除を計算するときに10万円を引くことになるので、
30万円-10万円=20万円

その年の医療費控除は20万円となります。



すると3年間で60万円の控除となります。



これを分割だったとしても一年間でお支払いしたとすると、
90万円―10万円=80万円の控除になります。



一年間でお支払いするのと、三年間でお支払いするのとでは20万円も控除に差があるということです。



この20万円の控除の違いは所得税率が20%で計算すると、
20万円×20%=4万円の差があるということです。



住民税は10%なので2万円です。



つまり、6万円分損をしてしまうということです。



ですので、医院で分割してもらえることになったとしても、医療費控除を最大限に適用させるには12月までにお支払いを終えた方がいいということです。



ここで気を付けるのは、医療費控除は1月から12月までの医療費の合計ということなので、もし年末から分割しようとすればすぐに12月が過ぎてしまうので、年末であるならば医院と相談して次の年の1月からお支払いをさせてもらうようにすると医療費控除を最大限に利用することができます。



医療費控除を理解している歯医者さんであれば、よく分かってますねー、大丈夫ですよ!と理解してくれると思います。



医療費は装置代だけでなく診断料や調整料も合わせることができますので、矯正治療を始めるタイミングは1月からにした方がいいかもしれないですね。

相談は年末までにはした方がいいですね。



4.調整料の捻出方法


矯正の調整料は調整する時にかかってくるのですが治療期間が延びれば延びるほど負担になってきます。



基本的に専門の矯正医は早く終わらせることに美学を感じている先生が多いと思いますので(笑)、だらだらとした治療は好みません。



ですが、難しい症例でしたらどうしても治療期間がかかってしまう時もあります。



この調整料は治療期間が延びるとバカになりません。



月に3000円だったとしても年間で36000円になります。



3年間で108000円になります。



この調整料が以外と苦しく感じてしまう方もおられると思います。



この調整料を捻出する方法があります。



それは、普段の生活でかかっている「固定費を削減する」ということです。
固定費には色々ありますが、ここでは誰でもできる簡単な方法をお伝えします。


・固定費を削減する

1.携帯代

2.民間の医療保険料

3.自動車保険の中の車両保険料


この3つが固定費を削減しやすいです。



1.携帯代



皆さんは携帯をどこの会社のを使用しているのでしょうか?



Docomoだったり、AUやSoftbankなどの大手キャリアかもしれません。



しかし、それらの会社の携帯代が月に1万円ほどかかっていませんか?



この固定費を削減するということです。



つまり、「格安SIM」にするということです。



格安SIMにすると、月の携帯代が3000円以内に収まります。



携帯代が1万円から3000円以内に収まれば7000円の固定費が削減できます。



それを矯正の調整料にあてるのです。



格安SIMは色々ありますが、楽天モバイルやYモバイル、UQモバイルなどがあります。



どれも特徴はありますが、楽天カードを持っている人は楽天モバイルがいいと思います。



ダイヤモンド会員であれば一年間だけですが携帯代が月に1000円になります。



楽天モバイルにしていると、楽天市場でお買い物する時に楽天ポイントが1倍多くもらえることになります。



さらに、携帯代を楽天ポイントでお支払いできるので現金で払うこともなくなるかもしれません。



僕は楽天モバイルにしており、ポイントでお支払いしているので携帯代は実質無料のような感じです。



しかし、少し通信速度が遅く感じます。



通信速度は速い方がいいのであればYモバイルがいいと言われています。



このように携帯を格安SIMにすることによって簡単に調整料を捻出することができます。



これを機会に格安SIMを検討してもいいと思います。



2.民間の医療保険料


皆さんは民間の医療保険に入っておられますか?



入っているのであればなぜ入ったのかを真剣に考えたことはありますか?



たぶん、親や友達から勧められたからなんとなく入ったという方が多いのではないでしょうか。



もしくはお守り的なイメージで入っているかもしれません。



しかし、民間の医療保険は入る意味がほとんどありません。



なぜなら、皆さんはすでに世界最高クラスの医療保険に入っているからです。



それは、国民健康保険、健康保険です。



先ほどお話しましたが、この医療保険の中には高額療養費制度があります。
この高額療養費制度のおかげで保険診療内であれば100万円の医療費がかかったとしても10万円以内に収まります。(収入にもよりますが)



つまり、民間の医療保険に入るぐらいなら10万円を貯めたらいいということです。



そもそも、なぜ民間の医療保険に入るのかとよくよく考えると癌などにかかった時に医療費が足りなくなるのかもと考えたはずです。



しかし、実際に癌にかかったら医療費がいくらかかるのかはほとんどの人は考えていないのです。



癌にかかると癌の種類にもよるのですが手術代に100万円前後かかります。


100万円前後ということは高額療養費制度を活用することによって約10万円の負担ですみます。



他にも保険が適用されない「食事代」や個室を希望される場合は「差額ベッド代」がかかりますが、食事代は入院してなくてもかかりますよね。



差額ベッド代は個室を希望されない限りはかかりません。



しかし、気を付けないといけないのは個室しか空いてなくて個室にせざるをえない時です。



つまり病院側の都合で個室になったにも関わらず個室なので差額ベッド代の請求をされることがあります。



これは支払う必要はありません。



なぜならこちらが希望していないのに病院側の都合で個室になった場合は払わなくていいという法律があります。



でも病院側は同意書にサインするように勧めてきます。



「同意書にサインしなければ入院できませんよ。」、と脅してきますが、「そんな法律はないですよね?ですので同意書にはサインしません。」と突き返しましょう。



そうすると、「あっ、この患者さん知っているんだ」となって何も言ってこなくなります。



病院側も売り上げを考えているのかもしれないですが、こういったことはしないでほしいですね。



他にも、民間の医療保険は入院していたら一日5000円出しますなどと宣伝していたりしますが、入院していたらですよ。



ほとんどの癌患者さんはある程度治療が終われば「入院」ではなく「通院」になります。



通院になれば保険料は出なくなります。(保険の種類にもよりますが)



ここも意識して考えなければ保険屋にうまく言いくるめられて民間の医療保険に加入してしまうことになります。



まとめると、

毎月、民間の医療保険料を払うくらいなら10万円を貯めたらいいだけのこと。


二人に一人が癌になる時代というが、実際は最終的に癌になる人が二人に一人ということ。


平均寿命に近づいたら癌になる可能性が高くなるが、若い時はほとんど癌にならない。


例えば30歳から40歳になる間に癌になる確率は0.5%らしいです。


つまり年齢とかを考慮せずにテレビで言っているだけ。


確率の低いことを心配するよりもさっさと必要最低限の医療費を貯めておく。


万が一を考えていたら全部の保険に入って、貯金は全くできない。


そもそも医療保険に入ろうとするのはお金が心配だから。


それなのに保険料を払って貯金ができないのは本末転倒。


癌以外の病気になったら意味がない。


それでも不安ならさらに10~20万円ほど貯めておけばいざとなっても落ち着いて対応できることと思います。


この民間の医療保険は種類にもよりますが、月々2000円ぐらいですのでその分が節約できるということです。


でも、必ず入ってはいけないということではないです。



この説明を聞いて民間の医療保険に入るかどうかをご自分で判断するということです。



それでも入るというのは別にダメとかそういうわけではないですよ。



実際に僕の親はお守りみたいなものだからと言って入っていたりします。



それに対してなんで入っているのとかは思わないです。



やっぱり安心するのかなーって感じですね。



まあ人それぞれですよね。(笑)




3.自動車保険の中の車両保険


自動車を持っていると保険に入らないといけません。



保険の種類としては2つあります。


・自賠責保険(強制保険):加入が義務付けられている。
             年間約16000円ぐらい
・自動車保険(任意保険):自賠責保険ではカバーしきれない部分を補う保険。
相手方への対人、対物補償は無制限で必ず入った方がいいです。



まず保険会社を見直す必要があります。



車を買った販売所で勧められた保険だと割高になっている可能性があります。



ですのでネットで契約するダイレクト型にすると安くなります。



年間に10000~20000円ほど安くなる。



車種によって安くなる基準が違うのでどの保険会社が一番安くなるかを決めてくれるサイトを利用しましょう。



また、この自動車保険の中に「車両保険」があります。



車両保険とは車をぶつけたりして故障した時の修理代を保証してくれる保険です。



結論として、ほぼ必要ありません。



・みんなの意見(心の声)
車が故障したらどうするの?
修理代を保証してくれるじゃないか?
入っていると安心だ。

という意見があると思います。



しかし、車をぶつけて故障した時に修理代を補償してくれるのかもしれないですが、その補償を使うと年間の保険料が逆に高くなってしまうのです。



年間の車両保険料は車種とかにもよりますが約5万円ぐらいです。



等級制度が関係しており、1~20等級まであります。



車両保険を使わなければ一年に一つ等級が上がって、保険料が安くなっていくシステムです。(このシステムが曲者)



逆に事故を起こして車両保険を使えば1~3等級下がって年間の車両保険料が高くなります。



今までの事故の既往によっても料金の割合が違います。
(今までに事故を起こしたことがあると保険料が高くなります。)



つまり事故がなく月日が経つと保険料は安くなっていくが、事故を起こして車両保険の補償を使ってしまうと等級が下がって保険料が高くなってしまうということ。



3等級下がると元の等級に戻るのに3年かかるということ。



その3年間は今までの保険料より割高になっています。



どれだけ割高になるかを計算して、修理代とどちらが高くつくのかを考えないといけません。(正直めんどくさい。)



ざっと計算すると、等級にもよるが3年間で8~20万円前後高くなります。



車をこすったりした時に修理代はどれだけかかるかを計算すると、傷の大きさにもよりますが、小さいものでも3万円で10万円を越えることはめったにありません。



車両保険を使って修理すると来年から保険料が高くなるし、今回はそんなに修理費用が高くないから保険を使わずに自分で払ってしまおうということになります。


じゃあ車両保険に入るなよ。ってなります。


いつ使うねん。(笑)



では事故で大きく損傷してしまった時は入っておいた方がいいんじゃないの?ということなのですが、事故を起こして車が全損してしまっても、修理代は全額は出ません。



なぜなら、その車の現在の価値の分(時価)しか修理代は出ないことになっているのです。



何年も乗っているとその車の価値はどんどん下がっていきます。



つまり、例えば時価が30万円の車が全損して修理代が100万円かかるとなっても、保険で30万円しか出ないということです。



もし、古くなってきたので車をそろそろ買い替えようかなと考えているなら全く入る意味がない保険だということ。



車が全損して保険を使っても全額は出ないし、修理代もかかるなら新しく車を買った方がいいかもねってこと。



100万円もかけて修理した事故車に乗るぐらいなら事故車でない中古の車に買い代えた方がいいかもねってことです。



新車を買ったならしばらくは車両保険に入っていてもいいかなと思います。



でも何年か経ったらその車の時価を調べて車両保険を外すべきかどうかを考えないといけないってことです。



ちなみに車両保険は前払いなので、解約すると残りの日数分をすぐに返金してくれますよ。



まとめると、


・ネットで申し込んで自動車保険の保険料を安くする。


・車両保険は入らなくていい。(新車を購入した時は最初の3年ぐらいは入ってもいいかもね。)


・何かあった時のために修理代を払えるぐらいの貯金はしておきましょう。


ということです。


これで月に5000円くらいは節約できるはずです。



このように固定費を削減するとどれくらい節約することができるかをまとめてみます。


・格安SIMにすると月に約7000円の節約。


・民間の医療保険を解約すると月に約2000円の節約。


・自動車保険をネット契約のダイレクト型にすると月に約1500円の節約


・自動車保険の車両保険を解約すると月に約3500円の節約


合計すると月に14000円の節約が実現します。


月に14000円の節約ということは、一年間で

14000×12か月=16万8000円 

これだけ節約できます。


これから30年間、この節約を続けるとしたら、

16万8000円×30年間=504万円 

これだけの貯金ができます。(結構すごい。)


このように固定費を見直すことによって矯正治療の毎月かかる調整料を捻出することができます。


矯正をする機会にこの固定費を削減しておくと矯正治療が終わった後もずっと節約が続くことになりますのでやって損はないと思います。


調整料を捻出するどころか貯金ができそうですけどね。(笑)





長々と話してきましたが、「できる矯正医を探すための7つの項目」と、「矯正治療に関するお金の知識」をしっかりと理解することによって矯正治療を成功させることができます。



せっかく矯正治療をするのに満足のいかない治療をされるのはほんとにつらいと思います。



できればこの知識をフルに活用して皆さんの矯正治療が成功すれば僕自身ほんとにうれしいです。



皆さんの矯正治療がうまくいくことを願っています。


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ねこじ先生(矯正専門医)
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