はじまりに

52歳になったのを機会にNoteを始めてみようと思う。
現在無職。新卒から29年ほど務めたメーカーを昨年末に退職したが、やはり体が動く間は細々と働きたいと就職活動中。そんな中いろんなことを思うので、人生の棚卸も兼ねて自分のために記録しておこうと思う。

そろそろ50歳という頃になって、このまま仕事を続けることに疑問を持ち、いろいろ調べたうえで納得して会社を早期定年退職という形で退職したのが51歳の年末。
その時私はコロナの時期からこじらせたひどいアトピー性皮膚炎で、顔は常に真っ赤。手も手相が変わりそうなくらいぱっくり割れ、好きな料理やパン作りも楽しめずかなり絶望的だったと記憶している。コロナが落ち着いてぼちぼち出社が増えてもアトピーはなかなか治らず、会社に行くのが本当につらかった。

また仕事でも限界を感じていた。自分ごときがあがいても変えられないいろんな壁。今だったらどこのメーカーも同じだろうと冷静に思えるが、理不尽な圧力とかに下々が神経をすり減らしてまでやるのはおかしいと思ったし、早く抜け出したかったのだ。

また上司が定年間近なので、マネージャー(課長)をそろそろ腹を決めてやってくれないかと言われたのも大きい。こんな顔で人前で話したりするなんて無理だし、そもそもこんなに納得がいかない仕事を組織ごとリードするなんてできないと思った。

早期定年退職は2か月前には会社に伝えなくてはいけないので、私は2023年9月末に辞めるつもりで5月くらいの上司との1-1で辞める意向を伝えた。表向きは体調不良ということで。そのあといろいろあって12月に退職となったが、退職するころにはアトピーもだいぶ良くなっていたのが皮肉。でも回復した頃は退職を撤回できない時期になっていたし、仕事から解放される嬉しさが勝ちすぎていて気持ちも変わらなかったけど。

今思えばあの時、ブランクなしで仕事を転職すればよかったのか?それともあと2,3年と短い目標を決めて居座ればよかったのか?色々考えてしまうが、たられば言ってもしょうがないので、粛々と就活するのみだ。

正直言って贅沢しなければ老後の資金の心配はないくらいの蓄えはある。周りの友人も、今まで頑張って働いたんだからゆっくりすればいいじゃないと口々に言う。でもなんだか落ち着かないのは貧乏性?少なくとも心配性ではないな。欲張りなんだと思う。

退職してから、ハローワークで失業給付金を受け取りが終わった頃、念願のスウェーデン旅行のツアーに参加した。皆さんお金の出どころはわからないけどバンバンお金を使うのに驚いた。私は必要なものは買ったけど、でも旅先で欲しいものをあきらめないで済むくらいには余裕を持ちたいなと思うようになった。正直これは想定していなかった事。私の考えが甘かったなと反省した。別にドバイで豪遊とかじゃなくていいので、元気なうちは興味があるところへ旅したい。

これから私は何年生きるのかわからないけれど、とにかく今の私からさっさと抜け出したい。後で思い返して、そんな時期があったねって笑えたらいいけれど。

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