怒られなければ連載したいけどほぼ確実に怒られそう
「はぁはぁ…俺は…俺は…!」
俺は一体何をやっている?
目の前に広がる血の海、横たわる恋人。
どうしてこうなってしまった?
「ショコショコくん!大丈夫、大丈夫だから落ち着いて!」
「…?」
甲高い女の声が俺を現実に引き戻す。
ショコショコ…?
そうだ、それが俺の名前だった。
正確にはショコショコという名で配信者をやっている。
さっきまで楽しい配信をやっていただけなのに。
どうしてこんなことに…
「ショコショコくん!」
「うるさい!なんでお前がここにいるんだ!ショコまゆ!?」
「大丈夫、大丈夫だから…!」
「どこが大丈夫なんだよ!?俺は恋人を殺し、ストーカー女に侵入されてるこの状況のどこがッ!!」
「落ち着いて!私が…私が春日子さんになるから…!」
「…!?!?」
「ショコショコくんはいつもの日常に戻ればいいのよ…」
俺とストーカー女の奇妙な共同生活が始まった瞬間だった。
なぜ俺は誘惑に負けてしまったのか。
もし早々に自首しておけば、俺が『1億人殺しのダークネスショコラ』と揶揄される未来も無かったに違いない。
自分の致命的な選択ミスに気がつくのは、まだ当分先のことである。