引き寄せの法則☆ヒッキーと寄せ子編
先日、久しぶりにエクトプラズムしました。
他人のイタい様子を目にすると、魂が抜けたようになることがあります。
それを私は、エクトプラズムすると呼んでいます。
もやがかかったように視界が白くなって、耳に水が入った時のように周りの音がくぐもって聞こえ、意識が体の中にありながらも、体外に出ているような、非常に奇妙で気味の悪い状態に陥ります。
数年ぶりのエクトプラズムでした。
目の前の二人。
一人は三年ほど会っていなかった昔からの友人、もう一人はその友人の知り合い。私からすると知らない人。
その知らない人が(仮にこの人をヒッキーとする)、その人が言うところの引き寄せの法則を強く信じている。
私の昔からの友人は(仮にこの人を寄せ子とする)、最近その引き寄せの法則をヒッキーから習い始めた。
寄せ子がちょっとでもネガティブなことを言うと、ヒッキーが止める。
そのうち寄せ子は、ネガティブワードが口をついて出そうになると、
「あっ、ネガティブはよくないね」と言って、それを飲み込む。
その二人の様子を見ていたら、エクトプラズムしてしまいました。
寄せ子の姿があまりにも痛々しかった。
彼女は、昔は姉御肌の威勢のいい人で、言いたいことは臆せず言う、そういうストレートさが魅力の人でした。
会っていなかった間に何があったのか知らないけれど、そんな彼女が、ヒッキーの顔色をうかがって言葉を飲み込んでいる。
見ていられませんでした。
そうこうしていたらエクトプラズムして、視界が白く狭くなって、自分の息遣いだけが耳の奥で響くという、気持ちの悪い状態に突入しました。
いったんそうなると、どうしようもありません。
私はただただそれが終わるのを願いながら、黙って座っていました。
ヒッキーが先に帰り、エクトプラズムから解放された後、私は寄せ子に聞きました。
「今、ヒッキーから学んでることは、楽しいのかな…」
寄せ子は笑顔で答えました。
「私は今学んでることに救われたから」
それ以上私から言うことはありませんでした。
でも、彼女に今必要なことって、ネガティブな言葉を飲み込むことじゃなくて、それを出すことなんじゃないかな。
ネガティブを引き寄せないためにネガティブを発しないじゃなくて、ポジティブを入れるスペースを作るためにも、いったんネガティブを吐き出すことなんじゃないかな。
昔は、彼女と二人で飲みに行っては、ネガティブを吐き出しまくってたのに。
そしてゲラゲラ一緒に笑ってたのに。
目の前に立っている彼女が、全く知らない人のように見えました。
また何年かして、彼女と笑い合える、そういう巡り合わせになったらいいなと願いながら、私は彼女と別れました。
ふと自分に聞いてみたくなる1000の質問 #14
目の前の友達のこと、本当の意味で知っていますか?
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