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椎名林檎「(生)林檎博’24-景気の回復-」レポ(⚠️ネタバレあり)

2024年10月30日。天下の台所、大阪。
18時半ごろ、すでに大阪城ホールは手旗を降ってこれから繰り広げられるショーを待ち望む人々で埋め尽くされている。
会場内に流れているかっこいいSEは最近の林檎さんのお気に入り(の模様)、BIGYUKI氏。
開演予定時刻19時を5分ほど過ぎた19時5分過ぎ、ステージにバンドメンバーがぬるっと登場。椎名林檎ご本尊の姿はない。
こんな普通にメンバーがぬるっっとステージに現れることは林檎さんのライブでは珍しいよね。
今回のバンドメンバーは、グッズでの斬新なネタバレのとおり、名越由貴夫(g)、鳥越啓介(b)、石若駿(d)、伊澤一葉(p/k)。(伊澤一葉=わっち、林檎ソロライブ初参加!最高)
それと、メンバーより前の客席側に設けられたオーケストラピットには林檎博ということでお決まりの銀河帝国軍楽団のみなさま。林檎博にはオーケストラが必要不可欠です。
石若さんの蛍光ピンクの衣装、かわいい。
会場暗転。拍手と歓声が響く。
オーケストラピット内のライトが数回点滅し暗転。
すると聞こえてきたのは爆音の般若心経。

1 鶏と蛇と豚
昨年のホールツアー「椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常」に引き続きこの曲。バンドアレンジだった前回と違って満を辞して原曲通りオーケストラで。
声は録音の音声。
背後の巨大モニターには5人の僧侶。
僧侶たちが発する光によって三角形が作られ、同じく三角形のツアーロゴが表示される(文字だけでは何を言っているか分からないだろう…)。
左右のモニターにはテカテカでどこかアンドロイド感のある林檎さんが映される。金がかかっている…。
そしてやがて画面にお寺が映し出され、曲も終盤に差し掛かり、「般若心経〜」と聴こえたあたりで…
ステージ上部から檻?籠?のようなものに乗った椎名林檎ご本尊がついに降臨。本当の降臨。降りてきた!!
椎名「地球のみなさん、ごきげんよう」
喋った!
ご本尊はウネウネの金髪に、赤いマントを纏っています。

2 宇宙の記憶
坂本真綾氏への提供曲、初セルフカバー。
宇宙コンセプトだからだろうか。
イントロはカットだったように記憶している。
最近のライブでは序盤で初披露のセルフカバーを演奏する確率が高い気がする。

3
永遠の不在証明
事変ですわっちのピアノです。
きゃー!っていう悲鳴が聞こえた。
嬉しいよね。そりゃあ。
椎名さん、ステージへ。
映像はこれでもかというほどの、今回の協賛・資生堂様のリップの映像。
原曲やこの曲が主題歌となったコナンの映画「名探偵コナン 緋色の弾丸」にかけて、赤い弾ならぬ赤いリップが強調された面白い映像だった。センス。
この曲の醍醐味のひとつ、事変メンバーによる楽しいアウトロ。さあこのメンバーではどんなアウトロなのかと楽しみにしていると…
なにやらドラムが聞こえてきて…
なんとアウトロカット!

4 静かなる逆襲
このドラムはこの曲のイントロ。
相変わらずアガるイントロ。アガる曲。
モニターには東京の映像とツアーロゴがデカデカと映し出される。アガる曲(何度目)。
林檎さんのお声も絶好調。
がなり散らかし(言い方悪い)、ノリノリの模様。
「様見さらせ〜っ!天晴れよ東京〜♪」←ここ、良すぎる毎回。
この曲ではすでに赤マントは脱いでいて、白系のワンピース?だかをお召しになっていたように記憶(情報量が多過ぎて記憶がない)。
ステージにはお馴染みのダンサー、SISのおふたり。

5 秘密
秘密?誰が予測できただろうか。これも事変から。
わっちのピアノで聴けるとは思っていなかったです。
かっこよかった。映像はなにかあったかな?記憶にない。
SIS、かっこよかった。

6 浴室
今回唯一の初期曲。
ダンスミュージック気味アレンジ(百薬の石野卓球のやつ感)
セクシーな服になっていた。いつ脱いだのだろうか。覚えていない(何も覚えていないではないか!とは言わないで欲しい)。
今回も小道具の包丁を持って。
危なっかしく振り回して切り刻みながら。

7 命の帳
これは本当に誰が予測できただろうか。
再び事変曲。作曲者であり、原曲でも美しいピアノを奏でている伊澤一葉と椎名林檎の声だけが会場に響く。バンドも合流していく。
椎名さんのエモーショナルな声と歌い方が涙を誘う(実際あちらこちらから啜り泣きの声が聞こえた。(お隣のお隣のお姉様は号泣していた)。
映像はなく、シンプル。
椎名さんはこの曲序盤、寝そべりながら歌っていたため何も見えなかった。いないのかと思った(いや寝そべってて声が出過ぎていて、すごい)。
ギターをかき鳴らしまっすぐ前を見て歌唱。
浴室からの命の帳。これぞ女の子の情緒、という感じがしてすごく良い並びだった。

8 TOKYO
いや、訂正しよう。浴室からの命の帳、からのTOKYO、これが素晴らしかった。
これぞまさしく情緒。ライブを通して描かれる人生だが、その主役の子は再び心の中がざわついて人生切り上げたい気持ちに入った模様。
オーケストラアレンジで披露された。
曲終わり、林檎さんは奈落へ。
(補足しよう。今回のライブ、林檎さんが奈落へ落ちていく回数が段違いに多かった。そしてイコール、衣装替えがとんでもなかった)

9 さらば純情
泣きました。大好きな曲。
ご本尊衣装替え化粧直しなお時間のため、ラスサビ以外は録音の音声。オーケストラの音が美しい。
深海の映像。どうやら宇宙からきた椎名林檎はTOKYOを経て海に沈んでしまったようです。
ラスサビ直前、素晴らしい演奏と染み入る歌詞に釘付け中のオーディエンスはあるものを目撃する。
それはステージ上に現れた巨大な何か。
貝。貝の小道具。まさか…。
すると2名の白衣を着たスタッフが現れ、貝を開く(自動じゃないのかよ)。
中にはもちろん、マーメイド衣装の林檎さん!なにこれ!
マーメイド林檎「信じていました真っ直ぐにきっと受け取ってもらえるはずと」

10 おとなの掟
日本語バージョン。
冬、カルテットが見たくなる。
話がそれた。
マーメイドのまま歌うこの曲、おもしろい。
貝殻ブラつけてた。なにこれ!
髪型は黒髪ショートでした。
寝そべったまま歌っておられました(なんでそんな声出んねん)。すごすぎる。

11 MOON
REBECCAのカバー。
曲前、林檎博恒例の林檎さんの子供たちのナレーション。過去、若旦那、若女将ときて今回は、新若旦那。次男くんです。
在来線限定の撮り鉄だ、とか紹介されていました(可愛い)。あとは母(林檎さん)の作詞にアドバイスもする、と(すごい)。
新若旦那から曲紹介。
林檎さんは感銘を受けた曲のアンサーソングを作る癖がある、と。
感銘を受けた曲、そして林檎さんによるアンサーソング、2曲続けて聞いてくださいという旨。
可愛い。
で、披露されたMOON。めちゃめちゃよかった。
そして…

12 ありきたりな女
泣きました。
大好きな曲です。
リリース以降の林檎博では皆勤賞のこの曲。
もう、涙涙でもはや記憶ない。
素敵な演奏と伸びやかな林檎さんの歌声(とマーメイド衣装)。
とにかくよかった。
椎名さん、奈落へ。

13 生者の行進
最新アルバム「放生会」から。
椎名さん、再度舞台へ。
AIは映像出演。MVそのままだったかな。
SIS再び。
林檎さんは豹柄のハイレグ、ドレッド、サングラス。

14 ジプシー
あっぱカバー。本家伊澤一葉氏のピアノで。
歌詞はおそらく林檎さんによって変更されていた。
不景気がどう、などと歌われていた。
林檎さんとSISのおふたりは一曲まるまるダンス。
林檎さん、舞台上で白シャツにお着替え。
豹柄ハイレグは生者の行進一曲専用衣装だったよう。強すぎ。
林檎さん、はしゃいでいて可愛かった。
花道もきた。ステージには小道具のスーツケース3個。
曲終わり、モニターにはカルタ札の絵と共に「芒に月」と表示された。これをタイトルとして新曲としてリリースするのだろうか。作詞 椎名林檎、作曲 伊澤一葉として!最高。

15 人間として
幻想的。ディズニーのようだった(マーメイドもあったしね)。
ドラム・パーカッションで忙しい石若さん。
曲の最後で再び林檎さんは奈落へ。

16 望遠鏡の外の景色
バンドメンバー、銀河帝国軍楽団の紹介です。
ひとりひとりにスポットライトが当たってソロもあって、映像にもちゃんとお顔が出ます。
この曲では紹介が入る際のお決まりの殺し屋のような映像(!?)に加え、望遠鏡を覗くアニメーションの猫の映像が追加されていた。
この曲、かっこいい。
曲の最後のフレーズで椎名さん再登場。

17 茫然も自失
放生会から。
林檎さんはいつものワカメちゃん風髪型に黒の和服。喪服かな。この服で出てきたということは次の曲は予測できるわけだけど、まだ心の準備が…。

18 ちりぬるを
会場が暗転。
ライトがつくとふたりの人影。 
林檎さんとイッキュウ氏です。
この曲、本当に良い。泣きました。
それしか言えません。
音源よりグレードアップした歌唱、演奏。
『「あいたいです。手わたせずじまいのお礼、まだある。きゅうにいなくならないで。まっておいて行かないで。」と、云っても聞こえないね。』
『有象無象の愛を飲み干して、霊感宿した。引き換えにあなたは、命を差し出した。そうでしょう?まあゝ幸福だったって云って欲しい。』
泣泣泣
そして曲が終わり、林檎さんとイッキュウ氏は並んで静かに奈落へ。
余韻に浸っていると、ハープソロが聞こえる。
割と長い間、ハープだけの音が聞こえる。ハープの朝川さんにもスポットライトが当たっている。
綺麗な音に聴き入っていると何やら轟音が。
サイレンのような。霊柩車だろうか。
亡くなった生き物への弔いのこの歌。
この時間は観客全員、弔いの気持ちでした。絶対。
再びあちらこちらから啜り泣きの声が。
例のお隣のお隣のお姉様は再び号泣。
ハープの時間、サイレンのような音の時間、
色々考えさせられた…。

19 ドラ1独走
新しい学校のリーダーズが画面に登場。
すると林檎さんも再び舞台へ。
林檎さん、今度は緑色の野球ユニホームを着ていて髪型は黒髪ロング姫カット。こんな林檎さん、初めて見た!姫カットが大好きな自分、歓喜。
林檎さんの歌い始め、マイクが入らないミスがあり声が聞こえない。少し笑いが起こる。白衣スタッフが走ってきて調整し、すぐ声が聞こえるようになった。ありがとう。かわいい。
林檎さんはギターを掻き鳴らしながら歌う。

20 タッチ
岩崎良美のカバー。
林檎さん少し裏の方で後ろを見たまま。
何かと思えば、Daokoが登場。
後ろにデカデカと青色のDAOKO看板登場。
「センター変わりましてDaoko」的な声が聞こえる。
2番からは林檎さんの番。
看板がデカデカ赤色のRINGOになった。
「センター変わりまして林檎」とか聞こえた?かな?
途中から野球の応援歌みたいなアレンジになって旗を振って応援するオーディエンス。おもしろ。
曲が終わり、Daokoがいるのだからつぎはあの曲だと構えているとまさかのDaokoはけていく。え?
するとピコピコイントロが…えっ…

21 青春の瞬き
心臓に悪い!!急な青春の瞬き。
まあまず泣くよね。
ユニホーム姿の林檎さん、まっすぐ前を見てエモーショナルな声を響かせる。
後ろには雨が降っている野球場の映像。
映像も相まって、涙腺がゆるむ。
涙腺コルクをギュッ。
ラストの英語の前に林檎さん再び奈落へ。

22 自由は道連れ
青春の瞬きが終わるとすぐ会場が明るくなり、拡声器を持った金髪?ピンク?ショートの女性が登場。歓声が起きる。この曲にぶち上がっていると、2番に差し掛かるころ下手からロング(だったかな)の女性が登場。そこであることを知る。
え!今来たのが林檎さん!?じゃあさっき歌ってたのは!?イッキュウだった!!
似すぎ。まじで似ていた。顔も見た目も声も。
一緒に行った友人も思わず「え!」と。そらそう!
林檎さんとイッキュウさんによる自由へ道連れ、
盛り上がったー。

23 余裕の凱旋
で、イッキュウ氏がはけていくと、かわって再びDaokoが登場。
MVのような衣装と帽子をつけている林檎さんとDaoko。
Daoko、声めっちゃかわいい。
原曲よりもさらにぶりぶりの歌い方。
ちなみに林檎さんも。のりのりぶりぶりで笑ってしまうほどだった。かわいい!。!!、れ?!!
曲の最後ではMVのあの「おかえり」垂れ幕が2枚上から垂れてきました。

24 ほぼ水の泡
もうここら辺お祭り状態。
Daoko、走って退場すると変わって今度はももが登場。
すぐイントロが流れる。
SISのおふたりはビールの売り子になっていた。
今回のもうひとつの協賛・サントリー様が前面に出ていて、映像にも生生生サントリーとたくさん。
SISから受け取ったビール(?)で林檎さんともも、乾杯。
すごく楽しそうなおふたり。
林檎さん、にこにこでした。
というか、ももの方を見るたびに笑いを堪え(きれていなかった)ていたけど、もしや大好きだな?
アルバムのジャケにいるあのギター持った猫神様がでっかく舞台上に登場。
最後のドラで何やら不気味なライトに照らされた猫神様。すると…

25 私は猫の目
本編ラスト。
もも、ステージに居残り。
下手からイッキュウ、Daoko再登場(何回くんねん!!とツッコミそうに)。うれしいよ。
林檎さん、もも、イッキュウ、Daoko、SISのおふたりの計6人で踊りながら歌っている。尊い。
花道まだ走ってきたり。
途中、林檎さんたちの「景気回復ビームだー!」の声と共に、猫神様が緑色のビームを打つ演出も。
わざわざモニターの字幕にも「景気回復ビームだ!」とかかれていた。なにそれ!
そして曲終わり最後は3人、3人に別れ(どの組み合わせかは覚えていない)、並んで行進しながら(かなり長々と軍隊みたいに歩いてて可愛かったし笑い起きてた)、上手と下手に消えていった。

26 KO勝ち
アンコール。割と早かった。
のっちの声が響く。歓声が沸く。
のっちはMVのとおりに映像出演。
さいたまとか、来るのかな。
林檎さんはツアーTの上に黄色い羽織。
グローブもつけている。
林檎「アンコールありがとう!おおっさか!(変な発音)!」
林檎さん、のりのり。
曲終盤、のっちにぶん殴られ花道に寝転ぶ林檎さん。
頑張れー!林檎ちゃーん!とあちこちから観客の声が響く。笑笑
林檎さん、立ち上がり会心の一撃パンチ。
拍手と歓声が起きる。笑笑
わっちが楽しそうだった!!!

27 ちちんぷいぷい
最後の曲。お祭り。
林檎さんとSIS、踊っている。
RINGO!コールで会場が一体となった。
曲が終わると全員下手にはけていった。
このときの心情、
景気回復した!!!!!
でした。

28 45
エンディングはまさかのこの曲。
曲始まったとき異常なほどの悲鳴が後方から。
事件でもあったのかと思うほど。
この曲に対する興奮だったんだといいけど…。
モニターには2045と表示され、2045年の荒れ果てた土地。
そこには、RINGO,DAOKO看板やツアーロゴ、朽ち果てた野球場などがあった。
さっき見た舞台の景色はこうなっちゃうの…?
そして…。アンドロイド化している林檎さん、歌っているけど首がポロッととれて落ちてしまう。
それでも歌っている林檎さん…。
そして、2045が2024に逆戻りし、
オープニングの僧侶5人が再び登場。
2045の荒れ果てた地球にならないように、と言わんばかりにビームでツアーロゴを作り、手を合わせる僧侶。映像がブチっと切れる。
客電がつき、拍手が起こる。
そしてモニターにツアーロゴが出て、終演!!

前回は諸行無常を知ったし、
今回は心の景気が回復しました。
日本の景気も回復しますように!

今回は、映像が綺麗すぎた
演出すごすぎた
衣装がかわいすぎた、多すぎた
奈落の数
林檎さんが素で楽しそうで可愛かった
ちりぬるを
林檎さんの喉、異次元
て感じでした

景気の回復した濃厚で豪華なショー(もはやライブではない)でした!
次はさいたま。たのしみ。

 オープニング
1.鶏と蛇と豚
2.宇宙の記憶
3.永遠の不在証明
4.静かなる逆襲
5.秘密
6.浴室
7.命の帳
8.TOKYO
9.さらば純情
10.おとなの掟
 新若旦那MC
11.MOON (REBECCA)
12.ありきたりな女
13.生者の行進
14.ジプシー (あっぱ)【歌詞変更】
15.人間として
16.望遠鏡の外の景色
17.茫然も自失
18.ちりぬるを (w/イッキュウ)
19.ドラ1独走
20.タッチ (岩崎良美)( w/Daoko)
21.青春の瞬き
22.自由へ道連れ (w/イッキュウ)
23.余裕の凱旋 (w/Daoko)
24.ほぼ水の泡 (w/もも)
25.私は猫の目 (w/ももイッキュウDaoko)
 アンコール 
26.初KO勝ち
27.ちちんぷいぷい
 エンディング、エンドロール
28.2○45


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