巧言令色鮮し仁とはこのことか
クオモNY州知事の側近・メリッサ デローザ、連邦政府に対し高齢者施設におけるコロナ死のデータを隠匿していたことを認める
By Bernadette Hogan, Carl Campanile and Bruce
2021年2月11日更新
アンドリュー・クオモニューヨーク州知事の首席補佐官は、同州の高齢者施設における新型コロナウイルスによる死亡者数の公表を差し止めていたことについて、民主党議員に対し個人的に謝罪した。弊紙が掴んだ情報によると、彼女は実際の数字が連邦政府によって、「不利に扱われる」のを恐れ、「私達は(開示を)凍結した」と伝えたとされている。
驚くべき隠蔽工作の告白は、知事秘書のメリッサ・デローザ氏と同州の民主党指導者との間で行われた、二時間以上に及ぶビデオ会議で為された。その会議の録音記録によると、クオモ氏の率いる州政府が立法府が要求した8月分の集計提出を拒否したのは、「ちょうどその頃、ドナルド・トランプ大統領(当時)が集計結果を巨大な政治的サッカーボールにしてしまっていた」からだという。
「トランプは私達が高齢者施設で人々を皆殺しにしたとツイートし始めました」とデローザ氏は語った。「彼は(ニュージャージー州知事フィル)マーフィーへの追撃をはじめ、(カリフォルニア州知事ギャビン)ニューサムへの追撃を始め、(ミシガン州知事)グレッチェン・ホイットマーへの追撃を始めたのです」
クオモ氏の仲間の民主党知事を攻撃することに加え、トランプ氏は「司法省に私達を調査するよう指示しました」と、デローザ氏は語る。
「そして、私達は基本的に(開示を)凍結したのです」と、彼女は議員達に電話で話した。
「私達は司法省に何を与えるべきか、あなた方に何を与えようとしていたのか、自分達が言い始めたことが私達に対して用いられようとしていたのか、そして、私達は調査が行われるのか、分からない立場にあったからです」
「それが今回の件で、非常に大きな役割を果たしました」と、デローザ氏は付け加えた。
爆弾発言の後、デローザ氏は「状況に対する多少の理解」を求め、パンデミック中における高齢者施設でのクオモ氏の州政府の対応に対しての最初の謝罪と思われるものを申し出た。
しかしそれは、13,000人以上の亡くなった高齢者の悲しむ遺族達や、州保険局が3月25日の指令によって介護施設でCOVID-19を広めたと指摘する批評家への謝罪ではなく、デローザ氏がしようとしたのは彼らが引き起こした政治的困難についての、仲間の民主党員への償いであった。
「私達は謝罪します」と彼女は言った。「あなた方が置かれた立場は理解しています。公平ではないことも分かっています。共和党との政治的立場にあなた方を置く意図は私達にはありませんでした」
記録によると、議会保健委員会のリチャード・ゴットフリート委員長(民主党:マンハッタン地区)は、即座にデローザ氏の反省の弁を拒絶していた。
「私がそれを全く信用しない理由を全て説明するのに、今日は充分な時間がない」8月に死亡率データを要求した議員の一人である、ゴットフリート氏は言った。
再選の際に高齢者施設における死の問題を巡り打撃を受けた、州上院高齢化委員会議長のレイチェル・メイ氏(民主党:シラキュース地区)も、選挙期間初日に対立候補から別の問題で広義の攻撃を受けたとして、デローザ氏を激しく非難した。
「私にとっての最大の問題は、何かを隠蔽しているように見える州政権を守る必要がある、あるいは少なくとも攻撃する必要はないと感じたことです」と彼女は言った。
「そしてパンデミックに際しては、公衆衛生当局を国民に信頼してもらいたいのに、あなた方のせいで、その信頼が得られていないという明確な感覚があります。信頼を得るのは本当に難しいし、この状況はしばらく続くでしょう」
電話会議に参加した下院議員ロン・キム氏(民主党:クイーンズ地区)は木曜日にポスト紙の取材を受けた際、デローザ氏の発言は「彼らは州政権や[州保健省]が有罪になる証拠を手にしていることを隠すことによって、司法省との更なるトラブルに陥るのをかわそうとしていたことを認めていたように聞こえた」と語る。
「それが、彼らがリアルタイムでデータを共有出来なかった理由だと、私は理解している」とキム氏は語った。
「彼らはまず、連邦政府の捜査から、州政府が保護されていることを確認しなければならなかった」とキム氏は語る。
新型コロナウイルスによって高齢者施設で亡くなったと推定される叔父がいたキム氏は、デローザ氏の謝罪に満足していないとも述べた。
「彼らが私達に対しどれだけ悔恨の情を示しても、それだけでは十分ではない」と彼は言う。「彼らはそれを、国民と家族にそれを示す必要があるが、それは未だ為されていない」
クオモの州政権は、新型コロナウイルスによって殺された高齢者施設住民の合計数についての議事を妨害することに加え、当紙を含むニュースメディアからの要求を拒否し、NPO法人であるEmpire Center for Public Policyによって提訴された、情報の自由についての法廷闘争も展開した。
その代わり、彼らは高齢者施設における死亡者数の総数のデータだけを開示した。
しかし先月、病院に入院している高齢者施設住民の死亡者数が50%以上も増えると予想した忌まわしい報告書を、州検事総長のレティシア・ジェームズ氏が発表すると、ハワード・ザッカー保健委員はついに1月19日の時点で死亡者数の合計数が12,743名であったことを示す数字を公表した。
そのたった一日前、州保健省は高齢者施設における8,711名の死亡を、公的に認めていたばかりであった。
水曜日の議員への手紙の中で、ザッカーは新型コロナウイルスによって死亡した高齢者施設住民の総数が13,297名に増加したと述べた。この数字は介護付老人ホーム/介助施設での数字を考慮すると、15,049名にまで跳ね上がる。
ジェームズの報告書によって引き起こされた論争は、高齢者施設住民の死者が実際にはどこで死んだのかという問題を冷淡に却下した、クオモ氏の悪名高い記者会見へと繋がった。
「病院で死んだのか、高齢者施設で死んだのか、誰が気にする?彼らは死んだのだ」と彼は語った。
水曜日の電話会議において、デローザ氏はニューヨークの高齢者施設における死について、司法省はもはや焦点を当てていないようだと述べている。
「全ての徴候は、彼らがすでにこの件を注視していないことを示しています。彼らはそれを取り下げました」と彼女は語った。
「彼らは正式な調査を開始しませんでした。彼らはいくつかの質問を手紙で送りつけ、我々はそれらの質問に答えました。それで全て終わりだと思ったのです」
クオモ氏のスポークスマンであるリッチ・アッツォパルディ氏は、準備された声明の中で「私達は、民主党を批難するためにコロナ死を政治利用するトランプ氏の攻撃の真っ只中にありました。私達は連邦政府の文書作成に優先的に協力しており、それが終わった今、私達は州議会に対処することが出来ます」と述べている。
「とは言え、私達は連邦政府が求めていた情報監査を完了させるため、同時に作業していました」と彼は付け加えた。
司法省はコメントを拒否している。
ソース:New York Post Cuomo aide Melissa DeRosa admits they hid nursing home data so feds wouldn’t find out
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ソースがニューヨークポストなんで訳すのどうしようか考えてたんですが、他社からも報道出てきたので訳してみました。
これが欧米出羽守の賞賛していた、クオモ知事の実態ですよ。巧言令色鮮し仁とは、よく言ったものです。
正直、演説がどれほど感動的であっても、基本的には無用なパフォーマンスばかりで、彼が治める州の民衆がバタバタ死んでるのを見て何を感動しているんだろう?と、首をひねっておりました。まあ、彼らの動機なんて、過去の安倍政権、そして現在の菅政権をサゲるためならなんだって利用する、ぐらいなもんなんでしょうけどね。
そこに、実際にコロナ禍で苦しむ人なんて見えてないのでしょう。彼らリベラル派はいつだってそうです。
今回の隠蔽露見についても、和製リベラルの皆さんは黙殺して、過去に自分達がクオモ氏を賞賛してたことなんて忘れたかのように振る舞うのでしょう。
そしてまた別の綺麗そうに見える棍棒を見つけたら、それを握りしめて政府叩きに興じるのでしょう。本当に恥知らずな連中だなー、と思います。
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