北京は米国のビジネスを標的にしている
米国と中国共産党は、戦略的にもイデオロギー的にも競合関係にある。CEO達は、どちらの勝利に貢献したいのか決めなければならない
By マット・ポッティンジャー
2021年3月26日 午後2時27分(日本時間)
バイデン大統領の就任式の前後数週間、中国の指導者達は米国に向けての情報キャンペーンを展開した。彼らが行ったスピーチや書簡、発表の数々は、報道陣が最初に想定していたように、主に新政権に向けられたものではなく、米国のビジネス界を標的にしたものであった。
共産党のトップ外交官である楊潔篪氏は、2月初旬に米国のビジネスリーダーや元政府高官を対象とした、ヴァーチャル講演を行っている。彼は中国への投資と貿易の機会について薔薇色の未来を描いてみせた後、チベット・新疆・香港・台湾については米国人が口を噤むべき『レッドライン』であると警告した。楊氏はトランプ政権の対中政策を非難し、その政策を覆すよう、バイデン政権に働きかけるように聴衆に対し圧力をかけている。
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