中国は大変なことになっている?
2021年10月22日
ポール・クルーグマン(オピニオン・コラムニスト)
アメリカでは主要政党の片方が権威主義に陥り、もう片方が非協力的な二人の上院議員のおかけで前進が困難になってて、恐ろしい時代に突入している。そんなわけで僕が書く記事のほとんどは、必然的に共和国の困難な見通しに焦点を当てたものになってしまうだろう。だけど、誰もが息抜きを必要としている。そこで、今日はもっと楽しい話題を提供しようと思う。中国の経済危機の話だ。
ああ、正確にはより楽しい話ってわけじゃないか。でも、とにかく話題を変えるとしよう。
中国経済について警鐘が鳴らされるのは今に始まったことじゃないけど、これまで僕も含めた心配性の人々は一貫して間違いを犯していた。僕は2013年に中国の成長モデルは持続不可能に陥りつつあり、中国経済は万里の長城にぶち当たるかもしれないと示唆したんだけど、その予想は見事に外れてしまった。
だけど、中国がどのようにして経済を維持してきたのかを見れば見るほど、問題が浮き彫りになってくるように思える。基本的に中国は巨大な住宅バブルを作ることによって、根本的な不均衡を隠蔽してきたのだ。そして、これが良い結果を生むとは思えない。
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