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2月15日 児童書パトロール
古本屋に行くと必ず児童書のコーナーも見る。
見るというよりはパトロールと言った方がいいかもしれない。
チェックするのは二つ。
小学生の頃に図書館で読んだ「オズの魔法使い」がないか、と、
ハードカバーの「霧のむこうのふしぎな町」はないか。
小学校で読んだエメラルド色の「オズの魔法使い」。
本当にぼんやりした記憶しかなく、紙がエメラルド色だったのか、文字がそうだったのかさえわからない。
ただそれまでも何度も読んだことがあるはずの「オズの魔法使い」なのに、この本はエメラルド色でとても綺麗だなと思ったのを覚えている。
そんな薄い情報だけなので探しようもないし、出会ったところでそれだとわかるのかも疑問だ。けれどずっと探している。
「霧のむこうのふしぎな町」は私のバイブル。
うちには「ふしぎな」物語3部作の愛蔵版もあるし、ハードカバーと文庫本もある。
それでもなぜ探しているかというと、私の持っているハードカバーは昔「きちがい通り」とされていた記述が「めちゃくちゃ通り」に変更してしまった後のもので、まだ「きちがい通り」だったころのものを手に入れたいから。
これは別にコレクター魂とかではなく、その昔実家にあった一冊がそうだったので、なんとかもう一度巡り会えないかなと思っている。
必死に探そうと思えばネットで検索しまくればいいのかもしれないが、これは私の小さな趣味であり賭けでもある。
だから細々とこれからもきっと続けていくのだ。
ただの古本屋に宝物が眠っているかもしれない。
そう思うと毎日は少し冒険味が増す。