アル中ストロング
私はアル中だ。
いや、今はお酒をやめたのでアルコール中毒、アルコール依存症だった。
9%じゃないとお酒じゃない!とかなんとか言っていたあの頃が懐かしい。
私の父はアルコール依存症で入退院を繰り返す人で、
それが原因で離婚した。
そんな父を嫌っていたのに、
私もしっかりどっぷりお酒におぼれていった。
DNA。
父と私は親子とは思えないくらいに全然見た目が似ていない。
しかし、イヤなくらい中身と髪の毛だけがそっくりだ。
外面だけはいいところ。
真面目過ぎて冗談が通じないところ。
いいかっこしいなところ。
変にプライドだけ高いところ。
努力するということができないところ。
辛いことがあると逃げてしまうところ。
お酒に頼って気が大きくなってしまうところ。
お酒にしか安らぎを見出せないでいたところ。
猫っけで柔らかい髪の毛。
父と私が違うところは
お酒を飲めることでたくさん失敗したこともあったけど
お酒を飲めることでむしろメリットの方が大きかった。
沖縄へ友達が一人もいない状態で移住した時、
お酒が飲めるということで
人見知りな私が
初めましてのヒトとでも仲良くなれた。
お酒のおかげで友達や仲間がたくさんできた。
今も大切な友達たちとのたくさんの出会いがあったのだから
お酒が飲めて、お酒が好きでよかった!と心から思った。
今もその時お酒があったおかげでつながった縁は続いていて
拡がっていっている。
苦しい時も悲しい時も楽しい時も、。
なにかに理由つけては乾杯するような日々だった沖縄時代。
泡盛も焼酎もビールもハイボールもカクテルも日本酒もテキーラも
飲みに吞みに飲みまくった。
蕁麻疹や震えがくるくらい飲みまくってた。
もうしばらく飲みません…と言いながら
ひどい二日酔いで泣きながら便器を抱えてても、
日が暮れるとまた飲み始めてた。
反省はできても学習はできずに毎日当たり前のように飲んだくれていた。
飲みすぎて泡盛とテキーラはもううけつけなくなった。
お酒を飲んで暴れる父を嫌っていたけど、
お酒が飲める体質でよかったなと心底思う。
ありがとう、DNA。
けっきょく、父が好んで飲んでた
Suntoryの角のハイボールが一番うまい!と思ってしまったのもまた、DNA。
あぁ、お酒飲みたい。