私立VRC学園を卒業したので組織(イベント)の作り方という駄文を書く
Hello NekoDOS.
2週間という長きにわたる私立VRC学園が終了した。
ねこは必修Bというカリキュラムだったが、その多くが現在VRC内で最も重要で、そして今後メタバースを考える中で、最も需要が期待されるスター人材:イベント主催者というものになるための多くの事を教えてくれるものであった。そのため、授業内容から得た経験・知見と、ねこが既に持っている知見とをこねこねしながら駄文という形でお届けする。
正直、前回の文同等に、これを書いたところでねこには利益も何もない。が、講師の皆様、VRC学園の皆様に敬意を表しつつ、ある種のイベント造りのための参考文書となるように記していきたかったが、無駄に長いのでカクゴシロ!
組織=イベント=コミュニティと言い換えてもいい。汎用性のある理論たちだよ。
一部、講師の方の考えとは異なる考え方を記載することがあるが、学野の違うところからの一意見として参考程度にしていただければ幸い。ねこはあくまでも講師の皆様方には感謝しかない。
ちょっとした論文(査読なし)くらい超長い文になったため、最初にAbstract的な作り方ワークフローを記載し、以降なぜそうなのかという子細を記載するという記述方式をとるが、ABSTRACTですら長いので観念してくれ。
なお、当記事はそれ単体で楽しめるけど、前提知識として前回記事も読むことを推奨する。
https://note.com/nekodos/n/n11c0c00ba58c#15834c40-262c-40f6-8850-ab8c576101fa
ABSTRACT -ワークフロー-
まずやれ。あなたが考えたことはどんな形でもいいので、動くのが大事だ。きちんとやりたい人は2の項に進んでもいいが、机上の空論はあくまでも妄想に過ぎない。迷ったらGO!!!! である。
ちょっと計算して組織だって長期的にやりたい場合や、組織を大きくしたいという思いがある場合は、自分の欲求に向き合い、何故それをしたいかを明確化しよう。
ex. ケモノ大好きなので、けものふれんずを集めたい
ex2. ビジネスの話をしたい
ただ、こう言った会・組織はすでにあるだろう。もしあなたがリーダー、主催になりたいというのであれば、その時はそれこそがあなたの欲求だ。ケモノだけどねこオンリーとか、ビジネスだけどVR系はNGとか、そういうブランドをつけた組織を作ろう。
あるいは、参加した組織とはちょっとやりたい事にズレや違いのようなものを感じたかもしれない。その時は、その組織内でやりたい事を作るという方法もある。方向性が違った場合には、その時は新しくあなたの組織を作ろう。
組織を作る決心をしたのであれば、あなたはその原初の欲求をMissionとして、広く周知することになるだろう。なぜ組織を作ったか、というWhyの部分にこそ人は惹かれやすい。何をするかというWhatの部分はWhyを軸にして始まる。Whyを明確化し、その組織の存在意義=Missionを明確化し、Missionに沿って何をやるかを決めたら、強固な組織を作る土台は完成しているはずだ。募集しよう。
幸い、VRChatにはイベントカレンダーという一斉メールよりも強いイベント周知方法・メディアがある。あるいは、バーチャルライフマガジン等のVRChatに強いメディアでプレスリリースを出すか、「相談ウェルカム」なメディアであれば相談してもいいかもしれない。
ここも一歩を踏み出す勇気がいるが、組織を作る決心をした人ならば些事であろう。イベント開催と反省
イベントは好評だっただろうか?そうでなくても、Missionを同じくした同志は見つかっただろうか?であればその同志と一緒に同好の士を探して組織を作り大きくしていこう。組織を大きくするのは、組織に入った人にも、これから入るであろう人にもメリットがある。所属のメリットと、知識集積のメリットだ。
もしかしてイベントは好評でなかった?であっても、同志や友人ができたのであれば、それはMissionに賛同してくれた人がいるということで、あなたの思いやMissionが否定されたわけではない。Whatにあたるイベント内容を変えればいい。Discordサーバーを作ろう
ここに関してはねこ全然わからない。以下のリンクを参照。
https://www.google.com/search?q=discord+%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC+%E4%BD%9C%E3%82%8A%E6%96%B9
Discordのいいところは、ロール機能によって権限を変えられるという点が素晴らしくいい。組織向けである。最初に加入してくれた人や仲良い人を初期スタッフメンバーとするのもいいし、あるいは参加者と自身とを明確に区別(オーナーとお客さん)してしまうのもいいだろう。ここに関してはある程度好きにするといい。
ただ、組織内の権限と負うべき責任はイコールになると思うので、完璧でないと自負している人であれば、ある程度権限と責任の分散は行って然るべきであろう。人一人には限界がある。一人で目をかけられる人数も限られている。できることも限られているし、アイデアには多様な視点が必要である。ならばこそ、志を同じくした人に権限を委譲しよう。
ここで注意するのは、リーダーであり続けたいのであれば、最強の力、スタッフ人事権だけは渡さないことだ。
あと、組織を作った貢献は不変だが、あなた以外の人がリーダーの場合がいいこともある。リアルアバターの時間的都合やその他環境の変化等が挙げられる。
組織にとって、リーダーは実は代替可能な存在でもあるのだ…。だからこそ、組織とは寿命のない、不滅の存在足り得るとも言える。もてなそう
無償で作った組織であっても、リーダーという権限を持っている委譲、もてなすという責任のようなものはある。それは、組織を大きくするためには非常に重要なものだ。
新しく組織に入ってきた人は、何かしらの理由を持っているはずだ。大体の場合、友達、所属を探しているか、自己実現を考えているはずだ。
それは、もしかしたら組織のMissionと異なるものかもしれない。
しかし、近しいMissionや、副次的なMission=仲良くなりにきたなどの人であれば、とりあえず迎合してしまって、今後組織のMissionに入ってきた人のMissionを変更してしまうようなこともありだ。(マネジメントがこれです)
入ってきた人は、バタフライエフェクト的に大きな組織貢献をしてくれるかもしれない。そういうことを期待してもてなしてあげよう。
一方、Missionから大きく逸脱した人が来た場合には、お断りをしてしまうのもありだ。Nuisanceのような歓迎できない人も来ることだろう。組織のMissionを変えさせようとしてくる人はまさしくそれだ。理系集会を文系集会にしようとする、エンジニア作業飲み集会でキャンプの話しかせずにキャンプ集会にしようとする、等等。こう言った人たちを集会から消すのもリーダーの務めだ。
ただまあ、ある程度Missionの決まった集会であれば、自浄作用的にそういうのも湧かないだろうからこういうこともありうるよ、という知識に留めておいて欲しい。まとめ
まず行動して、その時の想いを一番大事にしよう。その他は後からどうとでもなる。
ここまでがABSTRACT…長いね。以降、その肉付けのようなものをVRC学園で無償で講義してくれた変態の方々の論をねこなりに再構築しなおして記述させていただく。
0->1:コミュニティデザイン論-ゆずクラブに見る組織の興し-
コミュニティデザイン論、と銘打った組織論のようなものを、メタバースで不登校児への支援等を行なっている水瀬ゆず氏にご講演いただいた。
組織論については、前回なんか書いたnoteに記載しているため、大幅に短縮させていただく。本項では、水瀬氏の資料を交えながら、組織論、というか組織の設計のやり方について補足的にまとめ・記載していこうと思う。ちなみに組織を作るのは超簡単だ。とりあえずやればいい。迷っているなら、、、GO!!!である。
組織の設計
組織には、いくつか用件がある。
・Mission(これが組織を作る理由、組織が続く理由。Whyに近しい)
・人員および名簿(人員分類)
・リーダー(最終意思決定機関)
・コミュニケーションチャネル
・ルール(定款)
・名称
・場所
・定期会合
・報酬
概ね以上の通りである。
Mission
まず、Missionに言及するが、組織(イベント)を作るには、様々な理由があるだろう。
同好の士を作りたい。何かがしたい。友人が欲しい。知識が欲しい。交流したい。等等。
そのようなことを思っているのは、おそらくあなただけではない。人口が多く、その全数にリーチしやすい仕組み(イベントカレンダー)のあるVRChatなら、その動機を同じくして持った人たちが集まるだろう。
動機を同じくした人たちは、「人から言われて」等の外発的動機でなく、「自身がしたいから」、という内発的な動機、高いモチベーションを持った人たちが集まる事だろう。
逆に、それ以外の人材の流入は極力抑えるべきだ。
例えば、ねこは理系でもないくせに、理系集会によく行くが、これは、本来のMission「理系同士の交流」からは異なっている。異物混入とも言えるかもしれない。同様なことはその他のイベントにも言える。エンジニア作業飲み集会にエンジニアでない人が流入する事は、最初のうちはいいかもしれないが、もし大量流入のような事態が発生した場合は?
そう言ったことはあり得ないことではない。
理系集会やエンジニア作業飲み集会等は、「興味がある門外漢も来ていいよ」とはしているが、あくまでも門外漢にしゃしゃらせることを良しとしているわけではなく、それを弁えないものの流入は阻止しなくてはならない。
ねこも、理系集会では医学・微生物系の予習や一部業務の内容を持ち込むことを意識している。あるいは、沈黙という行動も推奨されるべきだろう。門外漢にはそういった気遣いや努力を強いるべきである。
一方、エンジニア作業飲み集会はスタッフのくせにあまり集会中は顔を出さないのも、ねこなりの気遣いだったりする…。ねこエンジニアリング技術あんまワカラン。
当然、気遣いを強いなくても、そういう雰囲気が醸し出されている(出席者がそういう人らで固められている)という特徴も、今挙げた2つのイベント組織の強さの理由でもあるかもしれない。
ちょっと話がずれたので、元に戻す。
こう言った、高いモチベーションを持った仲間を集めるため、まずあなたが一番最初にすることは、何故したいか、を考え、明示することだろう。そして、それが固まった後に、どのようにするのか、何をするのかを考えるのが組織づくりのコツだ。そのMission、哲学にそぐわない人はBANしても構わないし、自浄作用も働くだろうが、そもそも来させないという条件づくりもアリだ。
人員及び名簿
人数は先も述べたが、VRChat上で(需要があれば)いくらでもくるだろうから問題ないだろう。ここはマーケティングに近いが、まあやればわかるものでもある。
それと、もう一つ大事なのは、名簿…というか所属意識だろうか?
VRChat初心者に与えるべき最初のモノとして、所属意識ではないかという、ねこなりの考察は先のnoteにて述べたが、その実、組織的に所属意識を持たせるというのは非常に重要であったりする。
会社組織等であれば、名刺やバッヂ、メールアドレス等々でそう言った意識を物質的にわからせることができるし、雇用契約というソフト的なものもある。一方で、非営利系でそう言った意識を持たせるのはどうすればいいだろうか。
その答えは何個もあるのだが、その中でDiscordは非常に親和性が高いと感じた。というかかなり満点回答に近いかも。
ねこはVRChatを始めてからDiscordを触った。最初に入ったグループはVSP(天文仮想研究所)であった。
あの時ねこは全くズブのVisitorで、捨て猫よろしくJPTutorialで助けてもらえずにボロボロになりながらいろんなワールドを旅しては外人ニキとミスコミニュケーションしまくっていた。そんな中、VSPという組織を知り、そのイベントに参加し、感動して毛並みが良くなったねこはイベントが終わるや否やDiscordをインストール、Discordに参加したのであった。それを持って、ねこはようやく受け入れてもらえ(てはいないけれど、とりあえず身を寄せるところができ)たというか、ねこはVSPに参加しているので、VSPがある時はVRChatに入りますというか、まあ、そう言った気持ちになったものだ。
当然、Discord内でもフォーマル・インフォーマルグループのような、よく発言する人、全くしないでとりあえず参加している人というのは別れるのであるが、とりあえず参加でもDiscordに入っている=コミュニティに参加している、という意識は少なからず芽生えよう。
Discordがなかったら、あなたは人数の把握や誰をメンバーと数えていいかがわからないだろう。よく顔出す=メンバーとは言いづらいのだ。インフォーマル組織に近いまま進行したい場合や、別途数人の友人で、「俺らがスタッフ」とかの合意が取れているのであれば別にいいのであるが。
リーダー(最終意思決定機関)
組織を作るにあたり、リーダーはあなただが、別にあなたでなくてもいい。組織とは、あなたのことではなく、あなたがしたいと思ったことと、それに集まる人々のことである。最悪、あなたがいなくても回ることが望ましい。そのためには、リーダーは、権限をいくらか移譲した複数人であることがいいだろう。
もし、あなたが「自分なしで回り続ける組織」が好ましくないのであれば、人事権だけは絶対に渡さないことだ。人事権こそが組織における最強の力である。あなたは人事権を行使して、組織内の気に食わない人を排除することもできる。組織名に自分の名前をつけるなどのことで、それに正当性を持たせることもできるだろう。「これは私が作った、私の組織だ!」ってね。
一方、強く叶えたい思い、強いMissionがあるのであれば、リーダーはよりふさわしい人に委譲してもいいかもしれない。組織の運営は技術と経験である。これやりたいけど、自分では組織の調整がしづらい、ということや、多忙等の理由で顔を出せないが、事業自体は存続させたい、となった場合には、リーダーの委譲や、最終意思決定機関の設置等は選択肢に含めていいだろう。あるいは、人事権を持ったまま、姿見せずとも統治する、と言うような最終意思決定機関を作ってもいいかもしれない。
コミニュケーションチャネル
Discordでいい。あるいは、公式Twitterなどで告知することを行う、または併用でやってもいいだろう。要は、組織の会員に伝わればいいのだ。
ルール
ルールとは組織における法律のようなものだ。Missionの項で結構書いてしまったが、あなたのグループにとってのNuisanceを追放するためのものだ。けもの集会に人型のサキュバスが来てもルールに則った処理=警告・追放をすれば大丈夫、と言ったようなことを簡単に明文化しておけばいい。
ただ、あなたもルールに縛られていることは知っておくべきだ。
ルールに則った行動は、あなたに正統性という力をもたらし、説得力を底上げしてくれるだろう。
あるいは、メンバーはTwitterの名前に@団体名 みたいなことをルール化すれば、参加する人は減るかもだが、組織の凝集性は高まるだろう。
ここはキリがないのでさらっと書くが、Missionについで組織のあり方を決定づけるので、いろいろ考えて試してみた方がいいだろう。最悪組織は爆散するが。緩めのイベントならゆるく、硬めの組織ならきつく色々細かく設定するのが組織凝集性を変化させるコツだ。
もちろん、凝集性が高い組織の新規参入はなかなか大変なので注意だ。
名称
名称の付け方について語るには、ブランドの知識を基に…としていたらキリがないので、簡潔に書く。
・バカでもわかりやすい名前。伝わればよかろうなのだ。
・バカでないものには優しく理解できるものとして受け入れられるので、やはりわかりやすいものを。
一方、名称の重要性もある。所属意識だなんだと先ほどから記載したが、名称がなければそんなものも芽吹かない。できればロゴやグッズ(VRCの場合、アバターにつけられるもの)の対外的に訴求できる・メンバーに公布ができるものもあれば、より所属意識を高められるだろう。
場所
これに関しては、事務所や定期会合場所のことだ。
まあDiscordを使うのであれば、Discordが事務所だし、次に書く定期会合の場所が自前のものであろうとそうでなかろうと、そこが組織の居場所になるだろう。
あるいは、定期会合は特に場所を定めずに、たくさんワールドを作ったどこかで行うのもいいだろう。とかく、場所はそんなには重要ではない。人が重要なのだ。
自前で作る際は、スタッフや限定ロールなどしか入れない部屋や、魅力的なプライベートワールド(人工的希少性)を作ることで、組織へ貢献する人の数が増えるだろう。
定期会合
定期会合は組織において非常に重要だ。というのも、単純接触効果というものがある。この効果は非常に絶大であり、要は、多く顔を合わせれば合わせるほど仲良くなるというものである。
サークル・部活メンバーと仲良くなりやすいことや、クラスで出席番号が近い者同同士が仲良くなりやすいのは、これが非常に強く作用しているためと考えられる。
同様のことは組織への参加率というものでも置き換えられ、イツメン・たまにくるメンの関係性の差はこれで説明できよう。
ねこに恋愛相談したなら、好きな人の隣のアパートに引っ越すか、同じ最寄駅管内に引っ越すかを勧めることだろう。
話を戻すが、定期会合は大体が組織の活動内容のメインか、あるいは副次的目標である「組織内の親密度をあげる」というものにマッチするものであるので、ここで楽しむ、楽しませることを是非とも重要視してもらいたい。
ここまでのまとめ的
0->1->10:-おじさん回しの始まりに見る集団化の興り-
おじさん回しという文化がある(らしい)。これの興りの話は非常に興味深い。TEDという講演プログラムがある。これの、「社会運動の起こし方」という、まあTEDの中でも有名な講演なのだが、その内容と非常に近しい点にねこは大興奮した。
詳しくはこちらの漫画を参照。
話聞いた感じ大体これが全てだった。
しかしながら、この話がとても面白かった。
お分かりのとおり、おじさん回しなど後付けのものであり、最初は悪ふざけというか、そんな感じのよくある(かは知らないが)Publicでの戯れあいの一つでしかなかったわけである。
しかし、これを不滅の組織に変えたのは、二人目(一番弟子)の存在と、記載されてはいないが、その二人を見て面白がった三人目(二番弟子)の存在、そして、それら弟子を自信と同率のものとして暖かく迎え入れた(というか呼び込んだ?)ARK師匠の懐の深さに他ならない。
こうしてみると、Missionなどどこへいったのかという疑問もあるだろうが、彼らのMissionは、同じ技能・価値観を共有する、緩やかな所属意識を持った仲間、友人を増やすという明示されていないMissionを持っているように思える。
吹けば飛ぶような悪ふざけ(こんなこと言ってすみません)も、組織の力によって永久に残りつづける文化と化すのだ。
10->10:-現役執事に学んだおもてなし・気遣い力-
こちらは、組織論などではない、心遣いや気遣いと行ったものである。
しかしながら、組織を考える上でのリーダーシップやマネジメントというものに非常に近しいものがあった。10に増えた組織を10のままキープするのは意外と大変だ。リーダーシップ・マネジメントとは、極論をいえば気遣い、相手への心遣いと言えよう。相手の欲しているものを察し、貢献によって与える(あるいは与えるように見せかける)のがマネジメントだ。
この欲というのが、非常にキモな部分で、極論、組織にくる人、貢献する人は無欲ではない。
これがどういうことかというと、マネジメントの考え方で、組織均衡論というものがある。
誘因≧貢献
というものである。要は、組織に参加する人は、誘因、言い換えるとある欲求を持って参加してきている。それが、組織への貢献を上回っていなくてはならないというものだ。
例え話を出そう。
ねこはあるイベントを作ったとする。LT会という、短めなスライド登壇の会だ。
その会の参加条件はLTを作ることだ。としよう。
そうすると、どういうことが起きるかというと、まず、参加者が非常に絞られる。スライドを作って、登壇するという労力が発生するためだ。どうしても聞きたい内容や、LTの人と会話したいなどの欲があれば、彼らは喜んでLTを作るだろうが、そうでない、なんとなーく技術の話が聞きたい人はそうはいかないだろう。彼らは面倒(貢献)を嫌って、参加しないだろう。
組織均衡論を大まかにいうと、こういうものだ。
ねこが何を言いたいかというと、もしイベントに積極的に参加して欲しかったり、いろんな人にきてもらったり等の組織の拡大を狙いたい場合には、とかくこの気遣い、もてなしの心を忘れないことだ。
スタッフは、きてくれた人を恋人のように扱い、執事のような細やかな気遣いを心がければ、自ずとそれは実現していくことだろう。そして、迎えた人にはいつまでもそのような心がけをしていなければ、組織の誘因は減り、やがて貢献を面倒に思い離れていくことだろう。
ちなみにこの誘因とは、めちゃくちゃ人に応じて色々あるし、基準も異なるので、申し訳ないけど割愛する。まあ、相手を恋人に思うのであれば、それも自ずとわかってくることだろう。
※注)マジで人によって色々違ってくるので、一概にこれが正しいとは言えない。もてなし無しでも、コンテンツがとてもいいものは勝手に人がくるよ!コンテンツ自体がもてなしになるからね!
とにかく、もてなしを強要するものではないし、あなたが楽しい事していれば、自ずとそれを楽しいと思う人が来て、その場を開いているだけでももてなしていることになるからね!
あと付け加えると、あなた自身も参加者の一人だということだ。
是非とも、苦しい思いをせずに、「自分をももてなす」という点を忘れないでほしい。楽しんで!
まとめ
組織構築の基礎の基礎を概ね書かせていただいた。
多分もうしばらくnoteは書かないかなってくらい億劫になってる。
私立VRC学園で学んだことは、これ以外にも多数あるけど、とりあえずグループを作る際に必要であろう知識はあらましで書けたと思う。
残念ながら、ねこは自身でVRC内に自分で集会をするにはあまりにもやりたいことがなく、それだったら現実でどうこう動いたほうが楽しいなぁと思うタイプなのだ。とはいえ、頑張る人を応援したいというか、手伝いたいのはねこの人生の目的というべきものでもある。ねこの手フリーレント!!
であるからこそ、VRC学園を卒業した身:VRC内に何かしらの広がりをビミョーに期待されてしまった身としては、ねこ以外の不特定多数がこの乱文を見て役立てていただけたら、その義務というか、VRC学園への恩返しができたのかなぁと思う次第である。
ねこ自身は集会はしない(だろう)が、集会をしたい人のお手伝いなどであればねこの手程度でお手伝いさせていただく。ねこの手は長いので、ちょっとくらいなら貢献できるはず。ねこの誘因のクリティカルなところは、「面白いか否か」か「主催者が頑張っているか否か」である。面白ければ、頑張り屋さんであればナンボでも手伝うよ。必要に応じて気軽に飼ったり捨てたりしていただければ幸い。
蛇足1:実際にVRC学園で生まれたインフォーマルグループ
VRC学園でインフォーマル組織の成り立ちを改めて見て面白かったので共有する。
教壇
□ □ □ □ ■
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ねこの場所は■で表す。
左上から、1,2,3と数字をふったら、5番目の位置だ。
ここで、ねこが思ったインフォーマル組織は、まず右端の4人(5,10,15,20)だ。
なぜかというと、グループワークの授業などで、縦列で分けられることが多く、そして、ねこが意図せず「廊下組」と言ったことで、ビミョーなよくある組み合わせとしてできていた。
また、Mission(授業内での考える作業と目的)を同じくしていることから、回数は少なくとも、効果的にグループができたのではないだろうか。
おそらく、2週間と言わず、もっと長い時間をあの教室で過ごしていたら、より強い仲良し組ができていたことだろう。
続いてのインフォーマルグループは、4,5,9,10であろうか。
要は、ねこの場所と隣り合わせの人たちである。
たまたま、人外アバター(けもの組)と比較的初心者である立場が重なったというのも大きい要因かもしれない。
一方で、仲良くなりづらい場所もあった。
まず、1,2はもはや見れないレベルだ。(15,20も同様だが、廊下組効果で相殺あるいは強化されたっぽい)これは、単純接触効果からして良くない。好感度を上げづらく、上げられづらいのだ。
ねこが端を選んだのは、ちょうどゴーグルからクラスが見渡しやすく、そして、クラスから見られやすいということを意図してのことだったので、これは残念な結果だった。(まあ放課後などでナンボでも仲良くなれるんですけど)
あとは、当然遠くになればなるほど、話づらく、顔を合わせづらく、声も聞こえづらいので、当然とも言える。
私立VRC学園で仲良しを増やしたいなら放課後がとかくキモである。とだけ書いておく。別に教室がすべてではないのだ。
そして、仲良くなりたいのであれば、積極的な声かけと目的を同じくした行動(アスタリスクの花言葉回ろう、が8-5の共通ミッションだ。ちなみにクラスメートの声かけで夏を壊しにも行ったし、クラスでDiscordサーバーもできた。いつきさんありがとう。)をすることである。
こういった行動は、クラス内での心地よいパワーバランス(感謝する、されるの関係)や、クラスメート全体の積極性の変化をもたらす。
VRC学園でも口酸っぱく皆さん言われたことであるが、是非、積極的に声かけ、行動である。
蛇足2:謝辞
私立VRC学園の運営・講師・担任の皆様から、授業、クラス、学縁祭などなど、挙げれば意外とキリはあるけど価値的には途方もないものものをいただいた。感謝と尊敬の念しかない。ありがとうございました。
ねこの文は誰かの、何かの役に立つかも立たないかもしれないが、今回普通はコンサル料貰って伝えるような内容も惜しんだり惜しみなかったりしながら記載したつもりだ。そんなねこの行動も、組織均衡論に言わせてみれば、あまりにも誘因というか、報酬がデカすぎたため、バランスをとるがごとく卒業論文級文字数のものを書かせていただいた。改めて、生徒会、講師の皆様、関わっていただいた皆様にクラスの皆(敬称略)、そして、担任の魔王K先生、副担任のnojun先生、あきうさ先生、うら6先生には感謝を申し上げる。ありがとうございました。
蛇足の蛇足
なんか10期の講師応募したら採用されたので、初心者の人は入学してねー!
さらに蛇足で、この記事の画像の左から4番目のひと(あんでぃさん)がガチで面白くて流れでマネジメント集会というの作っちゃったので気になる人、この文で質問ある人来てねー