メタバースもうダメじゃね?の賛同と反論と考察
Twitterでこんな記事が回ってきた
当記事に対しては憤りを感じている方もいたり、あるいは賛同を感じている方もいたりと結構人によりけりな反応が返ってきていた印象がある。個人的にはある程度は賛同サイドではあるが、ある程度反論もあるので、割とフラットに考えていけたらと思う。
あとタイトル恣意的と思った人も多いようだが、そこは確かにそやなと思っている。
では、小見出しごとに見ていく。
女性少ない問題
これに関しては、確かに大きく頷ける部分ではある。
私の主な生息地である、VRChatにおいては女性とは遭遇率がかなり低い。
とはいえ、一方でソフトバンクグループが出資したZEPETOにおいてはどうだろうか?女性天下くらいの塩梅である。(VRでなく、スマホで完結するメタバース・プラットフォーム)
私個人的にはまったく魅力を感じなかったが、(主に女性が好むであろう)豊富な顔調整やメイク、そしてブランド品などの着せ替えグッズは、リアルで買えなくても、ZEPETOなら!なのか、リアルで私が身に付けているからZEPETOでも!なのかはわからないが、とにかく女性人気に一役買っていることは間違いない。
このことから、メタバースには女性がいない、こないのでなく、女性が魅力的に思えるコンテンツ(=一歩を踏み出す理由)が少ないのではないかなぁと思うのである。あるいはVRChatでは、とした方がいいのかな。
さて、一方で空間認識という点で行くと、そこはどうなんだろうと思う。メタバース(VR?)に空間認識能力はそんなにはいらない気が…
ただ、三半規管の強度となれば話は変わる。ウチの嫁はVR酔いをしやすいため、世の女性すべてとはいわなくても、ある程度なんか関係はあるのかなぁと思ったりはする。
それと、VRゴーグルで言うと、ファンデーションと髪型問題は結構ある気がする。
以前にある企業のあるイベントの運営を手伝った。
VRゴーグルのようなものを付けるイベントだったのだが、女性陣が結構断る率が多かった。その当時はそんなもんか、と流していたが、後々聞くところによると、ファンデーションが落ちるのが嫌だったから、髪型崩れるし…などの声が聞けた。
では家では?というと、ほほの周りがすれるなど文句を頂いた。かくして我が家では私が猫生活をエンジョイしているところを離れて嫁がジト見するという生活になっているのだ。
ここは多くの女性陣に聞いてみないとわからないが…。どうなんでしょうね。
EC問題
これに関しては、まあ一部頷き、一部NOといったところだが、ほぼNO寄りで見ている。
確かに使い勝手などの点ではブラウザ、アプリで買った方が早い。
なんなら、あっちにはレビューがある。
一方で、使い勝手やアピールポイントの効果的な訴求、といった点では間違いなくメタバースには可能性がある。
例えばテントや家電グッズなど、ライフスタイル・体験に寄り添う系のものであれば、ネットと他人の評価だけ妄信して買えるものではないのだ。冷蔵庫買うためにわざわざヤマダ行って使い勝手確かめて(ネットで)買うと思う。
個人的にはメタバースは家電屋と親和性がとても高いと思うのだ。
もちろん、情報だけを鵜呑みにして買うもの=食品やケーブル、電池等の消耗品はECのが間違いなくいいだろう。
以上から、この意見には大まかにNOを突き付けていいと思う。返品リスクも減るし売りてにとってもメタバースは悪くないと思う。そう考えると、ファッションとかも、ある程度(メタバースで)使ってから買う、という未来は面白いのかもしれないと感じる。
…一方で、VRChatでは決済まで一貫してできないので、やはりある程度ぐぬぬとしか言いようがないのも事実…。
広告問題
これに関してはなんとも言えない。
広告費の高い商品の多くは女性向け、とあるが、一概にそう断言したのにはとても驚いた。まあここは詳しい精査も面倒なので放っておく。
個人的には、PVとCVのチェック=広告効果が難しそうだなぁと思った。
PVに関してはワールドに埋め込むこともできそう(理系集会)だし、CVはシンプルクリックが機能する。
問題は、個別への最適化などがないとなぁという点。今更全体広告というのも…まあ効果はあるかもしれないが。
それよりも、インタラクティブな広告とか、そもそもワールドに製品を置いておくというのが最早広告にもなるので、そういう点では将来性はない、と断定するのはいかがなものかと思う。
私などが企業にメタバースの件を依頼される際には、「とりあえずでやると広告効果くらいしかないですよ」と言うくらいには広告効果があるのでは?
一方、将来性という点では、広告業界全体に言えるが、どうも最近のYouTuberや企業ブログなどのビジネスモデルでは広告視聴・閲覧・CVが出口になってからだいぶ経った気がする。
Coinhiveが出てきた時には何ともいい物ができた、と思ったが、、、類似のサービスがVRChat、またはITビジネス全般に現れることを望む。
3D開発問題
これに関しては概ねその通り。と言いたいところだが、NEOS VRなどを見ていると、未来はそう暗くないものであると思えている。
Microsoftもイラスト 3Dを提供終了したという事実から、まあ制作のコストは変わらず高いままとは思うが、今後に関して言うと、そう暗くはないと感じている。ソフトも結構前から無償のFusionなど色々あるし、障壁は低い気がする。
また、3Dの製作もイラストレーターに委託しているくらいの金額からお願いできることもあり、ただただ高いというものでもなかろう。
もちろん、クオリティやその他の要素で金額は変更するだろうが…。
NFT問題
これは割愛
結論
とまあ、このように、誰のどういう問題かという領域をごっちゃにしてメタバースの将来性のなさを書かれているため、私も領域をごっちゃにして考察してしまっているが、簡単に結論を書けば、「VRChatがなんとかすれば、なんとでもなる」であろうか。
正直、今のVRChat社がなぜ広告配信の仕組みやその他取れそうな施策をとっていないのか不思議なのだ。有料会員だけではそんなに儲からないだろうし…という推測もある。
今はコミュニティの献身によってなんとかなっているみたいな感じじゃなかろうか。まあこれはこれで綺麗な形なのだが…。
企業側として意見を述べると、VRChatは利用者も間違いなく最大なので、是非ともそのまま突っ走ってほしいし、伴走したい。だがそのためには利益を生まなくては意味がない。
プラットフォームビジネスなのであれば、ぶっちゃけ自分らは基礎をしっかりするだけであとは勝手にお金が入ってくるビジネスモデルになる筈なので、是非とも着せ替え服やアバター、決済システムや広告出稿、閲覧システムなどを実装していただきたい。手数料は10%でもよかろう。
正直、ここさえしっかりすれば参入する企業は相当なスピード感をもって、メタバースに入ってくるだろう。
私が「メタバースまだ早いです!」と言ってアパレルやグッズ、その他企業達を止めているのもここの問題があるからだし。
一方、GOを出すような企業も続々とある。医療系では2つ企画を進めているし、不動産系など最早言わずもがなであろう。
メタバースの未来について語るのはまだ早い。
我々のような、メタバースの開発をせずとも、注視して期待している事業者がメタバースでの事業、儲けを考えるのはまだ早いとも言える。
いつかiPhoneみたく、といった声もあったが、その通りで未来は決して悲観的なものではない。とはいえ、iPhoneの時とは違い、色々な歩みがなかなか遅いことなどなど懸念すべきものは多いが…。少なくとも私にはこれがもうダメ、とは全く思わないのである。
私は将来が非常に楽しみである。
追記
割と雑に急にサッと書いたので荒い。
反論やここちゃうやろ、というところあれば是非ともいただきたい。ちょっとでも違和感があれば言っていただければ。
あとメタバースの定義とかになるとフワつくが、NEOSが割と理想形だが、今はVRChatが人口も多いのでVRChatがメタバースだ!、と定義している。異論は完全に認める。
追記2
VRChatはマジで面白い。理系集会、VSP(天文仮想研究所)、その他たくさんのお勉強のための集会等々、同業、異業種問わず非常に多くの優秀な人材またはそうなるであろう珠玉の卵のような学生達、はたまた私のような凡人、それぞれがこぞってアバターをかぶって交流している。全員美少女のカワをかぶっているので、凄い人かどうかも分からない。楽しい。
世界が広がるので、迷ったら是非やってください。
イノベーションの種はここにある。