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急にピアノが弾きたくなった。

もう2年ほど前だが、急にトムウェイツの曲をピアノで弾いてみたい衝動にかられ勢いで電子ピアノを買った。

小さいKORGのシンセは持っていたが、本当にピアノをマスターしたいなら鍵盤を押したときに実際のピアノと同じ重みを感じる「ハンマーアクション」になっているものが良いらしい。

続けられる自信もなかったので「できるだけ安く」「ある程度良いもの」で探していて、価格や置くスペースを考えて61鍵で良いかなと思っていたが、いろいろ楽器店で話を聞くと「結局、61鍵外の音も弾きたくなってくるから最初から鍵盤数は完全なものを買ったほうが結果的にお得」と言われ生ピアノと同じ88鍵のものを購入した。
(後に本当にその通りだったと実感している)

あくまでピアノの練習と作曲の補助的な役割で使用したかったので、いわゆる練習用のシンプルなCASIOのPrivia(PX-S1000BK)にした。
(音作りや録音、ライブでガシガシ使用したい人は別のものを検討してもよいかも)

これを書いている2023年現在、この型は廃盤になっているが同シリーズで新しいものは出ている。


CASIOのPrivia(PX-S1000BK)

88鍵はさすがに幅が広く、部屋の一辺が完全にピアノコーナーになってしまうため、やはり買うときはそれなりの覚悟がいるが、逆に弾かざるおえない状況になるので、元来なまけ者の自分としては買ってよかった。


もともとギターは弾いているが、割とコードを端折っていたり、曖昧にしていた部分も多かった。鍵盤は音が目の前で横並びになっているので、音の響きの構造が可視化され、いろいろ気づくことが多く勉強になる。

ピアノで作曲されたであろう曲を下手なりにさらってみると、作曲者の意図も少し追随できて面白い。ギターだとややこしかったものが、ピアノだとすっきりした自然な進行だったり、意外とここは勢いで音を決めてやってる感じがするなぁと感じたり。曲に対しての視野も広がるので、もっと早くピアノをやっていればよかったと今更ながら思っている。



練習はもっぱらYoutubeにあるもので、簡単な教則の動画や、好きな曲のピアノ弾き語りの動画を観ておこなっている。
本当に教則動画がたくさんあるので、今の若者がすごい技術が達者なのも納得する。

先日、島崎智子さんの「幸町団地」をピアノで弾いてみようかと、弾き語りのライブ動画を観ていたら、本当に良い曲で思いがけずピアノの前で泣いてしまった。





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