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とある「MOX」を曲名のモチーフにして「VOX」で埋め尽くした曲があるという話

突然だが
「VOX Diamond」「Chrome VOX」という曲を知っているか!?

麻酔なしでなぁ!!(BGM:交響曲第9番第二楽章)


これら2曲は
t+pazolite(とぱぞらいと)さんがリズムアクションゲーム(以下、音ゲー)向けの曲として製作された楽曲だが

MTG(マジック・ザ・ギャザリング)というカードゲームを
ある程度知っている人なら

「VOX Diamond」 「Chrome VOX」

という文字列をどこかで見たことがあるだろう…
(サムネにがっつり映っているけど)それの元ネタがコレだ!

元ネタ解説!
MTGを知っている人は
経緯までスキップ推奨



そもそもマジック・ザ・ギャザリング
ってなに?ミーティング??
(以下、MTGを知らない人向け)

今回、この記事で取り上げる「MTG」とは
ミーティングではなくマジック・ザ・ギャザリングという
「トレーディングカードゲーム」の始祖と呼ばれているカードゲームのことです

マジック:ザ・ギャザリング: Magic: The Gathering、M:tG、MTG)は、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(WotC)社製のトレーディングカードゲーム(TCG)。日本では、同社の日本事業部が窓口になっている。

1993年に発売された世界初[注 1]のトレーディングカードゲームである。公式にはマジック、のように略され、他にもMTGギャザマジギャザなどと呼ばれる。このほか、「もっともよく遊ばれているTCG」[1]などでもギネス世界記録に認定されている。

wikiより

カードゲームをかじったことある人なら
「マジック・ザ・ギャザリングはデュエル・マスターズの親戚の外国のおじさんみたいなカードゲームだよ」
と、思っていただければなんとなくわかるかと思います

カードゲームのカードサイズ一覧に
たまにいるやつ


カードゲームのカードが元ネタというのはわかった、
じゃあどういうカードなの?


このカードゲームは

自分の番に1枚置ける「土地」カードから
【マナ】と呼ばれる力を使って

土地カード

「クリーチャー」と呼ばれるモンスターなどを出して相手を倒す!

デュエル・マスターズでも活躍した
ニコル・ボーラスは
マジック・ザ・ギャザリング出身のカード

という【マナ】を使いコストを払うことで戦えるゲームになっているので
ゲームが進むにつれてより強力なカードが使えるようになっていきます

では、もし

相手より早い段階で多くのマナを出せるカード
があるとしたらどうだろうか?

そんなのどから手が出るような願いを叶えることができたのは
モックス/Moxと呼ばれる強大な魔力を蓄えた小型の宝石たちのことで

左から
オパール、エメラルド、ジェット、ルビー、サファイア

ジョジョの奇妙な冒険でいうと
エイジャの赤石みたいなイメージだとわかりやすいかも

カードとしては
例えば一番人気があるMox Sapphireは

長々しく書いてあるけど要は

Mox Sapphire (0)
アーティファクト
(T):(青)を加える。

http://mtgwiki.com/wiki/Mox_Sapphire

というカード右上のコスト欄も「0」なので手軽に出しやすく
大きなデメリットもないのでものすごく強力なカードです

そんなカードたちですが強力すぎるが故に
初期のカードは二度と新しく印刷しない協定が組まれたり
後にそれらの調整版が出されたりとしながらも現在まで
モックス/Moxというブランドを維持している強力なカードたちです

その調整されたカードの中の1枚に

【モックス・ダイアモンド/Mox Diamond】というカードがあります

モックス・ダイアモンド/Mox Diamond (0)
アーティファクト

モックス・ダイアモンドが戦場に出るなら、あなたは代わりに土地カードを1枚捨ててもよい。そうしたなら、モックス・ダイアモンドは戦場に出る。そうでないなら、それをオーナーの墓地に置く。
(T):好きな色1色のマナ1点を加える。

http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%A2%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89/Mox_Diamond

このカードは

【マナ】を出せる「土地」のカードを1枚捨てないといけない

というデメリットを持っているのですが

そのデメリットを帳消しにするような戦術のおかげで
現在でも需要が増しているカードとなっています

そして
【モックス・ダイアモンド/Mox Diamond】をさらに調整したカードである
【金属モックス/Chrome Mox】
というカードが作られました

金属モックス/Chrome Mox (0)
アーティファクト

刻印 ― 金属モックスが戦場に出たとき、あなたの手札にあるアーティファクトでも土地でもないカードを1枚、追放してもよい。
(T):その追放されたカードと共通する好きな色のマナ1点を加える。

http://mtgwiki.com/wiki/%E9%87%91%E5%B1%9E%E3%83%A2%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9/Chrome_Mox

先ほど触れた
【モックス・ダイアモンド/Mox Diamond】より
デメリットを重くしたのですが
これまた強いカードなので現在でも大活躍しています


この曲が産まれた経緯は?

では、一番上に貼ってある曲の話に戻りましょう
制作者のt+pazolite(とぱぞらいと)さんは
beatmania IIDXの「VOX UP」という音ゲーの曲を聴いて

『beatmania IIDX』(ビートマニア ツーディーエックス) は
1999年(平成11年)からコナミ(2006年(平成18年)3月から2016年(平成28年)10月までコナミデジタルエンタテインメントが継承、2016年(平成28年)11月からコナミアミューズメントが再継承)が稼働しているDJシミュレーションの音楽ゲームである。
本シリーズは『BEMANIシリーズ』の第2作目であり、IIDX、弐寺[1][注釈 1]という略称で知られている。

wikiより

かっこいいと思った反面

「もっと声ネタ詰め込めるやろ!」

下記、Xのポストにて

※声ネタ=録音された楽曲や音源の一部を切り出し、それを使って自身の楽曲の印象付けや盛り上げに貢献したりするボイス系の効果音のこと

と、リスペクトしつつも対抗心を燃やして産まれたという経緯があり

その曲名も「VOX」と入れつつも

【モックス・ダイアモンド/Mox Diamond】
【金属モックス/Chrome Mox】

のMTGのカードをモジッた

「VOX Diamond」「Chrome VOX」

という曲名になっています


どうしてこれを紹介したかったの?

ここまで見てくれた人はなんとなくわかるかと思いますが

「カードゲーム」と「音ゲー」という
全く別のジャンルを各々、ある程度わからないと面白くない

のでそれを紹介したいけども
XなどのSNSでやっても文字数が足りなかったり
ここまでの記事みたいに解説の解説が必要だったりして
なかなか難しかったので今回、noteにて紹介したいと思いました


おわりに

「カードゲーム」と「音ゲー」の意外な共通点?として
どちらも既存ユーザーの期待に応えようとして
どんどん複雑化&先鋭化していったコンテンツで
新陳代謝を活性化させるために
所謂、萌えを意識したり有名な作品を取り入れたり新しいプレイ体験を取り入れてみたりと
歴史があるコンテンツ故に
苦悩や境遇も似ていたりしているジャンルだったりします

なのでどちらのジャンルも
ふと街で見かけた際は手にとっていただけるとちょっとうれしいかも

では、また

※本記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.


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