上場しない選択の詳細理由について
こんにちは。
NEKOCOINの森本です。
今回NEKOCOINは上場しない選択を取りましたが、会社自体は続いていきます。あくまで2号仮想通貨ビジネスはもう行わない、という流れとなります。そのスタンスについて、完全死亡と思われないように少しずつノートを更新していこうと考えています。ノート更新はメインのビジネスの宣伝等にも使えるという事もあります。
これから国産通貨で夢を描いている方や、2号仮想通貨をビジネス媒体にする方たち向けに、運営について少しでも語れる事があればと思い、色んなことを書き連ねていきます。
そもそもなんで2号仮想通貨を選択したの?
私が選択した理由は単純に、当時は「2号仮想通貨で集金を行うシステム>クラファン・出資」を上回る可能性が高いというジャッジによります。また、当時(NEKOCOINのスタートは4月、5月に発行しました)仮想通貨自体がNANJやVIPSの成功もあり、それを説得付けることができるような雰囲気がありました。12月の仮想通貨バブル後の第二バブルに飢えていた時のNANJとVIPSの成功は、センセーショナルな事件でした。
このときからその後の国産通貨乱立は言うまでもありませんし、今でも夢を描いている運営さんがいらっしゃいます。
しかし時代の移り変わりというのは早く、BTC価格は現在1BTC=45万円。国産通貨の集金手法は乱立と同時に言わば近所のコンビニ状態になってきました。NEKOCOINもその中の一つ程度のちっぽけな存在でした。それでも応援して下さる方もいて、嬉しかった事も事実ですし、逆にスキャムと罵られる事もよくありました。
2号仮想通貨である必要性ってなんだ
NEKOCOINは何度も何度もプロダクトについて議論や改版を行ってきました。NEKOCOINの立ち上げ当初は「ただの投げ銭SNSシステム構築」だけであり、実際に作り始めていましたがそもそも投げ銭だけで人が集まり開発を応援してくれるレベルに達するのか、という疑問がありました。プロダクトが投げ銭システムだけ、というのはもう海外からすると正直古臭いビジネスモデルにあたるという認識もありました。そもそも開発をして減価償却できるのか?という怖さもありました。
そこで運営で議論を重ねる中、ちゃんとした「製品」を作る事に重点を起き、そこから発生する利益でプロジェクトが回るようにするという、ごくごく当たり前な方向に舵を切っていきました。その活動の中で、様々な素晴らしい人との出会いがあったり、チャンスのおかげで「あれ、どうやら製品としてやっていけそうだぞ」となっていきます。すると当然ここで疑問が出てくるわけです。
私たちのプロダクトって、本当に2号仮想通貨必要なのか?
私たちの中で、2号仮想通貨はプロダクトに必須!ではなくなり、だんだんと集金方法としてだけ使おう、という意味合いになっていきました。
集金方法を考える
世の中には集金方法が様々あります。NEKOCOIN運営としても2号仮想通貨を扱うにあたり、「2号仮想通貨を使う事で、賛同する投資家からの出資、または投機家からの刹那的集金」を考えていました。2号仮想通貨を使った集金はまだ成長過程で新しく、特に2号仮想通貨は証券でもないのに証券的な扱いをされるようなものとして注目がありました。一方で常に運営はその価格をどうやって上げればいいか、長期的な悩みを抱えるという側面もあります。(逃げる人もいますが)
その中で私達はICOを行う予定はありませんでした。法律的にグレーであるということも理由の一つですが、解釈的には「上場をする」と言っていなければ「2号仮想通貨として潜在的に扱われない」ので集金OK、「海外法人にして海外の運営してるけど日本人が勝手に出資してるだけだし知らないよ」みたいなザルのような現在の法律制度に則り、大々的に行うという気持ちにはなりませんでした。これは将来的にできるだけクリーンでいたいという事もありましたが、実情としては何よりも、「ここで集金すると後戻りが出来ない」というリスクを考えていた事がメインです。つまり、運営自身がまだ仮想通貨による集金方法に対し懐疑的であったという事です。
そしてNEKOCOINは銀行やVCに話をしてみようか?となるわけです。しかし、銀行は仮想通貨運営だと知ると、出資を行いません。何故なら「何に使うかわからないから」です。銀行が貸したお金を仮想通貨=投資等と解釈され、仮想通貨投資に使われる可能性もあるとすると銀行側からするとありえないわけですから、当然貸してくれないわけです。一方でVCはどうかというと、VCは将来的に上場すると信じて出資するわけですから、多大な労力が必要です。NEKOCOINは普段の運営でその時間がありませんでした。
そう、仮想通貨を選んだのであれば、
「ICOをするか」「上場でお金を得るか」
この2つしかプロジェクトを進める事が出来ないわけですね。書いてみたら当たり前ですね。そしてプロダクト開発が進んでいるNEKOCOINは、この地合いの悪さの中で結論を出します。
2号仮想通貨で集金する<別の融資で集金する
2号仮想通貨発行リスク<2号仮想通貨使用しない
これがその流れとなります。つまり2号仮想通貨を使用しないほうがメリットが大きいと判断しました。僕たちからすると、製品開発さえ進めることが出来ればそれでいいという事になりますから、このような結論となりました。
次回は通貨としてVIPS Tokenを選択した理由等を書こうと思います。お読み頂きありがとうございました。
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