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過去日記⑧|ひめちゃんとの出会い



10月になりましたね。
ひめちゃんとはじめて出会った季節です。
今日はひめちゃんと出会った日からの事をぽちぽち綴ろうかと思います。


ひめちゃんとの出会いは昨年。日用品を買い足しに行くのに、いつもとは違うホームセンターへ立ち寄った事がキッカケでした。

なにやら駐車場に出店ブースみたいなものがある。
よく見ると「譲渡会」と旗が立っている。
みんなの動物園を見て保護猫を知るようになってから一度は譲渡会に行ってみたいと家族で話していた矢先だった。寄らない理由などなかった。

なにより乗り気なのは母だった。
動物を連れてくるのはいつも母だったので、ホームセンターそっちのけで譲渡会に行こうとする母に「少しだけ」「見るだけ」と念を押して「ウチにはまるちゃんとれふとがいるんだから」と私自身も心を強くした。

いづれ2匹目をとは思っていた。
れふともシニアだしまるちゃんと遊ぶには酷すぎる。かといって万が一れふとが亡くなったらまるちゃんだけでお留守番をしないといけない。それって可哀想だけど、今愛情をたっぷり受けてる甘えん坊のまるちゃんが果たして2匹目なんて耐えられるのか?と不安もあった。
れふとの事もあるし今すぐのお迎えはまず無理だろうと考えてたのでもし母が「連れて帰る」と言い出したら止めようと思っていた。
もしお迎えするとしたらなかなか貰い手が決まらない子だったり、ハンディキャップがある子でも良いとも思った。だからこそ今じゃないし個人的には錆柄か三毛猫が良かった。

譲渡会には子猫が多かった。というか子猫しかいなかった。
どの子も可愛かったけど私の希望するような子はいなかった。みんな健康的で小さくてフワフワ。すでに貰い手が決まった子もいて、これならうちが引き取る事もないなと思ってた。

すると母が一番最後のケージにいた子猫にやたらと気を取られている事に気付いた。
うちのまるちゃんと同じ白黒模様の女の子で、周りの子猫は鳴いたり動いたりしてるのにその子だけ見にきた人たちにお尻を向ける形で丸くなってジッとしていた。

それがひめちゃん。

預かりボランティアさんが熱心に話しかけてくる。
「この子すっっっごい良い子で、うちの猫たちともすぐ仲良くなれて本当に良い子なんです!」と、とにかく目の前の子が可愛くて可愛くて仕方がないって気持ちがビシビシ伝わってくるくらい熱弁してた。
そっぽ向いてるお顔を見てみるとどう見てもうちのまるちゃんとソックリな柄で、ほんの少しだけ鼻の頭がピンクなのがとにかく可愛かった。

まあでも我が家には白黒もいるしこんだけ小さければ貰われるだろうよと思ってると他の猫には目もくれずになかなかその場を離れられないでいる母が「ウチ来る?」などと言い始めた。

「まるちゃんによく似ていてなんだか放っておけない」というのが母の言い分だった。
「アンタも2匹目欲しがってたじゃん」と言って「いや、そうだけど…」と逡巡する私を他所に「トライアルします」と決めた。早かった。

トライアル初日

トライアルするにあたって私は偉そうに条件を出した。今思うとよくもまあそんな事が言えたなとも思うんだけど、なにより先住たちが大事だった。


条件は以下

①トライアル期間中に実費で構わないから病院に連れて行かせてもらう(血液検査等が済んでなかったため)
②どうしても猫同士が合わなかったり血液検査の結果猫同士で移る病気があった場合は、申し訳ないけど飼えない事(TV見て聞き齧った知識でトライアル期間は設けられると思ってた)
③最優先は先住のため、可愛がるのは先住が先である事

後からわかった事だけど保護団体様の方ではトライアル期間というのは設けてなかったみたいで、ダメでも返せませんと言われました。そんな事ある?と思っていると預かりボランティアさんの方から「もしダメだった時にはウチで引き取ります」と言っていただけたので、とにかくまずは先住との相性が大事だと許してもらいました。

譲渡会から数日後、ケージなど受け入れる体制を整え終えた上で10月10日に我が家にやってきました。

元の名前は「あんずちゃん」

1週間〜2週間はケージ生活の始まりです。
今までフリースタイルだったので突然のケージは嫌がるだろうかと心配してると案外すんなり受け入れてくれて初日から猫ちぐらでお腹出して寝てました。

結構神経ずぶといかもしれないと思ってると、まるにシャーされてもケロンとした顔でいたので「こいつは大丈夫そうだぞ?」とわりかし初日から安心した記憶があります。そしてほぼほぼ鳴かなかった。

5日目にはケージ越しにお触りしてた

預かりさん曰くひめちゃんの譲渡会参加歴はかなり長かったみたいで5、6回くらいは行ったと。
でもケージに入っていざ会場となると、私たちが見た時の様にジッとしてまるで動かず静かになってしまって、なかなか引き取り手も見つからなかったらしい。

だからこそずっとのお家が決まりそうな事も嬉しいけれど愛情も数倍で、我が家に連れてきてくれてからもしばらくは「よかったね、よかったね」と言いながらケージの前を離れられずにいて、ずっと「あんずちゃん」の話をしてくれた。

こんな出会い方でしたがもう1年が経つなんて。
いや、まだ1年か。

愛情たっぷりで可愛がられてきたあんずちゃんは、新しくひめちゃんと名前をもらって今も元気に過ごしております。ボランティアさんのおかげで愛嬌たっぷりの子に育ちました。
保護してくださって、大切に育ててくれて、本当にありがとうございました。

この後病院に何度もお世話になるけどそれはまた別のお話で…

10日後には外出てた

わっしょい(薄味)

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