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私がハロヲタになるまでの全記録③

〜社会人:大残業と大休日出勤で趣味どころではない期〜

モラトリアムは終焉を迎え、私も社会人として働き始めた。地元で就職したので、ライブに通うことが難しい状況になった。仕事は想像以上に大変だった。慢性的な人員不足と膨大な仕事量のために、残業と休日出勤は当たり前。家に帰ったら遅い夕食を食べて、お風呂に入って寝る。何かをやる気力もなくなり、次第にあれほど好きだった趣味を楽しむこと自体が難しくなっていた。だから、自ずとフェードアウトしてしまうものが多かった中で、唯一ハロプロだけは見続けた。

これは、「ハロ!ステ」などハロプロの公式YouTube番組が複数あって、毎週更新されていることが大きく影響している。仕事が終わって家に帰って夕食と入浴を済ませたら、とにかく布団に入りたかった。そうすると、テレビよりもスマホでYouTubeを見るほうが圧倒的にラクだった。
ハロプロの公式YouTubeは様々な角度からハロメンを取り上げてくれるし、最新のライブ映像も流してくれるので、毎週見るのが楽しみだった。

仕事に追われる中で、モーニング娘。のコンサートツアー千秋楽公演だけは行っていた。自分の地元からだと、地方公演に行くにはアクセスが悪く、そもそも土日に遠征する体力もなかった。千秋楽は日本武道館なので、地元からだと一番行きやすかった。ただ、平日開催のため、午前中出勤して、午後休みを取って観に行き、深夜バスで帰って翌日出勤みたいな、とんでもスケジュールで動いていた。まだ20代の若いうちだったからできたんだと思う。
ライブは半年に1回くらいのペースになっていて、大学時代の自分からすると信じられないほど頻度が減った。正直もっと行きたかったけど、どうしようもなかった。だから1回1回のライブが本当に楽しかったし、日々のストレスから解放してくれる大切な時間だった。

2018年8月17日。私をモーニング娘。ひいてはハロプロに出会わせてくれた大好きな飯窪春菜ちゃんの卒業が発表された。

卒業はいつか来るものだし、はるなんはグループの最年長だったし、覚悟はしていた。でも実際に突きつけられるとショックだった。当時のツイートを見返したら、一週間以上現実逃避してたらしい。
卒業後も芸能活動を続けてくれるようだったが、モーニング娘。としてのはるなんを見れるのはこれが最後なので、バースデーイベントと卒業公演(日本武道館2日間)だけだったが都合をつけて観に行った。卒業グッズもほとんど買った。それまでのオタク人生で一番お金を使ったと思うが、それくらいはるなんは特別な存在だった。

この頃、ハロー!プロジェクトを知ってから約4年が経っていた。モーニング娘。から始まり、結成されたばかりのBEYOOOOONDSまで、全グループのメンバーも覚え、モーニング娘。を中心に、ハロヲタとして各グループの活動を見て楽しんでいた。ハロプロのメンバーは全員努力家の良い子たちで、好きになる理由しかなかった。そうなると、ハロプロの全グループの情報を追うだけでも結構時間がかかって、それ以外のお笑いやアイドルを見る機会はほとんどなくなっていた。かくして、私はハロー!プロジェクトのヲタクとなっていったのである。

はるなんの卒業後、私の推し人生の中では少し異質な時期に入る。それは、SixTONESとSnowManにハマっていた頃を指す。この2グループが好きになった理由はこちらで。

アイドルといえば女性アイドルにしか興味がなかった私が、ジャニーズにハマったのは自分でも予想外のことだった。
はるなんが卒業して、ポッカリ穴が空いていた心にスッと入ってきたのがSixTONESとSnowManだった。期間としてはデビュー前後1年ずつくらいが一番熱量があったと思う。今は公式YouTube番組を見たり、新曲を聞いたりするくらいのライトファンである。

社会人になってからは学生時代のように趣味を謳歌できなくなってしまったが、その中でもハロプロを見ることが、自分にとって生きがいとなっていた。
そんな中、世界的にも個人的も大きな問題に直面することになる。