知的好奇心は何処からか
深夜に自分の生い立ちを肯定したくなったから
嫌いだった父について書いてみようと思う
目次
知的好奇心に生かされている
なぜ?という疑問は自然なこと
なんで?の受け皿があること
どこにでも行けるということ
私は知的好奇心に生かされている。
どれだけ絶望して屍になって
人間の三大欲求すら消え失せても
ベットの中で
耳だけミーティングに入ってみて
興味深い話をしていたら話したくなるし
ネットサーフィンをしていて
イケてるHPを見つけたら
夢中になって見ている時がある。
ちなみに最近みつけて
テンションがあがったHPはこれ
なぜ?という疑問は自然なこと
なぜ知的好奇心を持てているかというと、
それを潰さないでくれた親のおかげ
というのも一理ある。
一般的に発達過程の3歳くらいで、
なぜなぜ期を経るが
わたしは小学生の間も
「なんで?」とよく聞いていた気がする。
とりわけ意識している訳ではなく
日常の会話が
「なんでこうなるん?」から始まっていたりした。
思えば私の父は一生がなぜなぜ期のような人だ。
(行動も3歳児とあまり変わらない)
父親がそんな感じなので
私の「なんで?」を否定されたことは
全く無かった。
むしろ聞いてもいないのに、
運転しながら車のワイパーの造りを解説しだしたり
身の回りのものがどういう造りになっているか
よく父一人で喋っていた。
(誰も聞いていない)
だから人が何かにつけて「なんでこうなんだろう」と好奇心を持つことは自然な現象だった。
なんで?の受け皿があること
私もあんまり父の独り言を聞いてはいなかったが、
父は「なんで?」と聞いた時に教えてくれたり
「なんでやろなー」と考えてくれたりした。
ただ、父は子どもと一緒に考えるという過程を
教育的に行っているのではなく、
単に父の好奇心で考え出す。
よって私が既に飽きていることに気づかずに
ひとりで話し続ける。
こうして例のごとく、
誰も聞いていない状況ができあがっていた。
なぜかは分からなくても、
「あーでもないこーでもない」と
言い合える人がいた。
そういうインタラクションは
一人で考えるだけより、面白かったのだと思う。
もし、「なんで?」と聞いた時に
「そんなん分からんわ!」「知らんよ!」と
つき跳ね返されていたら、
私の好奇心の芽は摘まれていたかもしれない。
幸い私は「なんで?」の受け皿があったことで
のびのびと好奇心を育てられたのだろう。
どこにでも行けるということ
もう1つ、父から影響をうけたであろうことは
世界中を自分の目で見てみたいと思ったことだ。
父は「仕事のついで」という名目で
色んな国を旅して写真を送ってきていた。
(写真は最後にまとめて掲載)
毎回テキトーな写真の紹介が付いていたり
付いていなかったりする。
自由奔放すぎる父を横目に
日本で現実の生活に追われる家族は
LINEに写真が送られてきてもスルーか
母が見かねてスタンプを送る程度だった。
私も勉強であっぷあっぷしているのに
お気楽なバカンスばかりしている(ように見える)
父にいつも嫌気がさしていた。
それでも今思えば、
送られてくる写真を眺めていたことで
リアル「イッテQ」の世界を感じていた。
教科書やネットで見る、どこか遠い世界というより
もっと身近な私でも行ける場所として
世界を見ることが出来ていた。
こんなにどこにでも行けて、
どこでも生きていける、ということを
こんなに楽しそうに体現して示せる人が
いるだろうか。
父は全然、父親らしくなくて
家のことは放ったらかしだし
好きになれない部分もたっくさんあるが
父の生き方から
少しは私も影響を受けているんだと思う。
こうして今まで好奇心を潰されずに育ったことは
とても感謝している。
父から送られてきたゆかいな写真たち↓
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(ガングロおじさんではなく、きれいな海をみせてください)
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子どもの受験なんてつゆ知らず
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の写真撮ってたら、横からデッカイ子がきたー」
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狂犬病のワクチン摂取済み)
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(半角カタカナがとても気になる)
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(やはり半角カタカナが気になる)
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(日本語があやしい)
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(やっと半角カタカナが直った)
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グアナファトという街に行った。」
(カタカナが半角に戻る)
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イッテQとかでも出てた、世界有数の絶景。」
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(日本語があやしい)
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この明るさ」
(日本語がぎこちない)
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(家では絶対に料理しないのに)
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(日本に帰ってきて自分の情報が家族にとって
心底どうでもいいということに気づき始めたのであった。)