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F1史上に残す最終戦のラスト5周の興奮

久々に燃えた。F1最終戦のラスト5周。
こんなことってあるのか、これは奇跡の大逆転という言葉しかない。
セナとプロストが譲り合わずに第1コーナーに突っ込んでいったシーン以上の興奮。
全員が最後まで諦めずに戦っていたが、勝利の女神の気まぐれか、それとも有終の美を諦めずに戦った者達への褒美か。
どちらでもいい。
こんな、エキサイティングになれるスポーツシーンは久しぶり。
F1の歴史に残るラストバトル。
こんなに興奮してスポーツを観たのは、リバプールが優勝を決めた時以来か。
でも、今回はそれと同等かそれ以上に熱くなる瞬間だった。
この二日で何回観ただろうか。
ましてやHONDAラストイヤーの最後の最後での劇的なドラマ。
映画以上に盛り上がる。
これぞスポーツ!

HONDA最終年、結果を残せなかった前期に対して、絶対王者メルセデスに肉薄してきた今年。
チャンピオンのラストチャンス。
最終戦にドライバーズポイントは同点、勝った方がチャンピオン。
そして、PPからスタートするフェルスタッペンとHONDA
映画のラストシーンのようなお膳立てが整ったスタート前。
だれもが、フェルスタッペンとHONDAの勝利を描いていた。

しかし、力んだフェルスタッペンはスタートンをミス。
直後にコーナーをショートカットしたハミルトンはペナルティーなしでトップへ
必死に追いすがるフェルスタッペンとHONDA。
それを後塵に廃して前を走る絶対王者メルセデスとハミルトン。
全く追いつけない。

途中、ペレスの獅子奮迅の活躍で、物語を作るが
絶対王者はリードを広げ、勝利を九分九厘手中に収める、
王者にふさわしい走りをみせた。
だれもが、今年のチャンピオンは決まったと思った。
残り5週までは。

クラッシュによるSC
それまでのアドバンテージがなくなった。
それでも、両車の間には5台のマシンが。
SCが入ると迷わず、タイヤをソフトに替え、チャンスにかける
ピットに入れば、ポジションを落とす可能性があったチャンピオン。
SCが退きレース再開か、それともレースが終わるのか。

周回遅れのマシンが2人の間で壁となっていた。
レースが再開されても、この壁がある限りチャンピオンは変わらない。
なくならないと思った壁が、ラスト周の直前に消える。

ラスト1週のバトル!!

九分九厘、自らの手にあったチャンピオンが指の隙間から漏れていく瞬間。
絶望的な状況の中、諦めずにアクセルを踏み続けて届いた栄冠。
天国と地獄が入れ替わる瞬間。
こんな、瞬間が見られるなんて。

劇的なラストの展開だけでなく、HONDAラストイヤー、父親の夢を叶えたフェルスタッペン
そして、HONDAマニアの俺。
色んなドラマが重なり、忘れられないラストであった。

勝つこと。
できることを全て全力でやり、諦めないこと。

それでも、負ける事がある理不尽。

でも、それが人間の描く、生きる姿。
それが、自分を前に進める勇気に変わる。

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HONDAマニアの俺。歴代HONDA車に乗り続けた。

その中でも愛した車がプレリュード。

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