台風が来ている
この眠気とだるさは、近づいている低気圧のせいだ。今日はA型事業所を休んだ。眠気のあまり車の運転にも差し支える。
子どもの頃、台風といえば一大イベント(?)だった。体ごと持っていかれそうな風の塊を全身に感じながらの登下校。「明日は台風接近のため休校となります」なんて放送が入れば、皆小躍りして喜んだ。
家では雨戸を全て閉めて、昼間でも真っ暗。買っておいたスナック菓子を頬張りながらテレビの台風中継を見るのが、ささやかな楽しみだった(←実に不謹慎)。
ときおり吹き付けるドーンという強風で家が揺れるスリルを、大いに楽しんだものだ(注:高知県は台風銀座と呼ばれたほど台風が多いので、妙な余裕があるのです)。
少し雨風がおさまれば、「波を見に行こうや」となる(←何やってるんだか)。車も吹っ飛ばされそうな風を受けながら海岸に着くと、すでにギャラリーがいる。台風が来ると波を見に行きたくなる高知県民の性よ。その代わり、決して危ない場所には近づかないので、波にさらわれた高知県民は聞いたことがない。
台風が過ぎた翌朝。道路には木々や看板など、いろんなものが散乱している。台風の翌日はぴっかりと晴れるので、大嵐が嘘みたいだ。
そんなことを、大雨が降る中思い出していた。今は台風の進路が関東寄りになっている。台風に慣れていない地域に来るようになったから、大きな被害が出ている。地球の気候は、たしかに変わっている。こんな日は低気圧に抗わず、じっとしていよう。