【雑記】登山中のマスク着用率(私調べ)
憎き新型コロナウイルスが蔓延し、緊急事態宣言が発令されたのはもう半年も前のこと。
その自粛期間中に、山岳団体が自粛期間「後」の山登りの作法について発表しました。
かいつまむとこんな感じで…
登るなら近距離の山に5人程度の少人数で/体調不良のときはあかん/ソーシャルディスタンス大事やで/マスクしよう
街中と同様のマナーを山でも守りましょう、という感じです。
が、自粛から半年たった今、正直上記で登山者が守っているのは「体調不良のときはあかん」くらいではないかと…。
個人的には、最低限、マスクかそれに代わるもので鼻と口を覆っていてほしいと思います。
それだけで飛沫の拡散がぐっと抑えられるので、ちょっとぐらいディスタンスが取れなかったり、人数が増えたりしても感染の確率は減るはず。
そんなわけでどうしても目がいってしまう登山中のマスク。
山によってマスク着用率に差があることに気がつきました。
ここではその結果をまとめています。
(「率」なんてカッコつけて書きましたが、正確に数えていませんので、数字ではなく「高め」「低め」で表現します)
登山中のマスク着用率(私調べ)
*山名のあとのカッコは登った月です
■大阪府南部
○金剛山(5月・8月・9月)
マスク率:5月は特に高め。8月、9月も他の山に比べると高め。
登山道での人口密度:高め
○大和葛城山(6月)
マスク率:着用者なし
登山道での人口密度:かなり低め(人気があまりない道を選びました)
○槇尾山(7月)
マスク率:着用者なし
登山道での人口密度:かなり低め
金剛山のマスク率の高さは、山頂のスタンプ小屋に、マスクの着用推奨と、すれ違い時のあいさつを控えてほしい旨の張り紙がされていた影響が大きいと思います。ベテランの風格を備えた人ほど、マスクをし、あいさつを控えている印象でした。かっこいい…!!
■大阪府北部
○能勢妙見山(6月)
マスク率:高め
登山道での人口密度:低め
登山道でのマスク率はほぼ0でしたが(そもそも登山者が少なめでした)、頂上のお寺の敷地内(聖域)はマスク着用が義務づけられていましたので、トータルでマスク率が跳ね上がっています。
■東部大阪
○生駒山系縦走(交野市~四條畷市/7月)
マスク率:着用者なし
登山道での人口密度:かなり低め
○河内飯盛山(7月)
マスク率:低め
登山道での人口密度:中程度
○国見山・交野山(10月)
マスク率:中程度
登山道での人口密度:低め
河内飯盛山では、マスク率が低いのに細い道で人とすれ違う場面が多くあり、ヒヤヒヤ…。
国見山・交野山では、登山道でマスクをしている人はちらほらという感じでしたが、「交野いきものふれあいの里」という施設に入るときは、みなさん持参のマスクをされていたためマスク率が上がっています。
■奈良県
○高見山(8月)
マスク率:着用者なし
登山道での人口密度:かなり低め
○倶留尊山(10月)
マスク率:中程度
登山道での人口密度:高め
そもそも時季外れの高見山(関西のマッターホルンは冬が本番)なので、登山者自体、ほとんどおらず。登山道では人と一度もすれ違いませんでした。
対して倶留尊山は麓にある曽爾高原がススキの最盛期。登山者・一般客ともに多いものの、曽爾高原ではマスク率が非常に高め。
その効果か、曽爾高原から続く倶留尊山も、マスクやマスク代わりのものをしている人がちらほらいました。
■京都府
○愛宕山(10月)
マスク率:かなり低め
登山道での人口密度:高め
ここ数ヶ月で一番衝撃的な山行でした(笑)。
休日ということもあってたくさんの登山者がいましたが、99%の方がマスクをしていません。見かけたのは一人だけだったか…。
あずまやで休憩中の高齢者の団体さんが、大声でおしゃべりしていたり(ディスタンスほぼなし)、先に登ったおばあちゃんが大声で下の方にいる孫に叫びかけたり、前を歩く登山者が手をあてがわずに咳やくしゃみをしたり…もちろんみんな、ノーマスク!
京都!フリーダム!!yeahhhhhhhh!!!
まとめ
こうしてまとめてみると、マスク着用率に地域差はないようです。
ただ、金剛山のように、みんなが集まるスタンプ小屋にマナー啓発の張り紙がされていたり、山域にある施設がマスク着用を義務化していたりすると、着用率(持参する率)も上がるように思います。
また、上記の「マスク率」が低かったとしても、「登山道での人口密度」が低めの山だと、感染する・させるリスクが低いので、マスクの必要性自体そもそもあまりないのかなあ、とも思います。
上記のリストで、「マスク率」が低く、かつ「登山道での人口密度」が中程度以上の場所は、登山時に飛沫を浴びてしまわないよう、注意が必要かもしれませんね。
※2020.11.9、奈良県に倶留尊山を追加しました