薬に頼りすぎじゃない?
薬は治していない
勤務医をしていた頃、皮膚病で薬を取りにくる飼い主さんがいました。
「薬が切れると痒くなる」
そう言って、よく薬を取りにきていました。
でも考えてみてください。
本当に薬に治す力があるのなら、
数回投与すればもう再発しないはず。
それが、数週間も数ヶ月も数年も繰り返しているのです。
つまり、治していないのです。
ただ症状が出てくるのを蓋をして抑えているだけ。
蓋が外れるたびに、より重い蓋をする。
その繰り返し。
だから、皮膚病のワンちゃん、
去年より今年の方が皮膚の状態が悪化しているのです。
でもそれに飼い主さんは気づいていません。
そのうち、皮膚だけでなく
肝機能や腎機能にも影響が出てきて
今度はその薬を投与されることになるでしょう。
だから私は薬を使うのを止めたのです。
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