研究結果「猫は薄情」←本当か?
本日のニューズウィーク日本版に「ネコはイヌより薄情」という何とも聞き捨てならない(聞いてないけど)記事があがっていた!
そんなわけありますか!
猫様は薄情であるどころか情に厚いのでありますぞ!
お決まりのように犬と比較される猫
で、この記事にも書いてあるけど、2015年に京都大学が猫様でこんな研究をしたんです。
●登場人物は3人。飼い主、AとB。
●猫の前で飼い主が困っている演技をする。
●パターン1…Aが飼い主を手助けする。Bは何もしない。
●パターン2点Aは困っている飼い主を無視する。Bは何もしない。
例えば私が「ちょっと~💦これ瓶の蓋が固くて開かないんだけどどうしよう💦」って言って
旦那が手伝うor手伝わない、姑が何もせずに見てるだけ。っていう構図ですね。
私にとって、旦那が手伝ってくれたら「んもう、いい人💛」だし、「俺、無理」って言って手伝わなかったら「…もう終わりかしら」って緑の紙が頭をよぎる。
そして見ているだけの姑に「見てるだけかーい!」って突っ込みたくなるやつ。
その寸劇(笑)の後、A(ここでいう旦那)とB(ここでいう姑)が猫のおやつを手のひらにのせて「ほら~♡みーちゃん、おやつだよ♡」と言った場合、いったいみーちゃんはどっちの手から食べるのか!?っていう実験なんです。
どんな結果になったか言う前に、犬の場合はどうなったかを先にお伝えすると…
犬はAが手伝わなかった場合、そのAのおやつは避けたんですって!!!
犬は飼い主に優しい人が好きと判明
じゃ、じゃ、猫もそうだよね?
猫様も飼い主に優しい人が好きだよね?
…と思いきや、猫は違った。
猫は飼い主に不親切な人でも気にしない
つまり、犬は自分がおやつをもらえる!という状況でも、飼い主に協力的じゃない人は「むむ…こやつ、飼い主様にあんな態度をとりおって…。敵かもしれぬ。うむ、こんなやつからのおやつは信用ならん!」ってなるわけ。
でも猫は、自分がおやつをもらえる!という状況では、飼い主に協力的だろうが非協力的だろうが全く関係なくて「わ~♡おやつ~♡おやつ~♡」となるようだ。
こんなこと書くと、猫から愛されるコミュニケーションを学ぶnoteなのに全然学べてない気がしてしまう!
それでは私の信念が許さん。
ということでここから一歩踏み込んでみる。
猫は他人の評価がフラット
「彼が付き合っているときにくれたプレゼント、別れた後にむかついて捨ててやったんですよ!」
「大嫌いな姑からお土産におまんじゅうをもらったんだけど、おまんじゅうには罪はないけど姑が嫌いだからおまんじゅう捨てた!」
とか。
いい例があんま思い浮かばないけど、こういうのってありません?
こういうのが猫にはないということです。
猫は「それはそれ、これはこれ」と俯瞰的に物事を考えているっていうことですね。猫に聞いたわけじゃないからたぶんだけど。
これって人間関係において、結構重要
例えばいつも愚痴を言ってる子がいたとして、その子のことを「あの子が文句や愚痴を言うのが嫌だ」と言うのと、「あの子が嫌だ」と言うのは全然違うじゃないですか。
「あの子が文句や愚痴を言うのは嫌だ」って、その言葉の奥には「文句や愚痴を言う以外は嫌じゃない」って意味が含まれている。
でも「あの子が嫌だ」は、あの子全体を嫌だと評価してしまってることになる。
どっちも意味は同じかもしれないけど、考え方として「こういうところは嫌です」と注目すべきポイントをおさえておくのはわりと重要です。
「あ~、雨だ~、嫌だな~憂鬱だな~…」って思うんじゃなくて、「雨が降ると服が濡れるから嫌だな」とか「雨は寒いから嫌だな」「傘が面倒だな」と、自分の言葉をちゃんと前に出すこと。
「感覚的に、なんかアレだよね」でごまかさないで、ちゃんと「こういうところが苦手」と、うまく言葉で表現できなくてもいいから、自分の持つボキャブラリーの範疇でできうる限りの表現をすること。
これが出来ていれば、人生ってもっとコントロールできるし、ということは楽しくなるように操作できる。
猫様は「Aは困っている下僕(飼い主)をフル無視した。嫌な奴。まぁ、それはそれ。Aがおやつをくれるのは、好き」と思っている(はず)。
それはそれ。これはこれ。
自分の感情と、出来事をごっちゃにしないで考える。
そんな尊いことを、またしても猫様から学ばせていただいた、素晴らしいニューズウィーク日本版なのでした。
誰だ、小さいことを「猫の額」って言ったの。
猫様の脳は後ろから眺めるのこんなに尊いぞよ!
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