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銀行に貯金してるだけじゃもったいないかもってお話

どーも!ねこみかんです🍊
このご時世、これからの先行きに不安が募るばかりで、自分で収入を得ようと新しいことにチャレンジし始めた人。将来的な不安を見越して貯金を始めた人。

ここ1年くらいでお金に対する考え方が変わったって人が多いのではないでしょうか。

総務省のデータを基にしたBloombergの記事によると2020年度の消費に回らない貯蓄率は過去20年で最高と、世間的にもお金に対する考え方が変わっているのは火を見るより明らかです。

僕自身も将来のために蓄えるって考え方は賛成派で、自分の生活を守るためには間違いなく必要だと思っています。

しかしながら、その蓄え方に関して少しばかり疑問を抱いています。

銀行にお金を預ける意味

通常、貯金と言えば銀行に預けるのが一般的ですが、そもそもなぜ銀行にお金を預けるのか。

・手元(家)にまとまったお金を置いておくのは不安だから
・貯金に対して金利がつくから
・銀行に預けておけば安心だから

銀行にお金を預ける理由としては概ねこんなところでしょうか。

確かに家に大金を置いておくのはちょっと抵抗があるのはわかります。実際に何で家にそんな大金があって、しかも狙われてしまったの?って思う事件もありますからね。

ただ金利と安心という2点においてはもう少しきちんと考えた方が良いのではないか?と個人的には思ってしまうのです。

銀行にお金を預ける“旨味”

バブル期のように銀行にお金を預けておけば勝手に増える時代(年利数%)はとっくに終わり、今の日本の金利は下がる一方です。

2021年4月時点の主要銀行の金利(普通預金)はこんな感じ↓

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ご覧の通りほとんどの銀行の年利は0.001%、高くても0.2%です。

仮に1億円を貯金してもほとんの場合は1年間で1,000円、高くても20万円しか増えません。(10年続けたとしても10,000円がほとんどで、高くても200万円)

200万円って金額だけで考えれば単純に大きいですが、1億円を10年間預けることが前提ですから、まぁ現実味がないですよね(苦笑)

このように金利がつくから〜という理由で銀行に貯金したとしても、余程の大金を預けておかないと“増えている”という感覚はほとんど感じられません。

さらに付け加えると、銀行から支払われる金利分はきっちり課税対象になることもお忘れなく。(一律20.315%=所得税・復興特別所得税15.315%+地方税5%)

次に安心という点にも目を向けてみましょう。

銀行が破綻する可能性

銀行と言えども一企業なので、破綻してしまう可能性は0ではありません。
過去日本でもいくつもの銀行が破綻している歴史があります。

では僕たちが貯金している銀行が万が一、破綻してしまったら預けているお金はどうなってしまうのか?

その場合、預金保険制度というものによって保護されます。

じゃあ銀行が破綻しても安心だね!って思ってしまうかもしれませんが、この預金保険制度にはいくつか条件があります。

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まずは対象となる金融機関ですが、ここに関しては特にどうということはなくて、大事なのは銀行が破綻してしまった場合に預けたお金がどうなるかってところで、預金方法によって異なってきます。

全額保護…通常の普通預金とは異なる無利息(金利なし)の決済用預金の場合、銀行が破綻してしまったときに預金額の全額保護されます。

全額保護になるのは“決済用預金”と呼ばれる無利息の普通預金だけになります。

どちらかといえば馴染みがあるのって、利息がある普通預金や定期預金だと思うんですが、全額保護になるのは馴染みの薄い決済用預金と呼ばれる無利息のものだけ。

じゃあ雀の涙程度の金利がつく普通預金や定期預金でお金を預けていて銀行が破綻してしまった場合はというと…?

③元本1,000万円+利息分だけ保護…利息(金利)のある普通預金や定期預金の場合、1金融機関につき預金者1人当たり、元本1,000万円+その利息等が保護されます。破綻した銀行の財政状況によっては1,000万円を超える分も補填されるようです。

金利がある通常の普通預金や定期預金の場合、1億円を預けていたとしても銀行が破綻してしまったら1,000万円+利息分しか保護されません。(財政状況によって1000万円を超える分も補填されることも)

しかも、仮に僕名義で普通預金に1億円+定期預金に1億円の合計2億円を預金していた場合、これらは1預金者として統合されるため、1,000万円+利息分しか保護されないのです。

ちなみに法人の場合、本社・支店・営業所と1預金者として統合されてしまいます。

ここまでを整理するとこんな感じ↓

銀行が破綻した場合の補填

①決済用預金(無利息)→全額保護
②普通預金や定期預金(利息あり)→最大1,000万円+利息が保護
③法人の場合→本社・支店・営業所を統合して最大1,000万円+利息が保護

前述の通り破綻時の財政状況等、補足はありますがひとまず銀行が破綻したら1,000万円しか補填されないよって覚えておくと間違いないかなと。

このように大金を預けても利息は雀の涙程度(0.001〜0.2%)にしかならないにも関わらず、万が一銀行が破綻してしまった場合は1,000万円までしか保護してくれない。これが今の日本の銀行事情です。

ここまでくると銀行に預けておく旨味はもはや感じられませんよね。
だから僕はただ銀行に蓄えることに疑問を持つんです。

とはいえ、じゃあどこにお金を預ければいいの?って話になりますよね。

個人的には預けるってところから一歩進んで“増やす”って考えを持つと良いのかなと思ってます。

お金を預けるから“増やす”へ

手元にあるお金を増やすといったらどんな方法を思い浮かべますか?

株・FX・仮想通貨といった投資、競馬・パチンコ・競艇といったギャンブルなど、色々な方法があります。

どれも上手くいけばお金が増える可能性を秘めている一方で、お金を減らしてしまうリスクも当然ありますよね。

無知で飛び込んで簡単にお金を増やせる甘い世界ではないでしょう。

だったら増える金額は少ないけど、破綻しない限り減ることはないんだから銀行の方が良いのでは?と思う人もいるはず。

確かに例に挙げたものと比較したら銀行の方が安全かもしれません。

でももし仮に、元本割れすることがない投資があるとしたら…話は変わってきませんか?

元本割れがない唯一の投資

そんなうまい話があるの?何か裏があるんじゃないの?そう思ってしまうのは必然。でも実際に元本割れすることがない、安全な投資があるんです。(投資のアフィリとかに誘導するつもりはないのでご安心ください)

その投資は個人向け国債。

Q個人向け国債とは…?
国が発行する債券を国債といいます。
この国債を購入すると国に投資することになり、一定期間ごとに利子が受け取れたり、満期になれば元本が戻ってきます。(固定金利の場合は満期が3年or5年、変動金利の場合は満期が10年となります。)

この国債を証券会社や銀行を通じて、個人で購入できるようにしたのが「個人向け国債」です。

個人向け国債には金利が固定するパターンと変動するパターンがありますが、どちらも金利の下限は0.05%となっています。これはほとんどの銀行の金利(0.001%)を大きく上回る数字です。

100万円を銀行に預けた場合と、国債を購入したときでは5年後に得られるお金はどのくらい変わるのか?

▶5年後のお金

銀行に預けた場合は金利が0.001%なので5年後に50円になり、国債を購入した場合は金利が0.05%なので5年後には2,500円とその差は歴然。(正確には利子の受け取りは半年ごとに年2回あるので、満期までに利子によって増える分の金額です)

しかも先ほどお伝えした通り、国債は国が発行した債券になるため、国が破綻しない限りは元本割れの心配ナッシング

当然ながら投資金額を増やせばもっと利子で受け取れる金額も膨らむので、100万円と言わず1,000万円、3000万円…と投資額を増やすのもアリ。

銀行の破綻は過去にもありましたが、僕たちが住む日本が破綻するって考えるとなかなか起こることではないのかなと。

ここで一旦整理しておきますね↓

個人向け国債の特徴

①元本割れがない唯一の投資→元本保証でリターンが得られる
②金利の下限が0.05%→主要銀行の金利0.001%の50倍の金利
③国が破綻しない限りは安全→ほぼノーリスクで投資できる

まぁ増やすという括りで考えるとちょっと物足りなさを感じるかもしれません。

でも国が破綻しない限りは元本が保証されているって考えると、ほぼノーリスクで投資できるってことです。

「絶対に損をしたくない」や「元本が保証された安全な状態でリターンが欲しい」と考える人はもちろんのこと、銀行に大金を眠らせてしまっている人にとっても魅力的な投資ですよね。

もう少し細かい特徴もリストアップしてみます。

・満期はあるけど購入後、1年経過すれば中途換金が可能
・最低1万円から1万円単位で購入可能
・固定3年・5年、変動10年の全ての国債が毎月発行される
・受け取る利子分は課税対象で一律20.315%かかる
・1万円から1万円単位で譲渡や相続が可能
・銀行や証券会社を通じて購入する
・購入時に利用した金融機関が破綻しても元本と利子は国から支払われる
・半年ごとに年2回利息分が受け取れる
・購入金額の上限はない

などなど。

“国債”
って言葉がとっつきにくいイメージがあるかもしれませんが、意外と手軽に始められてなおかつ、安全に手堅く運用していけるので投資の経験がない人にも良いんじゃないかと。

詳しくは財務省のサイトでわかりやすくまとめられているので、興味がある方はご覧になって損はないと思います。

またすぐにでも個人向け国債を始めてみたい!と思った方は取り扱っている銀行や証券会社が掲載されているページを載せておくのでこちらもご参考ください。


銀行よりも安全で高金利。それが個人向け国債

個人向け国債は少ないお金を増やすっていうよりかは、ある程度まとまったお金があって銀行に預ける予定で、なおかつ直近で使う予定がないような人に向いているかなと思います。

また投資と考えるとリターンが少なく感じるかもしれませんが、その分リスク面がほぼないので購入するまでの手間が面倒なことくらいしかデメリットがないかなと。

あくまでも個人向け国債は「銀行よりも安全で高金利」でお金を預けられる(投資する)ってことはお忘れなく。

逆に大きなリターンを望むのであれば、それ相応のリスクも考慮しなければならないので余剰資金の数%くらいを分散投資するってのもアリです。

その辺に関してはまた別の記事でお話できればと思います。


本来であればこうした安全な投資や、ちょっとでもお得になる節税対策など、国民のためにもっと国が情報を発信していくべきだと思うんですが、、、まぁ今の日本にはそれは期待できないかもしれませんね。

だからこそ、知ってる人がどんどん発信して、一人でも多くの人に伝えていけたらいいなぁなんて考えてます。




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